アメリカの学校でいじめが無いなんて真っ赤なウソ、日本との違いとその対応方法とは?
言葉も文化も違うアメリカの学校に転校、進学することになると「我が子がいじめられないか」という不安がありますよね。残念ながらアメリカの学校でもいじめは存在します。アメリカのいじめの特徴や日本との違いなどをまとめました。問題なく学校に馴染めて、楽しく通学できるのが一番ですが、心構えとして知っておけば、何か起こっても対応しやすいはずです。今回の記事を見ながら、どのようなことが起こりうるのかを勉強しちゃいましょう。(本記事は、「アメリカ旅行や出張に最適!5日間から2,480円で利用可能なアメリカのSIMカードを販売するアメスマ」、「アメリカへの交換留学生限定!留学期間中ずーっと携帯代がタダになるキャンペーン実施中の日本人留学生グループ」の提供でお届けしています。)
アメリカの学校にもいじめはある
アメリカというと、皆、自己主張が強く個性的な子供が多いため、陰湿な「いじめ」がないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、アメリカの学校でもいじめは大きな問題となっています。いじめは英語でBullying(ブリーング)と言います。日本と同じようにアメリカでも、思春期に入る中学校からいじめが激しくなります。『How to survive Middle School』という書籍や『wikiHow to Avoid Being Bullied in Middle School』という情報サイトがあるくらいで、いじめの被害にあったり目にする機会も多いようです。
参考サイト:wikiHow to Avoid Being Bullied in Middle School
日本のいじめとの違いは?
日本ではクラス全体でターゲットの子を無視するなどのいじめが多いですが、アメリカでは無視するよりは、言葉で攻撃したり、暴力を振るったりするいじめのほうが一般的です。クラス全体ではなく個人やいじめっ子グループ単位で特定の子をいじめるため、傍から見て分かりやすい場合が多いです。いじめのターゲットになりやすいのは、おどおどしていて性格的に弱い子や、いわゆるオタク(Geek)タイプの子です。その点は日本も同様でしょうか。日本では目立つ子、個性的な子もターゲットになりやすいですが、アメリカ社会はもともと多様なため個性的だから、という理由ではいじめには遭いにくいです。地域にもよりますが、人種的マイノリティだけが原因でいじめられることも今は少ないようです。
最近のいじめの傾向
全世界共通の問題になっていますが、最近のいじめはネットやSNSを使ったものが増えています。アメリカではCyberbullying(サイバー・ブリーング)と呼ばれ、それが原因で自殺する子供が日本同様に増えています。Cyberbullyingの特徴としては、無断でターゲットの個人情報を流したり、誹謗中傷を書きこんだりして、ネット上だけでなくリアルの人間関係にも影響を及ぼす点があげられます。またネット上で気軽に行えてしまうため、いじめるほうの罪悪感も薄く、エスカレートしてしまうケースが多いといわれています。ミズーリ州では2006年にCyberbullyingが原因で13歳の少女が自殺した事件があり、それがきっかけでCyberbullying禁止の条例が制定されました。現在、反いじめ法はほとんどの州で施行されていて、Cyberbullyingの対策もとられています。
いじめに遭った時の対策
上記の通り、アメリカの98%の州では「いじめ反対法」の条例が制定されています。厳しい学校では、いじめをした子供は犯罪者として扱われ、犯罪歴がつくこともあります。地域や学校によって対応に違いがありますが、教師はいじめを発見したら報告、対応することが義務付けられているので、問題があった時にはまず相談をするようにしてください。アメリカの学校ではスクールカウンセラーが常勤していることも多いので、担任の先生に言いづらい場合はまずはカウンセラーに話してみましょう。 多感な時期の子供が学校という閉鎖された空間で過ごしていると、どこの国でも起こりうる「いじめ」。いじめはもちろんいじめる側が100%悪いのですが、ターゲットにならないように対策をすることも必要です。特に語学に自信がないうちは、子供は自分から積極的に行動するのが難しいため、学校の先生とよく相談をしながら、子どもたちの行動や様子を見守るようにしましょう。