アメリカ駐在日本人家族の子供も多く通うモンテッソーリ校、その一日に密着、どのように学んでいくの?

アメリカ駐在家庭のお子様も多く通う、モンテッソーリ校。実際モンテッソーリ校ではどのような教育が行われているのでしょうか。筆者はオレゴン州ポートランドのモンテッソーリ校で1年間インターンとして勤務をしましたが、その時には「どんな感じなの?」と現地のママに聞かれることも多かったです。筆者の体験も含めて、モンテッソーリ校での子供たちの過ごし方や教育方法などをまとめました。また、モンテッソーリ教育について、初めて名前を聞いた方は、mAmerica別記事「アメリカで人気のモンテッソーリ教育、そのユニークなカリキュラム内容とは?」をご参照ください。

モンテッソーリ校の一日の過ごし方

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登校してきた子供達はまず通常の学校と同じように朝の会を行います。朝の会で何をやるかは担任の先生に任せられているようで、国歌斉唱するクラスや一人ひとり今日の目標を言っていくクラスなど様々でした。その後は個人でそれぞれの課題に取り組みます。1人でじっくり本を読む子や工作をする子、何人かのグループで作業をしている子達もいます。時間割はなく自分の興味のあるタスクをじっくりと行っているため皆とても集中している印象でした。課題はモンテッソーリメソッドの中から自分が好きなものを先生と選び、週または月単位で課題を完成させます。先生はその間子供達を見守り、時々アドバイスをしたり、質問に答えたりします。また、普通の学校に比べると少ないですが、先生の授業を受ける時間もあり、音楽、運動活動や語学は決まった時間にレッスン形式で行っていました。筆者が勤務していたモンテッソーリ校は多言語教育にも力を入れていて、スペイン語、ドイツ語の外国語クラスがあり希望者5~6名で専門の先生のレッスンも受けられます。筆者も幼稚園、小学生クラスで日本語や日本文化のレッスンを時々させてもらっていました。自分の好きなことをしていて学力に偏りがでそうですが、先生達ができるだけ色々なことに興味を持たせるように導いているのが印象的でした。

モンテッソーリ教育の内容

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モンテッソーリ教育では下記の5つの分野に分かれて体系化されています。それぞれの子供の発達状況に合わせて学んでいきます。それぞれの分野を学び深めていくために様々な専用の教具を使用します。

・日常生活の練習
日常的な洗濯アイロンがけなどを自分でできるようにし、自立していきます。
・感覚教育
モンテッソーリでは5感(視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚)の教育を重視していて、教具などを使い感覚を養っていきます。
・言語教育
言語教育はそれぞれの発達段階に合わせた絵カード、文字カードなどを使います。読み書き練習もそれぞれのペースで行います。
・算数教育
算数教育ではまずはもの(算数棒、ビーズなど)を用いて「量」について体感し、細かいステップを踏みながら抽象的な概念にすすめていきます。
・文化教育
歴史、地理、生物、音楽、体育、美術などが含まれます。体験学習を重視したプログラムになっています。

モンテッソーリ校のクラス編成

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モンテッソーリ校では3学年が合同クラスになっています。学校によって差はありますが1クラス20人~30人程度で、担任の先生とアシスタントの先生の2人で子供たちを見ていきます。一斉授業でないため複学年制でも特に問題にはならず、年齢の上の子が下の子に教えたりして調和している様子でした。

モンテッソーリ校の先生たち

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モンテッソーリの先生になるには、国際モンテッソーリ協会の特別なトレーニングを受け、資格を取る必要があります。子供達を見守り、導くという教育メソッドは想像以上に大変なことだと思います。現役の先生も定期的にトレーニングを受けるなど教師の養成に力を入れているのもモンテッソーリの特徴です。学校やトレーニングセンターで先生達と話をする機会がよくありましたが、皆モチベーションが高く、モンテッソーリ教育にプライドを持っているなぁという印象を受けたのを今でも懐かしく覚えています。

筆者は1年間モンテッソーリ校に勤務してその自由さにビックリしましたが、感銘を受ける点も多くありました。Googleの創始者であるラリー・ペイジ氏やセルゲイ・ブリン氏、AmazonのCEOのジェフ・ベゾスもモンテッソーリ教育の出身と言われています。他にも多数著名人を輩出していて、近年では世界中から注目を集めるようになりました。子供の個性や教育方針は各家庭で異なるので、一概にモンテッソーリをおススメすることはできませんが、教育熱心な家庭の方であれば、一度は検討してみる価値があるはずですよ!