アメリカでよく耳にするグラントライティングやファンドレイジングって何?誰でもできる、基本的な申請方法やサイトをご紹介!
みなさんは、グラントライティングやファンドレイジングという言葉を聞いたことがありますか?日本以上に非営利団体(NPOs)やボランティアが活発なアメリカでは、普段の生活の中でもよく耳にする言葉です。今回は、そんなグラントライティングやファンドレイジングについて詳しく紹介したいと思います。
なぜアメリカではNPOやボランティアの活動が盛んなの?
日本と比べると、明らかにNPO団体の数が多いアメリカ。そして、ボランティアにも積極的に参加するアメリカ人。国民性というべきか、お互い助け合う精神があるからではないかと思います。また、ハリウッドセレブや億万長者達もよく、大きな災害などが起きると寄付をしますよね?やっぱりお金持ちは違うなぁと思いがちですが、実は、人を助けたいという気持ちの他に、税金控除を理由に挙げることができるかもしれません。
グラントライティングとは?
そんなアメリカでは、様々な非営利団体や教育分野をはじめ、助成金の申請をする機会がとても多いです。グラントライティングとカタカナで書くと少し分かりにくいですが、英語だとGrant writingとなります。このグラントが助成金のことで、この助成金の申請書を書く人のことを、GrantsあるいはProposal Writerといいます。でも、申請したからといって全員がもらえるわけではなく、常に競争となります。
少しでも優れた申請書を書いてもらうために、Grants WriterやProposal Writerの人達を雇う場合があります。経験のあるGrants WriterやProposal Writerになると、年収が700~800万円以上もらえることもあり、アメリカでは専門職種として扱われています。
ファンドレイジング
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グラントライティングに対し、ファンドレイジングは助成金以外に寄付、補助金といった資金集めのことです。こちらも非営利団体が運営や活動を維持していく上で必要になってきます。最近ではファンドレイジングの方法も多様化し、街頭募金や物品寄付、マンスリーサポーターなど様々です。また、ITが盛んな現在では、オンラインサイトを通じた寄付などもあります。
グラントライティングやファンドレイジングは誰でも出来るの?
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助成金の申請書を書くことや、資金集めは誰でも出来ます。特にファンドレイジングは、親の許可があれば子供でも出来ます。アメリカの助成金の申請書は、少し書くスキルが必要になりますが、慣れるまではフォーマットやテンプレートを使って練習してみるのもいいかもしれません。
基本的な助成金申請書の書き方フォーマットの例として、
①Cover Letter(カバーレター)、②Summary(要約)、③Statement of Need (必要性の申告)、④Project Description(プロジェクトの詳細など)、⑤Budget(予算)、⑥Organization Information(組織に関する情報など)、⑦Conclusion, References and Materials(最後に添付したい情報や書類など)
などがあります。 もちろん、このように書かないといけないわけではありません。しかしながら、少しでも説得力のあるものにするためには、助成金を申請した目的や助成金の使い道については詳しく説明した方が良いと思います。また、必要に応じてどういった分野の組織なのか、役員の名前や活動履歴についての情報も付け加えておくと良いでしょう。
オンラインファンドレイジングサイトの例:
筆者は昔、アメリカの大学院でNPO Managementを学んでいたことがあり、その際にグラントライティングやファンドレイジングについて少し勉強しました。お金が関わってくることなので、なかなか複雑で難しかったですが、それと同時にアメリカ人の国民性や考え方が少し理解できたような気がしました。寄付やボランティアは誰でも参加できるので、興味のある人はぜひ今日からでも始めてみませんか?