映画館離れのアメリカで、今ドライブインシアターが熱い!古き良き時代を彷彿させる、ノスタルジック・アメリカを家族全員で体験してみよう!

巨大な屋外スクリーンの前に駐車してそのまま車内から映画を観る「ドライブインシアター」をご存知でしょうか。日本でも1990年代に流行し、現在は常設のドライブインシアターはすべてなくなってしまいましたが、アメリカではまだ体験することができます。今回は、ノスタルジックな体験ができるドライブインシアターについてご紹介します。

 

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ドライブインシアターとは

 
 
 
 
 
 
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ドライブインシアターはその名の通り、車で乗り入れて映画を観ることのできる屋外シアターです。巨大なスクリーンの前にそれぞれ駐車して、乗ったまま映画を鑑賞します。スクリーンが見えやすい夜に、主に営業しています。

歴史

 
 
 
 
 
 
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ドライブインシアターは1933年にニュージャージー州で誕生しました。当時の宣伝フレーズは『どんなに子供が騒がしくても気にせず家族みんなでお越しいただけます(The whole family is welcome, regardless of how noisy the children are.)』でした。

その後ドライブインシアターは数を増やし、最盛期の1950~60年代には全米で4000以上の施設があったそうです。ヨーロッパや日本にも作られるほど人気でしたが、テレビの普及や天候や地価の上昇による収入の不安定さが原因で衰退していきました。 しかし、それでもまだアメリカには300以上の施設が残っているそうです。NetflixやYouTubeに押され気味で映画館離れが進むアメリカですが、反対にドライブインシアター体験を新鮮に感じる若い世代も多く、最近復活の兆しを見せています。

ドライブインシアターの醍醐味やメリット

 
 
 
 
 
 
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屋外にいながら、車というプライベートな空間で映画を見る形式だからこその醍醐味やメリットがドライブインシアターにはあります。

●騒がしい子供も連れて行ける:他の観客に気遣いすぎることなく親子で映画が楽しめます

●カップルで楽しめる:人目を気にせず二人の世界が作れます。

●夜間でも子供と一緒に出掛けられる:ベビーシッターに預けなくて済むので手間とお金の節約になります。

●料金が安い:普通の映画館より安価なことが多く、家族連れにとってはお安く楽しめるお出かけ先です。

●好きな体勢や服装で行ける:車のシートは映画館の席よりも好きな角度に倒せます。また、基本的に出歩かないので、映画を見るのにリラックスできる服装で行けます。そのまま眠れるように子供にパジャマを着せている人も多いそうです。

●好きなお菓子や寝具を持ち込める:車の中は自分たちの好きなようにカスタマイズできます。映画を楽しめるようにお気に入りのお菓子や枕、ブランケットを持ち込む人もいます。

●ペット同伴OK:大多数のドライブインシアターでは、ペットの同伴が可能です。食べ物を扱うスナックバーなどに連れ込むことはできませんが、シングルの方でも、愛犬や愛猫と一緒だと「独りぼっち感」を回避しながら映画が楽しめます。

ドライブインシアターへの出かけ方

 
 
 
 
 
 
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施設により差異がありますが、ドライブインシアターの大まかな利用方法です。

①付近にシアターがあるか調べる

最近はほとんどの施設がウェブサイトを持っているようなのでネットで情報収集できます。料金や上映内容もチェックしましょう。 ※シアターは日没後でないと上映できないので、真夏、特に緯度が高いところではとても遅い時間しかやっていないこともあります。子連れの場合は春や8~9月など日没が比較的早い時期がおすすめです。

②荷物を詰め込み出発する

場所取りのために上映1~2時間前までに着くよう出発する人が多いそうです。

持ち物

●現金:クレジット対応していない施設もあります

●飲食物、スナック

●上着やブランケット:夜冷え込む場合も多いので、夏でも持っていきましょう

●虫よけ:蚊などの害虫がいる地域では持っていきましょう

●ポータブルラジオ:映画の音声を聞くのに使います。車のラジオでも聞けますが、バッテリーをセーブするためにラジオをもって行きましょう

●その他:上映を待っている間の暇つぶしに使う物や、アウトドア用の椅子を持ち込む人もいるようです

料金を支払い、音声が流れる周波数を教えてもらう。

人数分の料金を払う場合が多いですが、車一台ごとの料金設定の場合もあります。ポータブルラジオやアプリ、車のラジオで周波数を合わせると、そこから音声が聞こえてきます。各ロットに備え付けラジオがある場合も多いです。

好きなロットを選んで駐車し、上映を待つ

待っている間は球技やゲーム、BBQをする人もいます。思い思いに過ごしましょう。

 
 
 
 
 
 
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A post shared by NC’s Oldest Drive-In! (@raleighroaddrivein) on

カムバックの兆しはあるとはいえ現在はまだまだ数が少なく、少し遠出をしないといけない場合もあるかもしれません。しかし、古き良き時代のアメリカのノスタルジックなモノの象徴として、また家族やカップルでの夜のお出かけ先として、ドライブインシアターには一定の人気があります。アメリカならではの体験ともいえるドライブインシアター、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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