動物のエキスパート?アメリカのゲーム・ワーデンという職業、自然と動物、さらに人々の安全も守るその仕事内容とは?

人間と動物の関係は昔から長く続いており、読者の中でも動物好きの人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。もし、あなたが野生や自然を守るスーパーマンやワンダーウーマンのような存在になりたいのであれば、ゲーム・ワーデン(Game Warden:動物管理官)を目指すべきかもしれません。ゲーム・ワーデンは、多岐にわたる自然資源を管轄し、場合によっては法的執行も下す専門家のことです。今回は、アメリカの自然資源を保護するゲーム・ワーデンについてご紹介します。

インドアとは無縁のお仕事、それがゲーム・ワーデン

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ゲーム・ワーデンは警察と同じように州や自治体ごとに配属される公務員なのですが、任せられる仕事の種類は多岐にわたり、求められる知識量もとても多いことで知られています。彼らは、仕事の大半を屋外で過します。ゲーム・ワーデンの仕事にパトロールは欠かせません。もちろん地上だけでなく、水上も対象の範囲内です。自然環境に不利益が生じる場面に遭遇すれば、即座に対処に向かいます。美しい自然の中、のんびりと動物や木々を見守っているわけではなく、ゲーム・ワーデンの仕事は、常に危険と隣り合わせです。住宅街に迷い込んだヘビやワニを自然に帰したり、ピューマを追い払ったり、つねに緊張感の漂う現場で活躍しています。時として命を落としてしまうゲーム・ワーデンもいるほど、危ない環境に晒されながら自然や動物たち、そして人間を守っているのです。

鋭い視線と直感が光る、地域のためルール厳守に力を入れます

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ゲーム・ワーデンの憎むべき存在、それが密猟者です。ものすごく凶悪なイメージがあるかもしれませんが、実は知らないうちに誰もが密猟者になっているなんてことも!実は、州ごとに定められた条例により、釣った魚の数やサイズ、狩猟の時期や獲物の性別など、自然資源に関連する規則があります。また、密猟ではありませんが、必要な装備やライセンスが揃っていない場合も違反の対象です。とにかくゲーム・ワーデンは、ものすごく厳しい!獲物の没収はもちろん、罰金とお説教も忘れません。州によっては、令状なしで逮捕できる権限を持っているゲーム・ワーデンもいます。ただし、規則を守る人にはとても寛容、もったいないからと違反者の獲物を分けてくれることもあるようです。

常人では不可能!?一人前のゲーム・ワーデンになるための訓練とは?

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ゲーム・ワーデンになるためには、州ごとに定められた条件や試験に合格した後、長期間の訓練学校へ通います。こちらも州ごとにより異なりますが、およそ3~8ヶ月をかけてゲーム・ワーデンに必要なトレーニングを重ねるのです。野生の動植物に関する知識や、戦闘訓練、さらに乗馬やスノーモービルと幅広い分野におよびます。さらに、夜間に行動するためのナイトスコープやGPSレーダーの使い方など、まるでスパイ学校のようなカリキュラムです。まさに、ヒーロー養成所!才能と惜しみにない努力の結晶、それこそがゲーム・ワーデンなのかもしれません。

健康体で賢くなければ、ゲーム・ワーデンは勤まりません。様々な乗り物を乗りこなし、水陸を駆け巡り、何十キロもある動物たちを持ち上げたり、荒野を散策したりすることもあります。また、銃の扱いも一流で、自然資源を守るために違反者と戦うこともあれば、人命救助のために自然災害に立ち向かうことも。まさにアメリカが誇るスーパーな存在、彼らのタフさがあるからこそ、豊かな自然資源が守られているのです。厳しくも暖かくもある、彼らの多大なる貢献に感謝と尊敬の念を贈りましょう!