アメリカにもまだ体罰がある!?叩くよりもっとキツ~イお仕置きとは?日米しつけの違いを考える

昔のアメリカ映画を観ていると、親がウソをついた子供の口の中に石けんを突っ込んで罰したり、子供が悪戯をすればお尻を出させて叩くと言ったちょっと行き過ぎとも思える罰がありました。アメリカには「子供は悪いことをするものであるから、厳しく罰して教える」という基本的な子供観があります。アメリカ人のしつけ方法の一つであった「体罰」は現在も存在するのでしょうか?

虐待との微妙な差「体罰」は法律で罰されることはない!?


アメリカでは、未だに子供に対する体罰による法的な処罰はありません。しかし、子供を叩くことがしつけなのか虐待なのかは判断が非常に難しいこともあり、体罰をしても法的な処罰を受けないというわけではありません。しつけと称して自分の感情のままに我が子を叩いたりつねったり、長期間無視をしたりする親も後を絶たず、そういった場合は明らかな虐待で処罰される親は一定数存在します。

叩かずに罰を与える方法


まず、子供にもよくわかるように叱られる理由を言って聞かせ、子供の行いを戒め正しいことを教えるというのが最もポピュラーなしつけの一つでしょう。それでも子供が言うことを聞かない場合には、タイムアウト(Time out)やグラウンディング(Grounding)といった罰を与えるのがアメリカでは一般的です。

タイムアウトとは?

タイムアウトは必要な場合には時を濁さず、子どもにすぐに正しく行動させるためのやり方の一つです。その方法は、家でなら小さな子供をじっと椅子に座らせたり、囲いの中に入れたり、安全な部屋に閉じ込めたりします。タイムアウトの目的はママの注目が欲しい子供から、ママを完全に引き放してしまうところにあります。小さい子供には数分間でも効果があります。外出の場合でもその場にふさわしいタイムアウトをすぐに与えることで、社会性を身に着けさせていきます。

グラウンディングとは?


グラウンディングは幼児やティーン・エイジャー、大人にさえ用いられる罰則ですが、ティーンにとっては叩くよりももっときつく大きな効果があります。学校や教会や医者に行く以外は、家や部屋から出てはいけないことになっています。それは1日~数週間単位で行われ、子供は意外と素直にそれに従っています。その他には、ビデオゲーム、おもちゃ、TV、コンピューター、タブレット、携帯電話などの使用が禁止になることもあります。更には、放課後のクラブ活動や友だちを家に招待するのも禁止、なんと卒業前のハイライトであるプロムさえ行けなくなることもあります。ですが、あまり厳し過ぎる罰は逆効果になることもありますから要注意です。ルールを守らせることも大事ですが、子どもの様子をじっくり観察しながら適度に行うことをオススメします。

日本のしつけとの大きな違い

日本では一般に、子供が悪いことをすれば外に追い出されて家に入れてもらえないですが、アメリカでは逆に家から出てはいけなくて、子供は家の中で一人悶々と過ごさなければなりません。どちらが効果的なのでしょうか?いずれにしても子供は頭を冷やして気分が落ち着いたあと疎外感を味わい、はたと我に返って自分を見つめなおし、自分の行動を反省することが狙いと言えるでしょう。

体罰に対する世間の目は年々厳しさを増していますが、それだけ子供に対して親の愛情や思い入れが強いという感情の裏返しなのかもしれません。親は感情的にならずに、子供を諭すことができれば最高ですよね。そのためには、普段からの親子の関係が上手くできていることが何よりも大切になりますので、どこから始めたらよいかわからず困っているという親御さんは、まずはコミュニケーションを密に取るところから始めてみてはいかがでしょうか?