ジャムっぽくて、ゼリーっぽい?メインじゃないけど絶対必要!?アメリカ人が受け継ぐホリデーの伝統、日本にはないクランベリーソース文化とは?

ホリデーディナーのテーブルに並ぶ、日本では見かけない「赤い物体」。アメリカ人に当たり前でも、日本人からすると奇妙に思えることでしょう。恐らくその正体は、アメリカの感謝祭やクリスマス・ディナーの主要メンバー「クランベリーソース」です。今回は、甘酸っぱくてフルーティーな味わいがホリデーの味!日本人には謎深きクランベリーソースについてご紹介します。

 

アメスマバナー

クランベリーはホリデーの味?この時期ならではのクランベリー・フィーバー

 
 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Ben Mastracco (@mycomedykitchen) on

アメリカのホリデーシーズンが近づくと、さまざまな場所でクランベリーの存在が目立つようになります。大手ファストフード店のホリデー限定のドリンクやフード、とにかくクランベリー押しのメニューを見つけることができるでしょう。その理由は、クランベリーというか、クランベリーソースこそがホリデーディナーを象徴する名脇役だからです。

サンクスギビングにクランベリー(ソース)が登場するもうひとつの理由は、長きにわたる感謝祭の伝統にあります。クランベリーは、1621年イギリスからメイフラワー号でやってきたピルグリムがアメリカでの初収穫を祝い、先住民らと共に食べた食材のひとつなのです。当時のネイティブアメリカンらの間ではクランベリーは大変重宝されており、染料や薬といった用途で頻繁に使われていました。

クランベリーはマサチューセッツ州をはじめとする北アメリカの名産品であり、アメリカの昔ながらの古き良きホリデーディナーに彩りを添えています。ともかく大事なのは、起源はよくわからずとも受け継がれる伝統を重んじているという点かもしれません。

知らないと度肝を抜かれそう!テーブルに鎮座する赤い固まりの正体

 
 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Jason Mayfield (@thejasonmayfield) on

クランベリーソースには様々なテクスチャのものがありますが、日本人が特にユニークと思えるのはアメリカで主流のジェリータイプです。スプーンですくって崩すことなく、豪快にお皿へドーン!っと缶詰の中身をキレイにお皿に移します。さらにそれを切り分ければ、ホリデーディナーに欠かせないクランベリーソースの完成です。

クランベリーソース文化がない日本人には、スライスされた赤い物体がいささか異様に見えることでしょう。しかし、アメリカ人にとっては「これ、これ!」とついウキウキしてしまう、ホリデーお馴染みの光景なのです。

アメリカ人らしいお手軽缶、シェア率が高いクランベリーソースのブランドとは?

 
 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by American Food (@jasons.pantry) on

アメリカの多くの家庭では、オーシャンスプレー社の缶入りクランベリーソースが親しまれています。数多くのクランベリー商品を手がけているため、クランベリーソースに関しても定評のある会社です。オーシャンスプレー社の販売するクランベリーソース(ジェリータイプ)は特に人気が高く、初心者がまず試してみるべきクランベリーソースの王道といえるかもしれません。

ホリデーシーズンには、スーパーの棚からごっそりと消える現象がたびたび目撃されています。むしろ、冬の風物詩ともいえるでしょう。うかうかしていると、クランベリーソース缶を探して街をさまよい歩くことになるかも?

グレービーソースよりハマる?クランベリーソースとターキーのコンビが熱い!

 
 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Sysco Foodie USA (@syscofoodieusa) on

ほとんどのアメリカ人は、クランベリーソースとターキーのコンビを最強だと思っているようです。あまったクランベリーソースとターキーをアレンジして、完成したクランベリーソース&ターキー・サンドイッチをほおばりながらホリデーディナーの余韻に浸ることもあります。いずれもヘルシーで健康に良さそうなイメージがあるためか、幅広い嗜好のアメリカ人に受入れやすいのでしょう。

また、クランベリーにはアントシアニンがたっぷり含まれていることもあり、コレステロールを下げる作用なども期待できます。ただし、クランベリーソースは加工品なので、砂糖の取り過ぎでカロリーオーバーにならないように注意しましょう。

 
 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by The Mansion at Glen Cove (@themansionatglencove) on

食後のデザートにクランベリーケーキはいかがですか?

 
 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Sasha Carnevali (@cakemaniaitalia) on

ホリデーディナーの集大成に、クランベリーケーキはいかがでしょうか?食べやすくてさっぱりしている味わいは万人受けするので、普段のホームパーティーに持って行っても喜ばれること間違いなしです!以下のウェブサイトにクランベリーケーキの作り方が詳細に記載されていますので、もし良かったらチェックしてみてくださいね。

参考情報: https://www.jenreviews.com/cranberry-pound-cake-recipe/

クランベリーソースは、アメリカ人にとって何の疑問も持たずホリデーに食べるもののひとつです。日本人が正月におせちを食べるベクトルとほぼ同じと考えてください。基本はしょっぱいラインナップなのに、なぜ甘い栗きんとん?みたいな感じです。日本人だとしても、きっと正解を即座に答えられる人は少ないことでしょう。とにかく、細かい事は気にせず、アメリカ人と同じようにクランベリーソースを楽しむアメリカの風習に流されてみてください。

関連記事:「アメリカ人はサンクスギビングディナーで何を食べるの?日本人駐在妻にも一度は挑戦してもらいたい定番メニューがコレ!

 

アメスマバナー