アメリカで人気の教育法モンテッソーリとシュタイナー、その共通点や違いとは?

アメリカの学校を調べていると、モンテッソーリという名前を耳にする機会があると思います。モンテッソーリは子供の自発的な取り組みを重視する教育方法ですが、先鋭的な教育としてモンテッソーリとよく比較されるのがシュタイナー教育です。アメリカではウォルドルフ・スクール(Waldorf school)と呼ばれています。モンテッソーリ校と比べると学校の数は少ないですが、幼児期から高校までの一貫教育を考える人も多いようです。シュタイナー教育とはどのようなもので、モンテッソーリ式との共通点や違いは何なのでしょうか?

シュタイナー教育とは?

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シュタイナー教育とは、20世紀前半にオーストリア生まれの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育思想です。アメリカやドイツではウォルドルフ・エジュケーションと呼ばれています。シュタイナーは1919年にドイツで工場労働者の子供のために「自由ヴァルドルフ学校」を設立し、教育思想を実践、そこからドイツをはじめアメリカやヨーロッパに広がっていきました。

シュタイナー校の特徴

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シュタイナー教育では人間は7年ごとに成長の節目を迎えると考え、0歳~7歳までは体づくり、生活リズムづくりを重視しています。シュタイナー式幼児教育では早期教育を否定し文字の学習なども7歳までは行わず、TVやインターネットなどのメディアとの接触は極力避けるようにします。7歳から教科の授業が開始しますが、教科書は使わず、エポックというノートを先生の指導のもと自分たちで作成していきます。ひとつの科目を何週間か集中的に学んでいきます。どんな科目でも芸術活動を基本としていて、歌ったり描いたり、というアプローチをとります。

アメリカのシュタイナー校

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日本で認可されているシュタイナー校は2校のみですが、アメリカでは高等部があるシュタイナー校は40校、小学校、中学校を含めると100校以上設立されています。多くがチャータースクールと言われる保護者や教師や地域の団体などが理想とする教育計画をもつ新しい形の公立校で、公費によって学校が運営されています。詳細の情報はThe Association of Waldorf Schools of North America (AWSNA)のウェブサイトに掲載されていますので、確認してみてください。
https://waldorfeducation.org/find_a_school

モンテッソーリ教育との共通点と違い

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モンテッソーリもシュタイナーも既存の教育制度に疑問を持つ家庭に支持されています。両方とも子供の内面や自主性を重視しているため、教師が知識を教えるような授業スタイルではなく、決まった教科書などは使用しません。またテスト評価などもありません。モンテッソーリ教育は提唱者のマリア・モンテッソーリが医学者のため、子供の発達や行動が科学的に研究され、それに基づいた教具や指導方法を取り入れられています。一方シュタイナー教育は、哲学者が提唱した教育法で、概念的・思想的な考えに基づいています。非常に独特な世界感を持つため、宗教的と考えられることもあります。

いかがでしたでしょうか?モンテッソーリ式ほどメジャーではありませんが、シュタイナー校もアメリカ社会では進学のひとつとして選択肢に挙がることのある学校、教育方針の一つです。シュタイナー教育は、既存の教育制度とは大きく異なり、批判を受けることもあるようです。それは、シュタイナーの思想が非常に哲学的なため理解するのがなかなか難しいということに起因するようです。子供の個性や家庭の教育方針によって適正は分かれますが、強烈な支持者が多いのも特徴の一つです。興味があれば、その教育方法を確かめに、一度見学などに行ってみてはいかがでしょうか?