アメリカで労働許可証(EAD)を取得する方法、駐在家族必見!

英語力アップやお小遣い稼ぎのために、アメリカでぜひ働いてみたい!と思う駐在妻の方は多いでしょう。アメリカではビザの種類によって、同行家族でも労働許可証(EAD)を取得して働くことができます。

今回はEADを取得するために必要な書類、申請方法、発行にかかる時間などを筆者の経験も踏まえてご紹介します。

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EADとは?

 

 

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外国人の不法滞在や不法労働などの問題を多く抱えるアメリカでは、従業員が就労可能かどうかを確認することが雇用主の義務となっています。 その際、外国人が合法的に働けることの証明となるのがEAD(Employment Authorization Document :労働許可証)です。特に非移民ビザ保有者の多くはビザ上労働が可能であってもEAD を取得しなければ 働くことができません。

ただ、非移民ビザ保有者全員がEADを取得しなければいけないのではなく、例えばJ-1ビザやE-1/E-2ビザ、L-1ビザなど特定の企業で働くことを前提にビザを発行された人はEADを持たずにビザのみで働けます。一方で、その同行家族が働くためにはEADを取得する必要があります。

EADを取得すると職種や雇用形態に関わらず、基本的にはどの会社でも働くことができるようになります。ただし、現行のビザの有効期限にEADの有効期限も付随するので、ビザの更新の際にはEADの更新も行う必要があります。

 

EADを申請できるビザ

 

 

 
 
 
 
 
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非移民ビザ保有者全員がEADを取得できるわけではありません。EADを申請できるビザの中で在米日本人の多くが該当しそうな項目は以下の通りです。

①F-1:学生 OPTを申請する留学生、キャンパス外の特定の国際機関で働く留学生、経済的な困窮によりキャンパス外で働く留学生

②J-2:交流訪問者の配偶者 J-1ビザ保有者(交流訪問者)の配偶者と子供

③M-1:学生卒業後、実地研修を望む留学生

④E-1/E-2:貿易・投資駐在員 E-1/E-2ビザ保有者(貿易・投資駐在員)の配偶者

⑤L-2:同行家族 L-1ビザ保有者(企業内転勤者)の配偶者

⑥H-4:永住権申請中のH-1Bビザ保有者(特殊技能職)の配偶者

⑦B-1:アメリカ人か非移民の使用人として働く者

⑧K:婚約者・配偶者 アメリカ人の婚約者・配偶者とその子供

⑨永住権申請者:I-485を提出し永住権申請中の者

この他のEAD取得可能なビザカテゴリーは、移民局のウェブサイトでご確認ください。また、会社によっては配偶者の就労を禁止している場合もあるので、EAD申請前にご家族が駐在している会社にも必ず確認することをおすすめします。

 

EAD申請に必要な書類

 

 

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EADの申請は郵送で行います。提出する書類はどのカテゴリーで申請するのかによって異なりますが、その中でも共通している必要書類は以下の通りです。

・フォームI-765(労働許可証申請書、移民局のウェブサイトよりダウンロード可)

・410ドル分の小切手(2018年4月現在)

・I-94のコピー(オンラインで取得可)

・生年月日と写真の入ったIDのコピー(パスポート、ビザ、アメリカの運転免許証など)

・EADのコピー(更新の場合のみ)

・証明写真2枚(アメリカのパスポートサイズ)

・婚姻証明書のコピー(配偶者として申請する場合)

上記の他にそれぞれの申請カテゴリーに見合うことを証明する書類やカバーレターが必要となります。 カテゴリーによって必要書類が異なるので、移民局ウェブサイトのEAD情報をよく確認しましょう。

また、婚姻証明書に関しては在米日本領事館にて取得できます。日本では婚姻証明書というものが存在しないので、領事館では婚姻の事実が記載された戸籍謄本の英訳を婚姻証明書として発行しています。証明書の申請には発行から3ヶ月以内の戸籍謄本が必要となります。

何かあった時のために、郵送する前に小切手を含む提出書類一式のコピーを取って保管しておくことも大切です。

 

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EAD発行にかかる時間

 

 

A post shared by Sébastien (@slelong) on

以前は受領後90日以内に審査の結果が出されることになっていましたが、トランプ大統領就任後、審査所要時間は3〜5ヶ月に変更されました。特に最近は審査に長い時間がかかっていて、申請してから5ヶ月待つことも珍しくありません。

更新の場合、新しいEADが手元に来る前に現行のEADの有効期限が切れてしまうと、新しいEADが届くまで仕事ができなくなってしまうので注意が必要です。EADの更新は有効期限の6ヶ月前から申請できるので、余裕を持って手続きすることをおすすめします。

 

審査状況を確認する

 

 

A post shared by Sarah (@sarahgerman) on

申請中は移民局のウェブサイトより「Check Case Status」へ進み、受領番号を入力すると審査状況を確認することができます。また、他の申請者のEAD申請・取得状況を確認するのに便利なのが、immihelpという掲示板です。この掲示板ではEAD申請中の人々がいつ申請してどのくらい待っているのか、手続きを早めるためにどのようなアクションを取っているのかなどを知ることができます。筆者もEAD申請中はこまめにチェックして、あとどのくらいで発行されるかの目安にしていました。

参考情報

U.S. Citizenship and Immigration Services(アメリカ移民局)
公式URL:https://www.uscis.gov

immihelp(イミヘルプ)
公式URL:https://www.immihelp.com/experience/view-1-6-ead_work_permit.htm (EADに関する掲示板ページ)

 

EAD申請から発行まで(筆者の場合)

 

 

A post shared by Ksenia Konovalova (@kseikon) on

筆者はJ-2ビザ保有者(J-1ビザ保有者の配偶者)としてアメリカ入国後にEADを取得しました。申請からEADが手元に来るまでのタイムラインを一例としてご紹介したいと思います。

2017年3月25日: 追跡番号をつけて書類一式を郵送する(郵便局)

2017年3月31日:移民局にて書類が受領される

2017年4月10日:受領通知が自宅に届く

しばらく音沙汰なし

2017年6月16日:審査通過、EAD発行手続きに入る

2017年6月20日:EAD承認通知が自宅に届く

2017年6月23日:EADが手元に届く

書類一式を郵送してからEADが手元に届くまでにかかった時間は約3ヶ月でした。

アメリカでは、EADに限らずこういった移民局を通した手続きにはすごく時間がかかります。筆者が申請した時も、早く働き出したいのに一向に動きがなかったので毎日イライラしつつ待っていました。でも待った甲斐があり、EAD取得後はインターンシップや仕事を始め、新しい友人もでき、アメリカでの生活がより楽しくなりました。

就労可能なビザカテゴリーだけどまだEADを申請するか迷っているみなさん、この機会にEADを取得してアメリカで働いてみるのはいかがでしょうか。繰り返しになりますが、必要書類や申請料金は変更されることもあるので申請する前に必ず移民局のウェブサイトをご確認ください。

 

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