知っておくべきアメリカのお葬式でのマナー、服装やお香典はどうすれば良い?

アメリカに住んでいたらお葬式に参列することになる機会もあるかもしれません。ルールやしきたりは?どんな服装をすればいいの?日本と同じでいいの?今回は、アメリカでお葬式の知らせを受けた時に役に立つ情報をご紹介していきます。

 

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どんな服装で行けばいいの?

日本では黒一色の喪服を着ることが一般的です。しかしアメリカでは日本のような黒づくめの服装をする必要はありません。遺族であっても、かっちりと喪服という感じではない場合もあります。参列者の中には稀に赤いワンピースなどで参列している人もいることもありますが、派手なデザインや色使いの服でなく、ダークカラーの服装であれば問題はありません。日本の感覚で真っ黒な喪服で行くと逆にかっちりしすぎになってしまう可能性があります。女性であれば例えば黒のスカート、グレーのカーディガン、男性であればダークカラーのシャツとズボンで問題ありません。

お香典は必要?

日本では 参列者はお香典を遺族に渡しますが、アメリカにはお香典という習慣はありません。その代わりにカード(Sympathy Card)を送ったり、お花を贈ったりすることがあります。すでにメッセージが書いてあるカードが売られているので、自分のサインをして渡します。またカードにお金を入れて渡す場合もありますが、故人の意思でチャリティーに寄付して欲しいという場合もありますので、ここはご遺族に確認した方が無難です。またカードやお花以外の心遣いとして、近所に住んでいたり、親しい間柄だったりしたら、料理を持って行くこともあります。手作りの料理を持参する人もいれば、クッキーやケーキを買って持ってくる人もいます。

お葬式の雰囲気?

 

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アメリカには土葬の習慣があります。映画やドラマでゾンビが登場するのは土葬ならではという理由ですね。土葬の場合は埋葬の場所に車で移動します。移動時、参列者はハザードをチカチカしながら先頭の車について行きます。墓地で牧師さんの話があり、その後、教会に向かいます。しかし移民も多いアメリカ、お葬式は必ずしも土葬というわけではありません。

故人の意思や地域によっては、火葬を行い灰として残す場合もあり、その場合は墓地には行かずに教会に集まります。教会での雰囲気は 故人や家族の楽しい写真が飾られていたり、牧師さんが楽しい話を交えながら故人の人柄を讃えたり、日本のようにずっとしんみりという雰囲気ではありません。牧師さんの話の合間に賛美歌を歌い、最後に一人一人故人とお別れをします。日本ではお焼香をしますが、お焼香の習慣はないため他の人の振る舞いを真似て行うといいでしょう。

葬儀の後は?

 

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葬儀の後は遺族との会食があります。教会の近くのレストランに行き、故人との楽しかった思い出を話したり、近況を話したりして過ごします。ここでもしんみりとした雰囲気はありません。また日本のように四十九日法要のような考えもないため、葬儀が終わると普通の生活に戻ります。

日本ほどに多くのしきたりや決まり事がない、というのがアメリカのお葬式の印象です。ここではあくまでアメリカで主要なキリスト教でのお葬式の様子を紹介しましたが、地域、宗教によっては方式が異なる場合があります。ただ人が亡くなる悲しみや、遺族を労わる気持ちは万国共通ですので、まずはどの場合においてもお悔やみを遺族に伝えることが大切です。

 

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