既にアメリカ人もインスタントラーメンの虜!即席麺のパイオニア、日清食品を通じてみるアメリカのインスタントラーメン事情ご紹介!

腹ペコさんの救世主、簡単便利なインスタントラーメンはアメリカでも引っ張りだこです。今やアメリカにおけるインスタントラーメンの年間消費量は、日本の消費量に迫る勢いを見せています。世界初のインスタントラーメンを発明したのは日本人ですが、実はカップ麺誕生のヒントはアメリカ視察がきっかけだったと言われています。そこで今回は、インスタントラーメンを生んだ日清を中心に、アメリカのインスタントラーメン事情をご紹介します。

 

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世界も認める日本人の偉業のひとつ、インスタントラーメンの日の出

 

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インスタントラーメンを発明したのは、日清の創業者である安藤百福です。焼け野原となった戦後の日本、ラーメンを求めて行列を作る人々を目の当たりにした安藤氏は、「おいしい、簡単、長期保存が可能、お手頃価格、衛生で安全」をテーマに即席麺の開発に乗り出します。その後、試行錯誤を繰り返した結果、1958年に史上初となるインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生したのです。

やがて安藤氏はインスタントラーメンを世界へ広げるため、1966年に欧米視察へと赴きます。現地におけるバイヤー向け試食会の際に、数人のアメリカ人たちが紙コップにチキンラーメンを割ってフォークで食べる姿がありました。それをヒントに、容器入りのインスタントラーメンが誕生したという逸話が残っています。

アメリカのインスタントラーメン文化、功労者はやっぱり日清食品?

 

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アメリカ日清の歴史は、1970年から始まります。日清食品グループ初の海外進出であり、現地向けのインスタントラーメン「Top Ramen(トップ・ラーメン)」が販売されました。1973年にはアメリカ版のカップヌードル「Cup O’Noodles(カップ・オ・ヌードル)」を展開し、アメリカでも日清の名前が広く知られるようになります。

そもそも、麺をすすることが得意ではないアメリカ人が、インスタントラーメンなんて食べるのか疑問に思われるかもしれません。しかし、アメリカ人は老若男女問わず、日本と同じようにインスタントラーメンをよく食べます。現在のアメリカにおけるインスタントラーメンの位置づけは、安くておいしい、時間もお金も節約できる日常に欠かせない食品なのです。

日本の味を期待してはいけない?輸入品でない限り、同名商品でも日米の違い注意!

 

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アメリカのインスタントラーメンは、アメリカ人好みに改良されています。たとえば、麺の長さは日本と比べて短め、MSGフリー(アメリカではグルタミン酸ナトリウムを避ける傾向にあるため)など、日本人が食べると何となく違和感を覚えることも少なくありません。

しかし、アメリカにしかない味ともいえるため、食べ比べにはもってこいといえるでしょう。 アメリカ日清の定番フレイバーはビーフ、チキン、シュリンプなど。ラーメン以外には中国風焼きそばのChow Mein(チャウ・メン)もあります。

ファストフード文化、アメリカの合理性を尊重。さらにインスタント度を増した、アメリカ流ラーメンの食べ方

 

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お湯を注いで3分、もしくは沸騰した鍋でちゃちゃっと完成が日本のインスタントラーメン。アメリカの場合はとにかく手間を省いて、電子レンジで全てを完結しようとします。電子レンジでチンするタイプはもとより人気で、その他もお湯を湧かすのに電子レンジを使用することも少なくありません。

また、検索するとアメリカ人考案のアレンジレシピをたくさん発見できますが、あくまでシンプルに食べるのがアメリカ流です。もしくは茹でずにそのまま割り、野菜と和えてラーメンサラダでいただきます。

もはやアメリカ人もインスタントラーメンの虜、改めて日本発信のものだとは思わないくらい食文化のひとつとして浸透しています。すでに日本人が独り占めできる次元を超え、世界に飛び立ってしまったといえるでしょう。ちょっぴり寂しい気持ちもしますが、アメリカに染まってしまった我が子を受入れる気持ちで、アメリカ産ラーメンをすすってみてください。

 

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