アメリカでペットを飼いたいならアニマルシェルターへ!駐在家族なら、ぜひフォスターケアにも挑戦してみよう!

筆者は子供の頃から動物が大好きで、日本に居たときは、犬や亀、ウサギ、インコなど色々な動物を飼っていました。そして渡米してからは猫と、何故かオポッサムを飼っています。今回は動物好きの筆者の実体験をもとに、アメリカの動物のアダプション(譲渡)やフォスターケア(一時預かり)についてご紹介したいと思います。

 

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アメリカのアニマルシェルターについて

あなたはオポッサムをご存知でしょうか?初耳の方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、アメリカ人の中にも筆者のように、オポッサムをペットとして飼っている人がたまにいます。雑食性で性格的に攻撃的な部分があるので、決して犬や猫のように人間に懐く動物ではありません。ケージに掛かったのをそのまま逃がそうと思ったのですが、私も初めて見る動物だったので少し観察してみたく、数日程度飼っているうちに、いつの間にか1年近く経ってしまいました。

アメリカのアニマルシェルターとは、警察に捕獲された迷い犬や野良猫、虐待の被害を受けた動物、「飼えなくなった」ペットの受け入れなどを行う保護施設です。筆者は一時期地元のアニマルシェルターでボランティアをしていた経験がありますが、アニマルシェルターでは、ボランティアの人たちの協力がとても大切なのです。正式なスタッフさんもいますが、基本的にシェルターで動物達の世話をしたり、新しいオーナーさんを探すのはボランティアの人たちの役目です。

毎日、たくさんの動物達がシェルターに来ますが、犬や猫の場合、まずシェルターに連れて来られると、IDチップやヘルスチェックなどが行われます。そして、アダプションが可能かどうか、数日から数週間程度様子を見ます。

子犬や子猫は比較的新しいオーナーが見つけやすいのですが、難しいのがやはり大人になった犬や猫、または獰猛とされる犬種の大型犬などです。また、他の色の猫と比べて、黒猫をあえて引き取りたいという人たちも少ないです。日本に居たとき、黒猫に関する迷信を聞いたことがありますが、アメリカでもそういった迷信を信じている人が少なからずいるのかもしれません。反対に、ハロウィンの時期には「生贄」用に黒猫を持って帰ろうとする不届き者もいるそうです。

駐在家族にはフォスターケアがオススメ

動物は好きだけれど、来たばかりのアメリカでペットを飼うのはちょっと…という日本人の方も多いのではないでしょうか?ボランティアで働くというチョイスもありますが、時間に余裕がないことだってあります。特に駐在家族の場合、いずれ他の国へ引っ越しや日本へ帰ってしまうこともあるので、長期でペットを飼うのは大変だと思います。

そんな人達におすすめなのが、フォスターケアです。一般的にシェルターが満員で面倒が見れない場合や、シェルターに放置できない生まれたての子、障害を持っていて特別なケアが必要な動物の面倒を見るなど、一時的預かりの制度です。こちらもボランティアになりますが、長期間はペットを飼えないけど短期間なら面倒が見れる人、また一時的に動物を飼ってみたいと思う人にはピッタリだと思います。駐在家族にはぜひ参加してもらいたい制度ですが、どうしても情が湧いてしまうという欠点があります。

アダプションやフォスターケアのプロセス

アダプションに限っては、PetfinderなどのWebサイトから動物達を探すことができます。気にいった動物が見つかった場合、アニマルシェルターへ行って正式に書類を書いて申し込みます。しかし誰もが簡単にペットを引き取れるわけでもなく、動物の気性や種類によっては、子どもや他にペットがいたり、アパート住まいだと断られる場合もあります。環境チェックのため、実際に自宅訪問が必須のシェルターもあります。

アダプション費用として大体$100程度かかることが多いですが、この費用には健康チェックや予防接種、去勢・避妊手術、IDチップなどがすでに含まれています。 フォスターケアについては、それぞれのシェルターが独自で行なっていることが多いので、制度も少し違います。そのため、直接問い合わせてみると良いでしょう。

今回は、簡単にアメリカの動物のアダプションやフォスターケアについて紹介してみました。今までアニマルシェルターで色々な動物達を見てきましたが、動物といえども、人間と同じく感情を持っています。ちょっとしたヘルプでも、その動物たちにとってはとても大きな助けになっていることは間違いありません。動物好きな駐在妻の方であれば、アニマルシェルターやフォスターケアは特におすすめです、ぜひ一度体験されてみてはいかがでしょうか?

 

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