アメリカ人が使うショッピングの裏技、「とりあえず買う!!」を助長する豪快な返品文化とは?

ブラック・フライデーを語らずして、アメリカの文化は語れない 11月の最終木曜日にはサンクスギビング(感謝祭)で盛り上がりますが、その次の日の金曜日にはどの店もこぞって大安売りをします。ブラック・フライデーと呼ばれるこの商戦は、早朝から底値商品を狙う客でごった返します。朝の5時前から開店する店が多いですが、前の晩から店の外でテントを張って待つ人もいて、開店数時間前から客はドアの前に列をなしています。開店と同時になだれ込む客の熱気で店は一気に盛り上がり、欲しい商品を奪い合う客の姿は壮絶です。たまに怪我人も出るほどの大騒動になります。ブラック・フライデーに関する詳細は、mAmerica別記事「今更聞けない、『ブラック・フライデー』のここがすごい!」をご参照ください。

ブラック・フライデー翌日の返品コーナー

とりあえず山ほど買った商品を家に持ち帰って吟味し、不要なものは翌日から簡単に返品することができます。店のレジの横には「返品コーナー」が特設され、理由も聞かずに返金してくれたり、商品の金額分のギフトカードを発行してくれたりします。アメリカでは日本に比べ、返品に対する精神的ハードルが圧倒的に低く、店に申し訳ないという気持ちは微塵もなさそうに豪快に返品します。

プレゼントで貰ったものでも、返品は可能

レジで「ギフトレシート(Gift Receipt)は必要ですか?」と聞かれることがありますが、ギフトレシートとは受け取った相手がもらったプレゼントが気に入らない場合に返品ができる、値段の書いていないレシートです。プレゼントの中にそっと入れておくのがエチケットです。気に入らなかった場合にそれを持って店に返品して現金を受け取ったり、好きなものと交換することもできます。そうすれば、家に余計なものが溜まることもなくてとても合理的、さすが経済合理性を追求した国アメリカです!

クレジットカード返済の落とし穴

ブラックフライデーに限らず、アメリカ人が太っ腹なショッピングをする理由の一つは、クレジットカード文化にあるのかもしれません。現金が目の前で出ていかないので、何となくヒトゴトのような感覚。月末にやってくる請求書を見た途端に、現実に引き戻される感覚でしょうか?しかし、そんな場合でも余計なものは気軽に返品すればいいわけで、アメリカ人に取ってみると大した落とし穴ではないかもしれませんね。

気をつけたいクレジットカード返済

アメリカ人は現金を持ち歩くことは少ないので、コーラ一本やガム一個でもクレジットカードで支払うのが普通です。しかし、最近では流行りのフィッシング詐欺に遭って、クレジットカードナンバーを盗まれることもあるのでご用心。買い物の後はレシートをしっかりと保管して、常に自分の銀行口座の動きをチェックしましょう。もし不審な動きがあれば銀行に相談します。自分の買い物でないものは銀行から返金されたリ、希望すれば口座番号を変更することもできます。 年末のショッピングシーズンともなると、巨大なショッピングカートに食料品や衣料品や家電などがこんもりと積まれる風景を目にします。アメリカのスーパーやモールのショッピング風景は見るだけでもとても楽しいですよ!日本人の我々も、郷に入れば郷に従え、アメリカでは返品制度をバンバン利用して、欲しいものは迷わずその場でゲットしましょう!