アメリカはオイスター大国?焼いても生でも牡蠣ならOK、オイスターバーひしめくアメリカの牡蠣事情とは?

アメリカ人の牡蠣好きは、日本人の予想を遥かに超えているかもしれません。アメリカでは近年ますます需要が増加し、供給が追いつかなくなるくらいの牡蠣が消費されています。もちろん、ただの一過性のブームではありません。アメリカ人は100年以上前から、牡蠣を食べる文化を持っています。しかも、生牡蠣に関しては日本人が食べ始めたはるか前にその習慣があったと言われています。今回は牡蠣の消費・生産量は世界トップレベル、アメリカで親しむ本場の牡蠣ライフをご紹介します。

 

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ピザ&ハンバーガーからのギャップ、アメリカ人は牡蠣もイケる!

 

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アメリカ人は、牡蠣の楽しみ方を知っています。バリエーションは実に多彩、焼き、茹で、スモークする牡蠣料理、そのまま生でもペロリです。刺身などの生食がない文化にもかかわらず、不思議なことに牡蠣だけは昔から火を通さずに食べる習慣あります。むしろ、生の牡蠣を食べ比べできるオイスターバーの概念は、アメリカから日本にやってきたくらいです。

魚介類大好きな日本人でも、生牡蠣を当たり前のように食べるようになったのは、ここ20年くらいの話かもしれません。ちなみに、アメリカにオイスターバーが誕生したのは1823年のボストン、日本初のオイスターバーがオープンしたのは1999年の東京だといわれています。

海のミルクをアメリカ流にアレンジ、ちょい足し過ぎる生牡蠣の食べ方

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アメリカ人と日本人の牡蠣の食べ方は、似ているようでちょっと違います。生や焼き牡蠣にレモンを使うところは共通していますが、日本の定番であるポン酢や醤油はめったに登場しません。アメリカ人が牡蠣を食べる際のちょい足し調味料は、西洋わさび+カクテルソース(ケチャップ+ウスターソース)+レモン(汁orスライス)を使用します。地域によって、これにタバスコやクラッカーが加わることも。牡蠣というより、まるで調味料が主役のように思えるかもしれません。日本ではお目にかかれない絶妙な組み合わせ、アメリカナイズされた牡蠣の味をお楽しみください。

アメリカのどの場所に行けば美味しい牡蠣にありつけるの?ということになりますが、それはやはりシーフードが名産の海沿いの街。新鮮な絶品生牡蠣に出会える確率が高くなります。なので今回は牡蠣好きなら1度は試したい、アメリカの牡蠣グルメ&イベントの有名どころを3カ所ご紹介します!

Antoine’s Restaurant(アントワーヌズ・レストラン)

 

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ルイジアナ州ニューオリンズで最も古いとされる、1840年に創業した家族経営のレストランAntoine’s。石油王ロックフェラーにちなんだ、リッチな牡蠣のレシピを創作した由緒正しきお店です。牡蠣に秘伝のソースをたっぷり乗せてグリルした「ロックフェラー・オイスター」をお目当てに、大統領など多くの著名人が足を運んでいます。特別な記念日に利用したい高級店、もちろんドレスコード(ビジネスカジュアル)はお忘れなく!

The Grand Central Oyster Bar & Restaurant(ザ・グランド・セントラル・オイスター・バー・アンド・レストラン)

 

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ニューヨーク屈指の老舗シーフード・レストラン、薄暗い店内や働く人の制服に趣を感じることでしょう。創業した1913年当時の雰囲気をそのままに、気分も服装も楽に牡蠣料理を楽しめます。100以上が揃う豊富なメニューの中でも、特に注目したいのが「オイスター・パン・ロースト」です。牡蠣とパンの入ったシンプルなシチューは、創業当時とほぼ変わらないレシピで訪れる人々を魅了しています。

Florida Seafood Festival(フロリダ・シーフード・フェスティバル)

 

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心ゆくまで生牡蠣まみれになりたければ、こちらの祭に参加してみましょう。Florida Seafood Festivalでは、様々なイベントともに生牡蠣の大食い大会が開催されています。舞台となるアパラチコーラは、フロリダ州を代表する牡蠣の名産地です。ちょっと危険な香りはしますが、思いっきり生牡蠣で満たされたい人は挑戦してみてください。ただし勇気と無謀は別物、参加は自己責任でお願いします!

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アメリカには豊富な種類の牡蠣が流通しています。取れる場所によって、大きさや甘みなどが変わるため、色々と食べ比べて楽しんでみてください。ちょっと不安がよぎる生牡蠣、いくら新鮮でも海温が高い夏場はできるだけ避けるべきかもしれません。とにかく、牡蠣はアメリカ人の馴染みの深い食材のひとつです。日本とは違うアメリカ流の楽しみ方を体験してみましょう。

 

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