アメリカ人との結婚を考えてる人は気を付けて!FBIから国際手配もされる可能性も!?知らないじゃ済まされない「連れ去り」と「ハーグ条約」とは?

「ねえねえ、ユーコが国際結婚した旦那のベンに黙って、アメリカから息子を連れて帰ってきたみたいよ。ベンが可哀そう…子どもは連れて帰った者勝ちなのかな?法律ってどうなってるの?」と筆者と友人で話したのは、ハーグ条約が締結する以前の事でした。それからユーコの息子はアメリカに帰らないまま、父親にも一度も会えないまま、大切な思春期を迎えようとしています。こんなことが仮にあった場合、ユーコとベン、その息子はどうなってしまうのでしょうか?今回は、国際カップルの離婚が増加する中、国際離婚に関わるハーグ条約について、ご紹介します。

昔はできた「我が子を不法に連れ去る」こと


筆者の友人であるユーコのケースのように、一時帰国と見せかけて父親に内緒で子供を外国から日本に連れて帰り、そのまま日本に子どもと居ついてしまったり、あるいは帰る約束をして出国しても期限を過ぎても帰らず、子供を父親には面会させないといった事が、昔はできていました。逆に、日本がハーグ条約を締結する以前には、普通の子連れの親が不法連れ去りと間違えられて、一時帰国をすることができなかったといった事も起きていました。

ハーグ条約とは?

「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」と言われます。国際結婚カップルが離婚するとき、片親が子供を一方的に連れ去った場合に、もう一方の親は子供の返還手続きをしたり、親子の面会交流を実現するために、締結国の間の協力等を定めた国際的な条約で、子供の利益を守るために定められています。日本では2014年4月1日より発効されました。

ハーグ条約の思いやり


国境を越える子供の問題で最も優先されるのは、子供の幸せです。それまで住んでいた国を離れ新しい国で生活をすることが、その子にとって利益になるのかどうかとか、どちらの親と住む方が子供にとって利益になるのかなどの判断が必要です。そのためには、子供が連れ去られる前に住んでいた国で判断すべきという見解から、原則として子供を元の居住国へ返還する義務があります。なお、ハーグ条約は国際カップルの場合だけではなく、日本人同士の場合も有効です。

外務省でできる援助

ハーグ条約に基づいて、子供の返還援助申請や面会交流援助申請をすることができます。外務省は受付や審査の他に当事者間の連絡の仲介、裁判外紛争解決手続き機関の紹介、弁護士紹介制度の案内、面会交流支援機関の紹介などの支援をしてくれます。

公平に判断しましょう

離婚の時には心の余裕もなく「相手のことなど知ったことか!」という気持ちになるでしょうが、だからと言って子供を勝手に連れ出すのは大問題です。幼い子供の心に傷を残さないように、子供の幸せを一番に考えて、公平にふるまいましょう。子供には「ママとパパはあなたの事が大好きなんだけど、一緒には暮らさないほうが上手くいく」ことを説明してあげて下さい。残念ですが、子どもはこういったケースでは犠牲者となってしまうため、子どもには少しでも納得いく心の支えが必要です。

言葉も文化も価値観も食べ物も何もかもが違う二人が結婚をしたら、お互いに相手を思いやりながら理解しようと努力して歩みよることが大事です。それでも上手くいかない時は、冷静に公平にまず子どもの事を考えて行動しましょう!短気になって行動した結果が、国際手配なんてことにならないように慎重になりましょう!実は心の底から相手が憎らしいという感情は、愛情の裏返しとも言われています。焦ることなく、きちんと話し合った上で、そこでできるベストな選択をできるようにしてください!