アメリカでは初対面の挨拶で名刺交換をしない?日本で培った習慣が思わず出てしまうビジネスシーンTOP5!

初めて日本からアメリカへ駐在で赴任された方は、色々な場面で文化の違いを感じることがあると思います。特に一日の大半を費やす職場では、さまざまな出来事が起こり、その都度、戸惑うこともあるはずです。筆者は今年で在米10年となりますが、未だに日本で培った習慣がとっさに出てしまうことがあります。今回は文化の違いから、職場で戸惑いを感じる場面をご紹介いたします。

初対面の挨拶でいきなり名刺を出してしまう


ビジネスの場面で初めて会う人がアメリカ人であれば、まずは相手の目を見て、右手を差し出し、しっかりと握手をするというのは、アメリカでは当たり前のビジネスマナーです。しかし、日本では相手が初対面の場合は名刺交換から始まるため、思わずアメリカ人に対しても同じ様に名刺交換をしてしまいがちです。初対面のアメリカ人と挨拶をする場合は、握手をしてから、少し会話をし、それから名刺を渡しましょう。アメリカ人にとって名刺はただの名前や連絡先などの情報が記載されている紙にすぎず、日本のように想いが込められたような扱いはされません。テーブル上で自分の名刺を投げて渡す人もいるくらいなので、あまり気にしすぎないことが肝要です。

「お客様は神様」じゃないんですか?

日本でのお客様という立場は、商品やサービスを買ってくれて、提供する側に利益をもたらしてくれるということから、「神様」という表現が使われています。要するに売り手の方が立場が下、買い手が上という上下関係が生まれます。アメリカでは、その様な上下関係は無く、「パートナー」としてお互い協力して一つの事に取り組む傾向がありますので、ビジネス上においては対等な立場として位置づけられています。売り手の精神は日本のときと同様でも良いかもしれませんが、自分が買い手になった時に、日本のような感覚でいると売り手が愛想をつかして対応が悪くなることもありますのでご注意ください。

直属のボスをちょっと甘く見てしまっている

アメリカの職場では、各部門毎のマネージャーが人事権を持っているため、人を採用したり、人事考課を行うのは直属のマネージャーの仕事になります。当然、その下で働く部下たちは、ボスの顔をうかがいながら自分の成果をアピールしたりするのが、一般的な社内での光景です。日本でも同様にボスに忠実な部下もいますが、アメリカの方がゴマすり社員は多いかもしれません。

責任範囲以外の仕事をやらない同僚の態度にびっくり! 

アメリカには、職務に応じて役割と責任範囲がはっきりと明文化されたジョブ・ディスクリプションという文書があります。この内容については、入社時に採用担当から説明を受けます。アメリカの職場には、多種多様な人種が働いていて、また考え方もさまざまです。この様な環境をまとめるには、文章で明文化し、はっきりと責任範囲を伝える必要がとても重要のようです。筆者が以前、同僚にジョブ・ディスクリプションに記載の無い内容の仕事を依頼したときは、あっさりと「It’s not my job!」と言って断られた苦い思い出がありますので、皆さんもご注意ください。アメリカでの仕事は社内社外にかかわらず契約に基づき、進みます。

ビジネス会食では、やっぱり相手にお酒を注ぎたくなる

日本では、ビジネスにおける接待の光景をよく見かけます。もちろん、アメリカでもお客様と一緒に食事に出かけたりすることはありますが、アメリカでは相手のグラスに対してお酒を注ぐという行為は一般的ではありません。基本的に、お酒は自分で注ぐか、ウェイターが注ぐことになっています。どうしてもお酒を注ぐ文化が抜けない場合は「Do you want to get more drink?」など声掛けをした上で、日本文化との違いを話しながら時間を過ごすと相互理解にもなり効果的です。

日本人が海外で働き始める時、どうしても最初は日本的な考え方がスタンダードとして身についてしまっています。その結果、海外の職場環境に馴染めないということも起こりがちです。アメリカのビジネス社会に馴染むためには、まずは職場の同僚とコミュニケーションを取り、相手の文化、習慣を理解するということを意識することがとても重要です。