アメリカの創作スシに賛否両論!?固定観念をぶち破る、アメリカン・スシ文化から目が離せない!

日本だけじゃない、フランスも巻き込むスシ×クロワッサン

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元々は両者ともアメリカから遥か遠い国で誕生した、その国を代表するグルメです。しかしながら、どういったわけか、異国で出会った彼ら(スシとクロワッサン)は新たな姿へと変貌を遂げます。 たしかにクロワッサンはわかりますが、どこがスシなのか一見しただけではわかりません。クロワッサン生地の端にワサビが塗られ、海苔とショウガ、さらにスモークサーモンを包み込むようにして焼き上げられています。スシというより、ちょっと贅沢な惣菜パンでは?そんな日本人のツッコミもアメリカ人の前ではかき消されてしまうことでしょう。

太巻きの別名がアメリカで浸透中?スシ×メキシカンフード

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とにかく、メキシコ料理はアメリカ人のお口に合うようです。アメリカ全土でメキシカン・ファストフードが愛されているのは、多くの日本人も承知していることでしょう。しかしながら、その愛がおスシにも影響することになるとは、日本人の誰もがこれっぽっちも想定していなかったはずです。スシ・タコスにスシ・ブリトー、いっきにメキシカン風のスシがアメリカで市民権を得ることになりました。 おかしなことに、思いっきり「太巻き」の形をしていても、スシ・ブリトー扱いされている場合も少なくありません。どちらかというと、スパイシーな具だくさんの恵方巻っぽい感じですが、いずれにせよ日本人だったら「違う!」と抵抗したくなるはずです。

やっぱり定番は外せない、スシ×アメリカンフード

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由緒正しい寿司店はアメリカにもありますが、やはり値段がお高い!そうなると、カジュアル・レストランが見よう見まねでおスシのエンタメ化を図ります。手っ取り早いのは、アメリカ料理の姿をしたスシをつくることです。 ピザにハンバーガー、さらにはドーナッツなど、もはや何でもありのスシ・ハイブリッド!恐れを知らなすぎますが、悔しいことに話のネタになりそうな楽しい一皿、ついつい写真に納めたくなります。ただし、どれだけ面白いとはしゃいでいても、心の奥底で日本人としての何かがモヤッとするかもしれません。

番外編:日本の「おにぎらず」がアメリカで「スシ・サンドイッチ」に変化?

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テキサス州オースティンに本拠地を置くWhole Foods Marketは、在米主婦ご用達のオーガニック系グローサリーです。こちらは取り扱うパック寿司の種類が豊富で、特に新メニューの開発に日々力を入れています。 スシ・サンドイッチもそのひとつで、日本で流行した「おにぎらず」を参考に導入されたものです。ただし、日本の「おにぎらず」は、あくまで「おにぎり」の進化版であって、けしてスシのサンドイッチではありません。この些細な認識のズレが、今後アメリカでどう変遷していくのか気になるところです。 日本を飛び出し、世界中の人から愛されるようになった「お寿司」。日本人としては複雑な心境に陥ることもありますが、けしてアメリカ版のアレンジされたスシをけなす人はいないでしょう。口では文句を言いつつも、実はアメリカ人と同じくらい新しいスシの可能性にウキウキしているはずです。日本の伝統を忘れない程度に、アメリカの「Oh sushi」文化に惑わされてみてください。