【リアル体験談】アメリカ赴任早々、夫が出張ばかりの駐妻が、大都会ニューヨークで1人で携帯契約にチャレンジすることに…果たしてその結末は?

筆者は現在アメリカで「駐妻」として暮らしています。渡米後はとりあえず携帯電話がないと生活が不便になることは一目瞭然、しかし夫は出張ばかりで全然頼りにならない!ということで、つたない英語を使い、たったひとりで赤子を抱えながら携帯電話契約に挑むことに…。果たしてどうなったのか、リアル体験談を読者の皆さんにご紹介します。

 

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憧れのマンハッタン!でもインターネットが使えないと死んじゃう…?

金融関連で働く夫はアメリカ駐在を志願しており、いつ辞令がおりるかドキドキしていましたが、ついにその時がやってきました。駐在先はニューヨークです。不安も大きいけれど、それよりも憧れだったマンハッタンで生活できることに期待の方が大きく膨らみました。実際ニューヨークは大都会で、想像していた以上にすべてがかっこよく、みんなとてもおしゃれに見えます。マンハッタンの高層ビルを見上げながら、自分もがんばらないと!と気持ちが高まりました。

さてさて、とは言え、まず携帯電話を買わないと生活ができない世の中です。行きたいところがあればなんでもGoogle Mapで検索する時代。何もわからないアメリカでは、インターネットが使えないと死んでしまうかもしれない…。赴任早々、夫は出張ばかりでほとんどいないため、赤ちゃんの子供を連れて自宅近くの携帯ショップに行ってみることにしました。日本でも苦手なのに。

ド派手でピンクが目立つT-Mobileに行ってみた

マンハッタン一番の繁華街のタイムズスクエアにある、T-Mobileというド派手なピンクな携帯会社に行ってみました。なぜそこに行ったかというと、単純に目立っていたという理由です(笑)。アメリカの携帯会社は良く分かりませんが、まあこんな大都会にこんな大きな店を出しているくらいだから大手なんだろうということで行ってみました。

一応その後調べたところ、アメリカには携帯会社大手は4社あり、このT-Mobileはそのうちの3番目ではありますが、最近はがんばっているそう。4番目のソフトバンク子会社のSprintという会社と合併?するだのしないだのニュースが検索に出てきました。

★アメリカ4大携帯会社 1 Verizon / 2 AT&T / 3 T-Mobile / 4 Sprint

とにかく英語が全然分からなかった

まずお店に入ると、愛想の良い若めのブロンドガールがさっと駆け寄って来てくれました。「Hi Nice to meet you! @$$^%%#^—」 英語は一応?大学でも授業で取っていましたし、アメリカに来る前に日本で英会話学校に通って準備もしてきました。全ては理解できなくても、携帯くらい一人で買える英語力はある!と自負し、夫なしでお店に向かったのですが「Nice to meet you」以降まったく何を言っているのか理解できず、もはや検討もつかないくらい早口な彼女にお手上げ状態でした。

とりあえず軽く笑ってごまかし、「I want to buy a cell phone」と伝えると、奥に来て座るように案内されている様子。なんだかいろいろ買わされそうでちょっと怖い。少し座って子供をあやしていると先ほどのブロンドガールが来て、自分の名前がステファニー(仮名)だと自己紹介をしてくれました。すこぶる感じは良いんですが、とにかく早口でほとんど何を行っているのか分からなかったです。

そして私は彼女につたない英語で「I came from Japan last week. I want to buy a cell phone」と伝えました。ステファニーさんは「OK!」と元気よく返事をし、また何やらベラベラ話し始めました。しかし、本当に何を言っているのか分からない…唯一、自分の息子のことを可愛い!と言ってくれているところだけ聞き取れたのでサンキューと返し、今7ヶ月だと伝え、何となく会話が成立している雰囲気に持って行き、本題は携帯電話に移りました。

パスポート以外に書類を求められたが、よく分からず色々質問攻めに…

とりあえずパスポートを渡すと、どうやら他にも契約に必要なものがあるような様子です。何回も聞き直したところ、Social Security Number(ソーシャルセキュリティーナンバー)は持っているか聞かれていました。Social Security Numberとは、行政が発行する日本でいうマイナンバーのようなものです。アメリカでの諸々の契約には必要になるということを、旦那の会社からもらった駐在員向けの案内冊子に確か書いてあったことを思い出しました。

とりあえずまだ持っていなかったので「No I don’t have Social Security Number」と答えると、ステファニーさんは一旦奥に行き別の人に話をしに行きました。数分で戻って来くるやいなや、またもやすごい早口でベラベラベラ…。店に入る前の自信は完全に消失し、筆者は自分が本当に英語ができないんだなと落ち込みました。それでもがんばって聞き取ろうとしましたが、やっぱり何を言っているのかさっぱり分からない。「これはもうだめだ」と一旦家に戻ることにしました。

旦那を連れてリベンジ

土曜日に旦那を連れて、同じ店にリベンジをしに行きました。この前のステファニーさんがこの日も働いており、すぐに筆者だと気づき近寄ってきてくれました。旦那を紹介し旦那に話しをしてもらったところ、何を言っているか分からなかったSocial Security Numberがないとどうなるのってところは、どうやら「普通の契約はできないがプリペイドなら契約できるけどそれでもいい?」ということでした。日本人にはあまり馴染みがないプリペイドですが、要するに先払いということみたいです。 先払いとは言え、電話をした分だけお金が減っていくシステムではなく、月額プランがあり電話とSMSは使い放題、あとは必要な分に応じてデータ容量を選ぶらしいです。何が普通の契約と違うの?と思いつつも、月$40で3GB使えるプランを選択しました。

プリペイドをゲット…でもiPhone一括払いの金額はすごいインパクト

次に携帯本体は何にするかと聞かれたので、iPhoneがいいと伝えると、いくつか展示品を見せてくれました。大きめの画面が良かったのでiPhone 8 Plus 64GBのシルバーを希望すると、奥から新品を出してきてくれました。割とスムーズに支払いに進んだのですが、金額が$1,000くらい!iPhone本体って高額なんだなと改めて痛感しました。

日本でもiPhoneは高いけれど、分割払いができ、かつ何かと割引キャンペーンがついてくるので何となくそんなに高い気分はしなかったのですが、一括払いは結構なインパクトですね。旦那に分割払いはできないかと聞いてもらいましたが、通常の契約だと分割はできるそうですが、プリペイドは一括払いのみとのことでした。通常契約とプリペイドの大きな違いはこれかと思いつつ、しょうがないので一括払いで支払いを済ませ、やっとのことで携帯をゲットしました。

携帯ひとつ買うのも英語ができないばっかりに、一苦労でした。もっと英語勉強しようとその時は強く思ったのですが、実際生活をする上でほとんど英語を使わなくてもいいのが現実なのかもしれません。スーパーではセルフレジが浸透していたり、そうでなくても店員さんとは挨拶くらいしか話さないし、スタバで注文する時も大した英語を使いませんし…こっちでできたお友達もみんな旦那の会社の駐在員の奥さんたちでほぼ全員日本人…。 3年間の駐在任期の間に英語は上達するのだろうか…(笑)

手に入れたiPhoneで後日アメリカ生活について色々調べていたら、日本でアメリカの携帯を契約できるサービスがあったので、私のような苦労をする必要がないよう紹介しておきます。インターネットで契約して支払いもでき、かつアメリカ引っ越し前に日本で受け取れるらしいです。もっと早くこういうサービスを知っていれば、こんな苦労しなくて済んだかも…。

 

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