sorryよりもthank youを!

アメリカに来てから、コミュニケーションの取り方が日本と違うんだなぁと思う事が多くなりました。

その中のひとつが「sorryよりもthank youを言うと気持ち良く会話出来る」という事です。

日本だと「ごめん」と1日に何回言っていたんだろう?と思わず考えてしまう程、アメリカではsorryという言葉をあまり聞きません。

たまになんで謝らないんだろう?とちょっぴりイライラとしてしまうこともあるのですが、その分ありがとうを重視してる文化なのかなと思うようになりました。

今日はわたしが実際に体験したエピソードを交えてそのお話をします。

アメリカ人はどう謝るの?

もちろん全く謝らないわけではありません。
ただ「Excuse me」とは言うけど、「I am sorry」とはあまり言わないのです。

全面的にただ非を認めるという訳ではなく、まず自分の行動した理由を説明します。日本人の私からすると、正直言い訳っぽくて聞いていて気持ちが良いものではありません。

ただ、アメリカ人の考えからすると、日本人が思うよりも「I am sorry」が持つ言葉の意味は重いそうです。「I am sorry」は全面的に非を認める時に使う言葉なのです。自分なりに良かれと思ってとった行動の時は、「I am sorry」とは言いません。

sorryよりもthank youを言う

では、アメリカ人同士だとコミュニケーションはどのようにとっているのでしょうか?

2つのエピソードを挙げてみたいと思います。

エピソード①

語学学校に通い始めた初日のことです。クラスメイトの会話を聞き取るので精一杯な私は、一言も話さずにいました。それをみた先生が見かねて話を振ってくれたのです。一生懸命話したのですが、ゆっくりとしか話せずクラスメイトにも先生にも申し訳ない気持ちでいっぱいに。話し終わると「あなた英語うまいじゃない!」と先生は言いました。ちなみに私の英語力は高校生レベルでお世辞にも上手いとは言えないのです。だから私はこう答えました。「話すのが遅いし、待たせちゃってごめんなさい」。

後日、わたしのクラスにサウジアラビアの女の子が来ました。わたしと同じく、英語を第2言語として話すのでスラスラとはいきません。そして先生が彼女に対して褒めると、「ありがとう!もっとがんばります!」と言ったのです。なんて清々しく、応援したくなるんだろうと感心してしまいました。

同じ現象に対して「ごめんなさい」と謝った私。「ありがとう」と言った女の子。
聞く方の立場からすると、どちらが気持ち良いか、応援したくなるか、一目瞭然ですね。「謝る」って相手を思いやる言葉だけど実は自分が中心にいる言葉で、「ありがとう」は相手が中心にいる暖かい言葉なんだなぁと気づいたのです。

エピソード②

Netflixで大人気のドラマ「breaking Bad」での一幕のこと。

主人公の男性が妻に酷いことをしてしまい、翌日妻の携帯電話に留守番電話を残すシーンがあります。

電話ごしに「僕が言いたいのはね、ただ、…」とどもってしまい、ごめんの一言が中々出て来ません。何度も言おうとしても、喉まで出かかって最後までごめんが言えないのです。日本人の私からすると見ていて大変もどかしい。

しかし、彼は最後に「ごめん」ではなく、「いつもありがとう」とだけ言って電話を切ります。
この留守電を聞いた妻はどう思うでしょう?少なくとも私だったら許してしまうなぁと唸ってしまいました。ごめんはマイナスをゼロに戻すことができるけど、ありがとうはプラスにまで出来るんだと少し驚きました。

当たり前だけど、「取り敢えずのごめん」を良く使っている日本人からすると忘れがちな気がします。

アメリカ人は変わらないので、自分が変わろう

私は謝るのに、アメリカ人は簡単には謝らない。それが最初違和感でストレスに感じたこともありました。

しかしよく考えて見ると、アメリカ人の特性を変えることは私ごときに出来ないのです。となると、この事実を受け入れて私が変わり、気持ち良く生活する方がどんなに楽になるだろうと思いました。

変わるとは、①まずアメリカ人の特性をありのままに受け止める。②自分のしたことを咄嗟に謝ろうとする前に、相手がしてくれたことに「ありがとう」と言おうとする。ということでしょうか。

「ありがとう」という言葉は日本語で言ったって、英語で言ったって、言った方も気持ちがよくなる魔法の言葉なのです。これがアメリカに住み始めて気づいたコミュニケーションの違いを乗り越える、ポジティブな解決法です。