アリゾナ州で人気のネイティブ・アメリカン観光、訪れる前にぜひ知っておきたいアメリカ先住民の歴史と現在とは?

現在、アメリカは世界で最も経済力や影響力がある国の一つとして知られていますが、歴史を振り返るとまだまだ若い国です。イギリスから独立したのが1776年、南北統一したのが1865年。アメリカが国家として成立する前から、アメリカ大陸には人が住んでいました。それがネイティブアメリカンと呼ばれる人たちです。今回はぜひ知っておきたいネイティブアメリカンの歴史と今をご紹介します。

 

アメスマバナー

実は複雑なネイティブアメリカンの呼称

一般的に「ネイティブアメリカン」とはアメリカ大陸やハワイ、サモア、アラスカ地帯に住んでいる先住民たちをまとめた総称です。「インディアン」はアメリカ大陸(現在の本土)に住んでいた先住民を指します。一時期、「インディアン、嘘付かない」というCMでのフレーズが流行りましたが、インディアンは、ネイティブアメリカンの一部、本土に住んでいた先住民の呼称に過ぎません。

インディアンという呼称はアメリカ大陸を発見したコロンブスがそこをインドの一部と勘違いし、そこに住んでいた人たちを「インディオス(インド人)」と認識したことに由来します。現在一部においてインディアンのことを、総称であるネイティブアメリカンと呼ぶことは差別的と捉える風潮もあります。

現在のインディアン

現在おおよそ200万人のインディアンがカリフォルニア州、アリゾナ州、オクラホマ州などで生活しています。彼らはそれぞれの部族が保有する土地「インディアン居留地(Indian reservation)」で生活していますが、若者は普通にアメリカの大学に進学したり就職したりしています。

むかしからの民族衣装を着て、馬に乗って生活しているわけではなく、近代的な生活をしているところがほとんどです。多くのお年寄りは魔除けのインディアンジュエリーを身につけ、伝統行事を大切にし、静かに居留地で生活しています。

インディアン・カジノ

多くの部族は観光客を受け入れており、その典型がインディアン居留地に立てられている「インディアン・カジノ」です。インディアン部族が運営するカジノのことで、今ではインディアンの主要産業となっています。外からはインディアンが運営していることなどまったく分からないものばかりで、小さなカジノからホテルなどを含む複合的な施設まで様々です。

ロサンゼルスから車で1時間もかからないところにも点在しており、インディアンだけでなく白人の雇用先にもなっています。ちなみに日本人であっても、21歳以上であれば遊ぶことができます。

アリゾナ州でインディアン文化が学べるスポット

これまでに白人たちが先住民のインディアンにどのようなことをしてきた歴史があるのか、現在のインディアンの生活はどうなっているのか、インディアンの文化はどのようなものかを知りたい場合はぜひ歴史資料館を訪れてください。特にアリゾナ州はインディアン文化が多く残っているため、彼らの文化を学習するには非常に適した場所です。

いかがでしたか?アメリカの先住民についてはあまり知られていない悲しい歴史も多いため、ぜひ一度この機会に勉強してみてください。いまでこそ気軽に旅ができるアメリカですが、その広大な自然を見る目がきっと変わることになるでしょう。

 

アメスマバナー