アメリカでの結婚式を考えているあなたへ、式の段取りや用語を徹底解説!

アメリカの現地生活情報誌『Lighthouse』からの転載記事です。アメリカの現地生活情報誌『Lighthouse』では最新ビジネス動向から、アメリカ生活に役立つ教育、医療、法律関連情報から全米各地のコミュニティ情報やグルメ、旅行、エンタメといったジャンルを幅広くカバーしておりますので、是非、本記事以外の面白い内容のものを見つけてみてください!)

挙式は結婚許可証を取得してから行います

アメリカで結婚する場合は、まず結婚許可証(Marriage License)を取得します。カリフォルニア州やニューヨーク州のように申請を居住地で行わなくても良い州では、ハネムーンを兼ねてラスベガスやハワイなどの登録課(Clerk’s Office)で申請を行うこともできます。カリフォルニア州では、通常午後3時までに申し込めば、その日のうちに許可書を取得できます。ただし、イリノイ州やニューヨーク州のように結婚許可証申請から許可証の取得までに24時間のウェイティング・ピリオド(3日間や5日間の州もあります)を設けている州もあるので注意しましょう。 申請の際はカップルで出向くことが条件の州が多く、申請料は州やカウンティーによって異なります。また、18歳以上であることを証明する運転免許証、パスポートなどの身分証明書が必要になります。 申請用紙には、現住所、氏名、職業、学歴、両親の氏名、旧姓のフルネーム、出生地、これまでの結婚回数などを記入します。過去に離婚歴があり、前の結婚から2年以内に再婚する場合は、離婚証明書をあらかじめ入手しておく必要があります。また、カリフォルニア州のように証人の署名が必要(Public Marriage License取得の場合)な州もあります。 なお、結婚許可証取得に際し、すでに日本で入籍を済ませ、身分証明書が新しい姓になっている場合、重婚を疑われて拒否される場合があります。ビザ取得等でアメリカの婚姻証明が必要な時は、事前に弁護士に確認しましょう。 カリフォルニア州では結婚許可証は発行から90日間有効(イリノイ州やニューヨーク州は60日間)で、これを取得して初めて、結婚式を行うというプロセスに進むことができます。なお、結婚許可書の有効期間を過ぎてしまうと、再度結婚許可証を取り直す必要があるので気を付けましょう。 結婚式は宗教施設で司祭や僧侶が行う宗教的な式のほか、州役人の立ち会いによる結婚式を挙げることも可能です。これは「Civil Marriage Ceremony」と呼ばれています。地域により費用が異なりますので、最新の料金はClerk’s Officeのウェブサイトなどでチェックしてみてください。登録課によっては、申請書を受け付けた後、その場でセレモニーができる所もあります(問い合わせは各登録課オフィスまで)。 結婚後には、結婚の証明としてMarriage Certificateが必要になります。通常、挙式から2週間ほどで婚姻したことが記録されるので、州の登録課から取り寄せましょう(有料)。これは、ソーシャル・セキュリティーの登録変更などの諸手続きに必要な書類です。日本の婚姻届は、婚姻から3カ月以内に総領事館へ提出します。

親しい友人が婚約したらパーティーで祝おう

結婚式の招待状を受け取ったら、なるべく早く返事を出しましょう。招待状に「and guests」などとある場合は、誰かを同伴してもいいということです。結婚祝いは当日持参するより、前もって郵送しておいた方がスマート。送り先は花嫁の家。ギフトレジストリーがある場合は、そのリストの中から品物を選択して購入します。一般的に日本のように現金を贈る習慣はありません。 結婚式の1カ月~1週間前に行うブライダルシャワー(Bridal shower)は、ブライドメイドらが企画、運営する習わし。レストランやブライドメイドの自宅が会場になることが多く、参加するのは女性のみ。結婚祝いのプレゼントもここで渡します。 男性の場合も、親しい男性の友人たちで祝福するバチェラーパーティー(Bachelor Party)があります。独身への別れを祝う意図から、式の前夜に行うことが多く、レストランやバーで大騒ぎをして夜を過ごすのが一般的です。 監修/TOLAIN BRIDAL ☎310-329-9271

アメリカ・結婚用語解説

ブライドメイド(Bride’s maid):花嫁の付き添い人、立会人として、結婚式で花嫁の側に立つ女性たちのこと メイド・オブ・オナー(Maid of honor):ブライドメイドの中でも一番花嫁と親しい友人女性の代表のこと ベストマン(Best Men):メイド・オブ・オナーに対し、花婿側の友人男性の代表のこと ギフトレジストリー(Gift Registry):お祝いとして欲しい物をリストアップ。場合によっては、お店を指定し、登録しておくこと(贈る側は、式の日程、結婚する人の名前を店に伝えると、リストを閲覧できます。最近は、店のウェブサイトからも閲覧可能です) フローリスト(Florist):花嫁花婿の希望や会場、シチュエーションなどを考慮し、結婚式やパーティー全体の装花をプロデュースする人、花屋

婚約から結婚式までの大まかな流れ&スケジュール

婚約成立~6カ月前 ・日時の決定と、会場の予約 ・メイド・オブ・オナー、ベストマン依頼 ・ウェディングドレス探し開始 挙式6カ月~3カ月前 ・招待客リストアップと、招待状の送付 ・ギフトレジストリー手配 ・司祭予約 ・フォトグラファー、ビデオグラファー予約 ・フローリスト(花屋)手配挙式 挙式3カ月~1カ月前 ・結婚許可証(MarriageLicense)取得 ・ウェディングケーキ予約 挙式1カ月~前日 ・ブライダルシャワー開催 ・バチェラーパーティー開催挙式前日 挙式前日 ・リハーサル+リハーサルディナー *このスケジュールはあくまでも目安で、各サービスの利用可能状況を確約するものではありません 本記事は、カリフォルニア州ロサンゼルスから全米の生活情報をお届けするメディア、アメリカの現地生活情報誌『Lighthouse』からの転載記事です。アメリカの現地生活情報誌『Lighthouse』では最新ビジネス動向から、アメリカ生活に役立つ教育、医療、法律関連情報から全米各地のコミュニティ情報やグルメ、旅行、エンタメといったジャンルを幅広くカバーしておりますので、是非、本記事以外の面白い内容のものを見つけてみてください!)