アメリカで通院中の産婦人科がどうも気に入らない…そんな時どうする?よくある転院理由、手続きと注意点について!

ただでさえ不安でいっぱいの妊娠生活。さらにそれが生まれ育った日本ではなくアメリカでとなると、言葉や慣習の違いでさらに不安を覚える方も少なくないのではないでしょうか。アメリカでの妊娠生活において、通院している病院が合わず、妊娠中に産婦人科を転院することになったらどうすればいいのでしょうか。日本人駐在妻必見、アメリカで妊娠生活を過ごすときに日本と違う点と、転院方法をまとめました。

日本では転院が大変


「産婦人科の転院」と聞いてハードルが高そうに感じるのは、おそらく日本の産婦人科事情のイメージが強いからでしょう。

日本では、産婦人科と名前がついている病院でも半数ほどは分娩を取り扱っていません。人気のある産院や施設数が少ない地域では特に、妊娠初期の間に分娩予約を取らなくてはいけません。里帰り出産をする場合も、妊娠がわかったら普段通う産婦人科と並行して里帰り先の出産場所の予約が必要になります。

病院によっては妊娠継続も定かではない妊娠8~12週目の間に予約が埋まってしまうこともあり、妊娠中期以降は転院したくても受け入れ先が見つからないこともあります。そのため、転院するなら初期のうちに手を打つこと、里帰りやハイリスクなどのよほどの事情がなければ中期以降の転院は難しくなっています。

アメリカではどんな時に転院するのか


一方、アメリカでは産婦人科は日本より多く、分娩予約も臨月間近(30週頃~)になるまでしません。里帰りが日本ほどメジャーではないアメリカでは、どのような理由で転院しているのでしょうか。

1.患者の保険が変わった


アメリカでは妊娠中に加入している健康保険が変わることがあります。例えば、ご本人もしくは配偶者の勤務先を通して保険を契約していた場合、転職や失業すると保険が変わります。また、年度末に各保険会社やプランの見直しの機会があるので、その際に保険を変えることもあります。

病院はそれぞれ受け入れている保険が違うため、もし新しい保険がかかりつけの病院、医師をカバーしていない時は、医療費が高額になるのを避けるために転院する必要があります。

2.医師、病院が受け入れている保険を変えた


アメリカの病院がそれぞれ受け入れている保険が違う(参加している保険ネットワークが違う)と前述しましたが、この医師や病院側が受け入れている保険を変えることもあります。

その結果、受け入れ保険ではなくなった保険を保持している妊婦さんはそのままだとその後の妊婦健診~出産費用が保険でカバーされなくなってしまうので、費用を抑えるために保険でカバーされる病院へ転院することが勧められます。

3.引越


引越も転院の理由になります。車社会とはいえ、妊娠後期になると健診の頻度も増えるので、引越で通院が大変になるほどだったら転院した方が良いでしょう。

また、州ごとに保険会社が変わったり、転職による引越だったりすると保険が変わる可能性があります。引越による保険の変更でも転院が必要になってきます。

4.医師、クリニックが気に入らない


転院の理由として「医師、病院が気に入らない」というのもアメリカではメジャーです。出産方法が日本よりも自由に選択できるアメリカでは、医師によって妊娠出産に関しての考え方も様々です。健診やお産をスムーズに進めるためにも自分の理想の出産方法に近い考えの医師にかかる方が良いかもしれません。

「ビジネスライクな医師が気に入らない、冷たく感じる」と助産院への変更も人気です。妊婦さんの中には、人柄を重視して気に入った医師、助産師に出会えるまで何回も転院する人もいるそうです。

必要な手続き


日本で転院する場合は、理由を告げて紹介状(有料)を書いてもらうことがほとんどですが、アメリカで転院する場合はどのような手続きが必要になるのでしょうか。

1.転院先を探す


まずは転院先を探します。地図で候補が見つかったら、医師の口コミサイトで評判を確認することもできます。新規患者の受付の確認など、基本的な予約方法は前の病院の初診予約と同じです。

2.メディカルレコードをもらう


転院先が決まったら現在の病院からメディカルレコード(Medical record)をもらいます。最後の健診時に口頭で頼んだり、病院によってはWebサイトやメール、電話でも請求することができます。メディカルレコードの発行手数料は病院によりますが、数十ドルかかるケースが多いようです。

メディカルレコードは患者本人が受け取るか、転院先に送ってもらいます。形式は冊子などの紙媒体かCD-ROMなどのデータになります。

注意点


日本より比較的自由に産婦人科を転院できるアメリカですが、それでも出産予定日間近の新規患者は断られることがあります。アメリカ人向けの妊娠情報サイトでは、妊娠32~35週目までには最後の転院を済ませておくことが勧められています。

アメリカでの出産は医師のオフィスではなく、個々の医師やクリニックの提携先の分娩施設で行われますが、転院の時期によっては分娩施設の変更や予約の取り直しも必要になってくるのでスケジュール管理も大切です。

また、ハイリスクの場合は受け入れ先が限られてくる場合もあるので、転院したいと思ったら早めに行動する方が良いようです。

日本とアメリカでの産婦人科の転院事情をご紹介しました。日本でもアメリカでも、妊娠中に産婦人科を転院することがあるかもしれません。保険や医療のシステムは日本より複雑ですが、転院自体は日本より簡単です。妊婦さんご自身と赤ちゃんの命を預ける相手ですので、納得のいく産院選びができると良いですね。