人気映画『イミテーション・ゲーム』に出てきた「エニグマ暗号機」をあなたは知ってる?これを知ればあなたも数学マニアになれるかも!

アメリカで2014年にリリースされた、『The Imitation Game』(邦題:イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密)という映画。みなさんはご覧になりましたか?今回はこの映画、そして映画の中で出てくるエニグマ暗号機についてご紹介したいと思います。

『The Imitation Game』ってどんな映画?

 

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『The Imitation Game』はアメリカとイギリス合作で生まれた歴史的映画で、日本でも2015年に劇場で公開されました。内容としては、第2次世界大戦時代にエニグマ暗号機を使い、ドイツ軍の暗号の解読に成功し勝利を導いたとされるイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたストーリーです。アカデミー賞では様々な部門でノミネートされて、脚色賞を受賞しました。

実際に監督や俳優さんはみなさんヨーロッパの方達だったのですが、脚本だけがアメリカ人だったことも理由にあったのかもしれません。筆者も観ましたが、コメディーやロマンス映画と違って、なかなか考えさせられる深いストーリーのように感じました。

エニグマ暗号機とは?

 

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この映画の主役とも言うべき、エニグマ暗号機。実際には、どんなものだったのでしょうか?1920年代には、すでにドイツ軍によって発明・使用されていたそうです。昔のものだと、キーボード、表示盤、暗号円盤があり、タイプをすると暗号化される仕組みになっています。そのため、暗号化された文字をみても、何が書かれているかまったく分からないようになっています。戦争中に使われたのは、敵国に分からないようにメッセージを送るためというのが理由でした。

 

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その後も製造・開発がすすみ、現在でもファンや研究者達によってエニグマ暗号機が販売されています。でも、新しいから良いというものではなく、古ければ古いほど価値があると言われています。ちなみに、2015年にニューヨークで開催されたオークションでは、第二次世界大戦中に使用されたエニグマ暗号機が$365,000(日本円で約4,000万円)で落札されました。製造されたのは1943年から1945年の間だといわれていて、過去最高の落札価格がついたそうです。

ヨーロッパが発祥、でもアメリカでも大人気!

 

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元々ヨーロッパで生まれた暗号機のため、ファンや研究者の中にはヨーロッパ人が多いですが、アメリカでも歴史家やエンジニア達の間では大変人気があります。というのも、まだエニグマ暗号機が生まれる前の段階の暗号円盤を作り出した発明家の中に、アメリカ人も含まれていたからです。また、アメリカでもエニグマ暗号機に似た機械が独自に発明され、長い間使われてきました。それらには、SIGABAや(ECM)Mark IIといった名前が付いています。

日本でも、エニグマ暗号機によく似た「Purple」と呼ばれるものが1930年代に発明されていたそうですが、実際には余り使われていなかったそうです。

また、もしエニグマ暗号機に興味のある人は、下記のサイトをのぞいてみて下さい!
エニグマ暗号機の歴史:http://www.bbc.co.uk/history/topics/enigma
エニグマ暗号機に関する歴史やコレクション:http://www.cryptomuseum.com/crypto/enigma/hist.htm
エニグマ暗号機のシュミレーターの説明と販売サイト:http://arduinoenigma.blogspot.com

今回は、『The Imitation Game』の映画とエニグマ暗号機について簡単に説明してみました。まだ映画を観たことない人は、ぜひNETFLIXやDVDで観てみてください。歴史好き、理数系の方々だときっと興味を持っていただけると思います。