ちょっぴり危険なアメリカ→メキシコ国境ドライブ前編、ボーダーにたどり着くまでには何があるのか?

アメリカとメキシコの国境に壁を作るのは夢のまた夢?

A post shared by Brian Doll (@brian.doll) on

メキシコはアメリカのカリフォルニア州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州に面しています。国境の全長はおよそ3,000kmあり、フェンスで区切られています。ほぼ陸続きのため、毎日どこからかアメリカに不法入国する人がいて問題になっています。トランプ大統領はこの問題を解決するための方法のひとつとして、国境にメキシコ負担で壁を作ることに前向きです。しかし、いざ国境付近を目の当たりにすると、非現実的としか思えないくらい途方もない規模です。どれだけの時間と費用がかかるのか想像もつきませんが、国境沿いに壁を作るというアイデアの実現はなかなか難しそうです。

インディアンリザベーションを越えてみた!

A post shared by WanderLust. (@_theeweirdnativee_) on

当時はアリゾナ州のツーソンからメキシコを目指しました。聞くところによると、車で1時間半もあればメキシコとの国境に到着すると言います。東京から御殿場くらいなので楽勝です。余裕たっぷりにツーソンの街を出発して、20分程度でリザベーション(インディアン居留地)というエリアになります。簡潔に言うと、ネイティブアメリカンのために守られた土地です。実際にはアメリカを開拓した白人が元々そこに住んでいたネイティブアメリカンを閉じ込めているという見方もあるそうです。ネイティブアメリカンを保護しているものの、州政府の管理下にあるため彼らは決して自由とは言えません。

砂漠の白い鳩

A post shared by Lydie (@lydielaj) on

ツーソンから車で30分程度で、サン・ザビエル伝道教会(Mission San Xavier del Bac)が見えてきます。ここは1692年に設立された教会で、1797年に現状の様式になりました。遠くから見た時に建物が砂漠のなかにポツンと白い鳩がいるように見えたことから、「砂漠の白い鳩」と言われるようになりました。今でも、高速道路から何もない砂漠地帯に白い建物を見ることができます。見つけた時はちょっと感動します。休憩がてらに立ち寄るちょうどいい場所にあります。

道路標識よりも保険加入の広告が目立つ!

A post shared by Jaime Castillo #vintagevato (@mystache916) on

ものすごく単調な風景を時速75マイル(120km)で走っていると、だんたんスペイン語の標識が目立つようになります(メキシコはスペイン語圏です)。また、道路標識に書いてある地名も、スペイン語に由来するものが多くなってきます。これまでマイル表示だった看板も、キロ表示になります。いよいよメキシコ国境が近づいてきました。警察や国境警備隊のパトロールが目立ちます。それにしても道路脇の広告がほとんど「保険に入れ」的なものが多くて、緊張感が増してたのを覚えています。 だんだん雲行きが怪しくなってきたメキシコ日帰りドライブですが、とても簡単に車でメキシコまで行けることがわかりました。アメリカからメキシコ方面へは景色も雰囲気も変わっていくので面白いですが、初めて行く時のその緊張感は中々のものがあります。前編はここまで、メキシコに入った後の状況は後編でご紹介していきます、お楽しみに!