アメリカ駐在員が急な本帰国命令を受けたらペットはどうする?犬をアメリカから日本に連れて帰る際の手続きについて

みなさんは、現在ペットを飼っていますか?駐在の方達の場合、引越しや出張などもあるので、なかなかペットを飼うことって難しいかもしれませんが、一度飼ってしまえば大事な家族の一員。急な帰国命令があっても、絶対に日本に一緒に連れて帰ってあげたいですよね。今回は、アメリカから犬を日本に連れて帰る際の手続きについて紹介したいと思います。

手続きには余裕を持って!

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猫好きの筆者は、過去に知人や友人から「日本に帰るので、猫を引き取って欲しい」と言われたことが何回かあります。相談を受けたものの、今まで引き取ったのは1匹のみ。この時に猫を引き取った理由は、知人の親が急に倒れ、看病のために急遽日本へ帰国しなければならなくなったためです。このような急な状況以外は、周りの日本人にはペットも一緒に日本へ連れていくように伝えています。

日本にペットを連れて帰る際の手続きについて、下記に必要事項を簡単にご紹介します。この手続は基本的に猫も犬の同じです。

マイクロチップ

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まず最初に必要なことは、マイクロチップの埋め込みです。マイクロチップに関しては、以前の記事でも紹介したことがあります。アメリカの動物病院やシェルターで入れてくれるマイクロチップはスタンダード規格なので、日本でも読み取りが可能です。

狂犬病の予防接種2回

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マイクロチップを入れた後は、狂犬病の予防接種です。計2回必要で、一回目は生まれてから91日以降、もう一回は一回目の狂犬病予防注射から30日後です。日本で認められているワクチンとして、不活化ワクチン(inactivated / killed virus vaccine)と組換え型ワクチン(recombinant/ modified vaccine)が承認されていますが、生ワクチン(live virus vaccine)は認められていないのでご注意を!

狂犬病抗体検査(血清検査)

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狂犬病の予防接種の後は、狂犬病抗体検査(血清検査)をします。狂犬病抗体検査は、指定検査施設でしか行なわれません。アメリカの場合、現在3ヶ所で出来ます。

Kansas State University Rabies Laboratory:http://www.ksvdl.org/rabies-laboratory
Atlanta Health Associates, Inc.:http://atlantahealth.net
Army Public Health Center:https://phc.amedd.army.mil/topics/animed/Pages/default.aspx
*この施設はアメリカ軍関係者のみ利用可能

この狂犬病抗体検査の採血日を0日目として、180日以上待った後、特に問題が無ければ日本に連れて行くことができます。もし、採血日から180日間以上待機せずに、ペットが日本に到着した場合、不足する日数分の期間は、動物検疫所の係留施設で待機させられます。また、狂犬病抗体検査の有効期間は、採血日から2年間です。

事前届出提出

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この180日間を待っている間に、飼い主は事前届出を到着予定空海港へ提出します。この届出は、日本に到着する日の40日前までに受理される必要があります。

出国前に獣医による健康チェック&出国政府機関が発行する証明書取得

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出発する数日前までに、現地の獣医による最終ヘルスチェック、そして出国政府機関が発行する証明書を取得して、無事に手続きが終わります。ペットが日本に到着後は、色々な検査を受ける必要があるので、自宅へ連れて帰るまでに少し時間がかかると思います。また、到着時検査の結果、日本の受け入れ条件を満たしていない場合、ある一定の期間を経てペットをアメリカへ返送、あるいは致死処分になる可能性があるので、十分注意してください。もし、何か質問や分からないことがあれば、こちらを参考にしてみてください。

日本動物検疫所(日本語):http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-other.html

今回は簡単な手続きの順番を紹介しましたが、手続き自体はそれほど難しくありません。しかし、余裕を持って10ヶ月余りの準備時間が必要となります。そのため、日本への帰国が決まった時点で、すぐに手続きを始めることをおすすめします。何かわからないことがある場合は、行きつけの獣医師さんに相談してみましょう。