日本からSIMフリー携帯を持ち込むときの注意点(周波数帯について)

最近格安スマホや格安SIMという言葉をよく耳にしますね。テレビCMでもヨドバシカメラが格安スマホの「フリーテル」を大々的に宣伝しています。
携帯電話と言えばDocomo、au、Softbankの3社しかなかったのが今はたくさんの種類がありますよね。マツコデラックスがCMしてたり、スーパーのイオンやレンタルDVDのTSUTAYAがスマホ出したり。もうワケカカメになっている人も少なくないと思います。私も色々調べるまではちんぷんかんぷんでした。(^◇^)

SIMフリー端末を持っていれば、全世界でどのSIMカードも使えると思ってませんか?

実はこれは大きな間違い。「フリー」と言ってもどこでも使えるわけじゃないんです。とっても複雑ですがなるべく分かり易く説明しようと思います。
ではそもそもこの「フリー」って何?って話ですが、例えばDocomoのスマホを買ったとします。その中には当然DocomoのSIMカードが入ってます。

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このSIMカードを例えばauのカードに変えて挿入したとします。でもこれは使えません。なぜならDocomoで買った端末には「SIMロック」という一つの通信キャリアしか使えないような制限がかけられています。通常日本の大手キャリアの端末は基本SIMロックがかかっています。最近は購入後半年経てばロックを「解除」し、「SIMフリー化」することができるようになりました。

さて本題ですが、SIMフリー化された端末または最初からSIMフリーの端末ではアメリカでどのキャリアでも使えるのでしょうか。
答えは、NOです。理由は、「通信方式」や「対応バンド」が自分の持っている端末に対応していて初めて使えるのです。
ちょっと難しくなってきましたね( ;∀;)

私の買ったASUS ZenFone 2 Laser ‏(ZE500KL) を使ってご説明します。

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こいつはDocomoなどのキャリアから販売させているものではなく、電気量販店に売っているいわゆる「SIMフリースマホ」です。
なぜSIMフリースマホを買ったかと言うと、大手キャリアより格安スマホなどと言われているMVNO事業者の月額プランがやっぱり安.いからですね。
私はヨドバシカメラが最近おしているフリーテルという業者のプランに入っています。回線もDocomoを使っていますし、何より安いのでとても非常に満足しています。おっと話がそれてしまいましたね。

このASUS君をアメリカで使いたいと思った場合は、まずメーカのウェブサイトに行きこの型番のスペックページに飛びます。
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-2-Laser-ZE500KL/specifications/

このページの「対応無線規格」というところを見ます。何やら分けが分からないことがたくさん書いてありますね。3GとかLTEくらいなら聞いたことはありますが。。。

(表1)対応無線規格

2G EDGE/GSM 850/900/1800/1900
3G W-CDMA 800(6)/800(19)/850(5)/900(8)/1900(2) /2100(1)
4G FDD-LTE: (JP version) 2100(1)/1800(3)/850(5)/800(6)/900(8)/1700(9)/800(18)/800(19)/700(28)

 

 

 

この3G:W-CDMA 800(6)とかが「通信方式」だったり「対応バンド」だったりします。特に意味を覚える必要はありません。
要するに私のこのASUS君は上の表に書いてあるものと同じ方式であればアメリカであろうがアフリカであろうが使えるということです。

では、アメリカの大手キャリア4社の通信方式と使用バンドを表にしましたので見てみましょう。

(表2)

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私のASUS君は3Gのところを見ると3G :W-CDMA 800(6)/800(19)/850(5)/900(8)/1900(2) /2100(1) と書かれていますね。カッコの中はバンドのことです。周波数1.9GHzとか書いてあるのに何でまたバンドなんてものがあるかというとですね、同じ周波数帯でも例えば800MHzはバンドが0や1や26など違うこともあるのです。まああまり気にせずカッコの中の数字が「バンド」だと思っておいてください(^^;
ということでASUS君が対応している3Gの通信方式はW-CDMA、対応バンドは6, 19, 5, 8, 2, 1 となります。これを上記のアメリカキャリアの表から探します。

(表3)

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もうお分かりですね。表3の黄色になっているところが一致しています。

ということで私のASUS君は3G回線であればアメリカで使えるキャリアは、「AT&T」と「T-Mobile」ということになります(^^)/

LTEも同じ要領で見ていくとFDD LTE: 2100(1)/1800(3)/850(5)/800(6)/900(8)/1700(9)/800(18)/800(19)/700(28)を表に当てはめてみると、

(表4)
表2

オレンジの色になっているところ、つまりAT&TのみでLTEが使用可能というわけです。

音声通話は3G回線を使いデータ通信はLTEを使うのが主流の現在では、私のASUS君はどうやらアメリカではAT&Tが良さそうですね。

このように自分の端末が海外で使えるかどうかを調べるにはそれなりの知識とやや気合いが必要なようです。