ちょっぴり危険なアメリカ→メキシコ国境ドライブ後編、途中で引き返して正解だった理由とは!?

「行かないほうがいいと思うよ」と言われたものの、筆者は軽い気持ちでアリゾナ州からメキシコまでの日帰りドライブを決行しました。しかし、国境に近づくにつれて緊張感が増してきました。国境警備隊の車、保険加入をすすめる看板、スペイン語だらけの標識、ボロボロの車、この状況ではちょっとした身の危険を感じながら、緊張してしまいますよね。最終的にメキシコに入国すること無く途中で引き返すことになってしまったドライブ体験ですが、あなたはこの記事を読む前にその理由がわかるでしょうか?前編に続き、後編をお届けします。

メキシコ国境付近の街、ノガレス

そもそも事前の情報収集などはせずに行った弾丸トラベルだったので、国境に近づくに連れて色々判明してきました。情報収集ついでにアリゾナ州国境の街ノガレス(Nogales)のスターバックスで休憩。ノガレスという街はアメリカとメキシコをまたぐ形で存在している国境の街です。つまり、アメリカのノガレスとメキシコのノガレスがあるわけです。ここまで来るとほぼスペイン語です。メキシコからアメリカへの出稼ぎの人も多いようで、アメリカなのにスペイン語のほうが沢山聞こえてくるという不思議な場所です。

自分の車では行けないことが直前で判明!

まず、自分の車に乗って国境を越えるのは色んな意味で危険だということが判明しました。日本で発行される国際運転免許証は効力がなく、アメリカの運転免許証が必要だということで、筆者はアリゾナ州の運転免許証があるので問題ないのですが、メキシコでの事故については保険が適応されないため大変になるとのこと。また、知らぬうちに麻薬や拳銃を車に積まれて、アメリカに戻る際に運び屋にさせられる可能性もあるとのこと。ちょっと気軽に入るには怖すぎる情報ばかり、この時点で心の中で引き返すことを決定しました。

警察からの警告でメキシコ行き断念を最終決定。。

 

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ノガレスにいると、自然と警察官や国境警備隊に出くわします。筆者のようにアジア人がポツンといると、珍しさも手伝って当然ながら話しかけられます。フラりとドライブにきましたと伝えると、親切丁寧フレンドリーに色々教えてくれました。以下要約。

・アメリカ側に車を停めて、歩いて国境を越えられるよ!

・IDは絶対に忘れないでね!

・アメリカからの出国は超簡単、入国は超厳重!

・不用意にカメラや携帯電話を取り出すな!

・不用意に車を停めるな!

・とにかく気をつけろ!

・それでも行きたいなら、君の人生だ、エンジョイ!

最後のほうは「ほぼ脅し」でしたが、殺気立った雰囲気を感じ、今回はメキシコ行きを断念します。一人旅だったので誰かに助けてもらうことも見込めず、次回は友人ときちんと情報を持った上で来ることを誓います。初めてメキシコ付近に来ましたが、歩いて国境を越えられるのは意外でした。聞くところによると、アメリカ人がメキシコに風邪薬などを買いにくるケースが多いそうです。(アメリカで買うより遥かに安いため)

国境からツーソンの帰り道は検問ばかり!

 

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今回の国境越えは諦め、引き返すことにしました。メキシコ方面からツーソンへ向かう道には数カ所で検問がありました。一般車は徐行しながら通過できるのですが、一台一台麻薬探知犬が車をクンクンしていきます。警察や国境警備隊に怪しいと判断されれば、停車させられます。筆者は一カ所で停車させられ、IDチェックと簡単な質問を受けましたが、即解放されました。こういった検問も、空港の入国審査などで感じる独特の緊張感がありますので、特に悪いことをしているわけでもなかったのですが、非常に緊張したのを今でも鮮明に覚えています。

中途半端に終わってしまったドライブですが、アメリカからメキシコへ入国すること自体は難しいことではありません。ノガレスという国境の街は人も多く、賑やかで魅力的な町です。しかし、どうしても危険な雰囲気があるので、是非ともメキシコに行ってみたいという方は、保険やIDの準備、きちんと安全に過ごせるよう準備をして訪れることをオススメします。

 

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