日本人よりも激しいアメリカ人の親子バトル!?反抗期の子供との接し方としつけ方法に見る日米の違いとは?

子供が反抗期になると親は何かと心配になりがちですが、それは成長の一過程でもあり、反抗期がないのもまた心配とよく言われます。日本では必ずと言っていいほど通る道、反抗期での親子バトルですが、アメリカの地では子供の反抗期に親子バトルは必ずあるのでしょうか?今回は筆者の息子を通して、反抗期とアメリカ人の子育て方法について考えてみます。

 

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筆者の息子の場合…

筆者は日本人、主人はアメリカ人という環境でのお話です。成長の一過程である反抗期はなくても心配と言いますが、筆者の息子には目に余る反抗期はありませんでした。アメリカ人である主人の厳しい躾によって、幼児期には息子にタイムアウトを与え部屋に閉じ込め、暫くひとりっきりにすることはありました。

ですが、思春期になって一度もグラウンディング(学校や教会に行く以外は家から出ることができない)のような罰を与えたこともなく、今思えば大した反抗期はなかったような気がします。

幼児期の第一次反抗期

一般的には、2歳ごろに何でも親の言うことを否定する「イヤイヤ」反抗期に突入すると言われています。

思春期の第二次反抗期

中学から高校時代の思春期に親や教師や周りの大人に反抗します。これは自立心の芽生える時期で、子供は自分の体の変化に戸惑ったり精神面でもとても不安定になっているためです。自分で考え自我を確立していくために必要な時間であり、子供は自分の力で葛藤を処理しようと試行錯誤します。

日本と違う親子の接し方

アメリカでは子供が小さい頃は厳しく言い聞かせながら善悪を教え込みますが、物心ついてからは子供の言い分にきちんと耳を傾け意見を尊重しています。親は子供を一個人として認めていて、自分の価値観を押し付けることなく、公平な判断をするようです。

子供を甘やかすのではなくて、子供を信じて子供のやることには責任を取らせるという意味もあります。よほど命の危険がない限り口を出さずに子供を見守り、小さな失敗を繰り返しながら自分の頭で考えていく子供の取り組みを応援しています。

一方、子供と一緒に遊んだり学校行事にも積極的に参加して、子供と共有する時間を大切にしています。我が家でも本の読み聞かせはもちろん、成長してからも息子が家にいる時は必ずキャッチボールやフットボールをしたりゲームをして一緒に遊んでいました。

「ありがとう」と「アイラブユー」はマジック言葉!

親子ともお互いに感謝の気持ちを忘れずに「ありがとう」を伝えると、相手の心に響きます。美味しいお料理をありがとう!お皿を流しまで運んでくれてありがとう!お洗濯ありがとう!ゴミを出してくれてありがとう!ささいな事に感謝して必ず口に出すと、お互いの心の栄養になります。「アイラブユー」も簡単でとても嬉しい声掛けです。子供を抱きしめて、「いつも君の味方だよ、アイラブユー」と言うだけで子供は勇気づけられます。大人でさえ一瞬のハグでも心が落ち着きます。

子供は神様からの預かりもの?

アメリカでは子供は自分の所有物ではなく神様からの預かりもの、大事に育てて社会に還元するという考えがあるように感じます。子を私物化せず大らかな心で育てるという印象があります。それができれば、子供の方も大した反抗に至らない気がします。

親子関係が上手くいく方法に一つの答えはないですが、子供の反抗期には親は大きな心で接することが必要かもしれません。叱り方にしても頭ごなしは逆効果だかもしれません。筆者が実践したのは「ムカッと来てもそこで一息ついて10数える、それでも言いたければ一回だけ言う」ことです。結構効果的だったように思います。誰にでも当てはまるとは限りませんが、反抗期の子育てに行き詰った時には一度試してみてください。自分の思い通りにはならないのが子供だと腹をくくると、自分が楽になれる気もしますよ。

 

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