アメリカ空軍の歴史がすっぽり収まる桁外れの敷地面積!オハイオの国立空軍博物館で第二次世界大戦にまつわる日本の実物資料を見学しよう!

所蔵品それぞれが大きすぎる!距離間がわからなくなる国立アメリカ空軍博物館

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アメリカ空軍博物館は、とんでもなく巨大な国立博物館です。ライト兄弟から始まった飛行機の歴史と共に、アメリカが関わった過去の戦争で使用された機体やミサイルなどが展示されています。屋内外に400以上の展示品があり、そのうち350ほどが17エーカー以上の屋内展示スペースに軽々と収まるという、とんでもなく広大すぎる規格外の施設です。毎年100万人以上の来場者が訪れ、アメリカ空軍の歴史や使命などを学んでいます。感動というよりは、ちょっと尻込みしてしまうような迫力、独特の雰囲気に圧倒されるかもしれません。

迷う時間がもったいない、とりあえず日本人なら第二次世界大戦エリアへ!

ゼロ戦、紫電改(実機)と桜花(模型)

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第二次世界大戦の際に、旧日本海軍が使用していた戦闘機です。ゼロ戦(正式名称:零式艦上戦闘機)は他の戦闘機と比べて、群を抜いた知名度を誇ります。一方で紫電改は旧日本軍が劣勢になってから導入された戦争後期の機体のため、日本においてもその名を知る人は一握りといえるでしょう。また、桜花も名前は馴染みがないものの、特攻隊が使用した機体と聞けばピンとくるかもしれません。

ボックスカー(実機)とファットマン(模型)

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長崎に原爆を投下した実際の戦闘機です。昭和20年8月9日の午前11時2分、このボックスカーから長崎市上空でファットマン(原爆)が落とされました。注目したいのが、機体に施されたノーズアートという特別な塗装です。Nagasakiの文字が確認できます。実際の第1目標は福岡県小倉だったのですが、悪天候のために急遽作戦は変更され、第2目標であった長崎へ向かうことになったのです。これらを鑑みると、このノーズアートが作戦決行後に描かれたものだということが推測できます。

Airmen in a World at War(エアーマン・イン・ア・ワールド・アット・ウォー)

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こちらには、第二次世界大戦時に各国の空軍部隊が着用した制服が展示されています。ちなみに当時の日本には、空軍という独立した正式組織はありませんでした。そのため、展示品の軍服は旧日本海軍のものです。このエリア以外にも、真珠湾攻撃などで命を落とした旧日本軍の遺品が展示されています。兵士の無事を祈って作られた「千人針」など、日本でもなかなか見ることのできない貴重な品々をご覧ください。 過去の戦争を忘れないためにも、このような施設はアメリカ人だけでなく、人類全てにおいて重要で意味のある施設といえます。ただ、あくまでアメリカ側からの立場で説明されている場合も多いため、平和教育の教材としては偏った印象を与えてしまうかもしれません。せっかくなら、ある程度の知識を頭に入れておいて、日米の軍事力や戦果に対する考えの差などを比べてみましょう。ただアメリカ空軍の歴史に感心するだけでなく、様々な立場から想いを馳せてみてください。