アメリカの大自然と異色文化が入り交じる街、ユタ州ソルトレイクシティってどんな場所?

ソルトレイクシティの基本情報

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ソルトレイクシティの市名は街の西側にある「グレートソルトレイク(大塩湖)」にちなんで名付けられました。ソルトレイクシティはニューヨークとほぼ同じ緯度にあり、海抜1,300mの高さのため夏は涼しく快適ですが、11月頃から4月頃まで雪が積もります。アメリカのなかでも、特に乾燥するエリアとしても有名です。自然に囲まれ、物価も平均的、犯罪も少ないためソルトレイクシティはとても住みやすい町として人気があります。

モルモン教徒の街

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ソルトレイクシティは他のアメリカの都市と大きく異なり、そこに住む多くの人がモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)の教徒です。1830年にジョセフ・スミス・ジュニアによってモルモン教が設立されて以降、おおよそ住民の60%がモルモン教徒であるとされています。モルモン教徒はタバコ、アルコール、コーヒー、紅茶を飲んではいけないため、ソルトレイクシティでは周りの人への配慮が必要です。

ソルトレイクシティの観光スポット

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ソルトレイクシティは自然に囲まれた環境であることから、アウトドアを満喫できる観光地がたくさんあります。なかでも街の名前にもなっている「グレート・ソルトレイク」は、映画のロケ地としても使われるほど美しい場所です。最近では「パイレーツ・オブ・カリビアン」に使われたので、ご存知の読者の方も多いと思います。塩分が非常に高いため生き物はほとんど生息できませんが、「アルテミア」という生きた化石と呼ばれる小さなエビのような生き物がいます。なかにはペットとして飼う人もいるのだとか。

宇宙からも見えるビンガムキャニオン鉱山

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ソルトレイクシティ市街地から南西に10kmほどのところにある「ビンガムキャニオン鉱山」は、ソルトレイクシティの発展そのものを象徴している場所です。もともとは銅山として利用されていたところに、相次いで金、銀、モリブデン、亜鉛、鉛などの鉱物が掘り当てられたのです。あまりにも豊富な鉱物を含んでいたことから、「地上でもっとも豊かな穴」と言われるようになりました。1863年から掘り進めた結果、深さ1km、幅4kmの大きさになり、宇宙からでもその全容が確認できるほど巨大な穴になっています。ちなみに1966年にはアメリカの国定歴史建造物に指定され、いまでは観光地として人気があります。 ソルトレイクシティを訪れる際には、モルモン教について最低限の学習をしておくといいでしょう。大自然が肌でしっかりと感じられる場所なので、動物観察、ウィンタースポーツ、写真撮影などには絶好のロケーション。アメリカってやっぱ凄い!とスケールの大きさを再認識させられるはずです。