アメリカでの免許取得が簡単なんて嘘!?アメリカで2回もドライビングテストに落ちた駐在妻の体験談

日本での免許と比べると、簡単と言われているアメリカでの免許取得。しかし、日本での運転歴がないアラサー主婦である筆者は、筆記試験は1回で合格したものの、2回も実技試験に失敗し、実際に免許取得までかなり苦労することになりました。1回の申請料で3回まで実技試験が受けられるのですが、そのギリギリ3回目でやっと合格したのです…。日本では考えられない落とし穴や、注意点について実体験を元にまとめていきたいと思います。

 

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1回目に落ちた理由は英語力と、人種差別?

筆者は2回、運転の実技試験に落ちました。1回目の落ちた理由は「英語の聞き間違え」と「人種差別(?)」ではないかと思っています。「人種差別」と聞いて驚かれた方もいるかもしてません。今となっては良い勉強になったなと思いますが、アメリカに住むということは差別とも向き合っていかなきゃいけないんだとショックを覚えたものです。

実技試験の試験監督は黒人の女性だったのですが、出会った瞬間から明らかに他の受講者と比べて私に対するテンションが低く、コミュニケーションは攻撃的でした。最初にサイン(ウィンカーやストップサインなど)のテストがあるのですが、指示は最初から怒鳴り声でしたし、車に乗った瞬間にはため息をつかれました。さらに英語が聞き取りにくい時があったので、もう一度説明をお願いした所、怒ってしまい、その後の指示が余計荒々しくなりました。その段階で筆者はかなり萎縮してしまい、指示も良く聞こえないので左に曲がる場所を間違え「wrong way」となり、試験は強制終了。あっという間に不合格でした。

2回目は運転時のスピードが遅すぎた

2回目の不合格理由は「民家エリアでの走るスピードが遅すぎたから」です。州や場所にもよって異なるはずですが、民家エリアでのスピード制限はテキサス州では25~30マイルです。そこを15マイルで走った所、遅すぎるということで不合格。試験の最後に試験監督がフィードバックをくれるのですが、右折や左折のスピードも遅いし、ストップサインでの確認も遅いとあらゆるスピードが遅かったと指摘されました。

日本では速度の出しすぎで試験に落ちることはあっても、遅すぎて落ちるということはあまり聞きませんよね。しかし、アメリカだと遅い運転は追突事故を引き起こす原因となるため、落ちると運転事情に詳しい方に後から聞きました。想定速度の±5マイルで走るのがベストのようです。筆者の通った民家は両脇にかなり車が駐車しており、正直30マイルで走行するのは危険だなと思うレベルでしたが。。。。ルールはルールなんだなという事実が身に染みつつ、2回も落ちてしまったショックで涙が滲みつつ、帰路に着いたのでした。

どうやって3回目で受かったか?

1回目、2回目の落ちた原因はやはり運転の「不慣れ」からくる自信の無さにも影響されていると感じました。技術的な所は練習すればいいですし、差別だってそんな試験官に当たってしまったらそれはもう運命で諦めようと心づもりができるからです。

技術的な部分は、試験会場に事前に行き、試験コースの確認をし(試験している車にこっそりと付いていく)同じコースを繰り返し練習しました。実試験の時を同じ曜日、時間帯に行くのがポイントです。これは曜日や時間でコースが変わっている可能性が高いからです。この練習方法は本当にオススメです!(特に運転初心者や苦手な方に)

試験当日に初めて通るコースか、何回か運転した事のあるコース、どちらが安心して運転できるかは一目瞭然ですよね。また、何人かの方に助手席に座って走行を見て貰い、走り方やスピード、縦列駐車などを客観的な目でチェックしてもらいました。ドライビングスクールも受けに行きました。1回2時間で70ドルと割高ではありましたが、そこでは実際に試験監督をしている人に見てもらえたので、より正確なアドバイスを貰うことができました。

絶対受かる裏技があるけど、お金がかかる!?

また、筆者自身は利用しなかったのですが、ドライビングスクールではお金を高く払う分、受かりやすい仕組みがあることに気づきました。ドライビングスクールで練習した同じコース(縦列駐車の場所も同じ)で試験が受けられるのです!

この利点は2つあり、1つ目は試験コースに練習の段階で慣れることができるという点、2つ目は試験の予約も簡単にできる点です。場所にもよりますが、筆者の住むエリアは実技試験の予約を取るのにかなり時間が掛かります。特に人気なエリアだと最短日で2ヶ月先ということも。しかし、ドライビングスクールは一定枠を常に確保してるので、もっと早くに試験が受けられます。

ただしこれは100ドルほどお金が掛かります。一般的にアメリカの免許取得申請料は30ドル程なのでかなり割高であることがわかると思います。

1回目で絶対に受かろうと思わなくても良い!

私が今回の経験を通して学んだことは、「1回目で絶対に受からなきゃ!」と自分を追い込まないことです。ただでさえ慣れなくてナーバスな試験において、「1回で受からなきゃ」というストレスは、良いコンディションから遠ざかる要因です。

しかも「差別」や「試験官の機嫌」などは自分ではコントロールしようが無い要因です。もし技術が足りていなかったら、練習して次回に臨めばいいのです。1回の申請で、3回まで実技試験は受けることが可能なのですから!いずれ必ず受かるテストなので、おおらかな気持ちでテストを受けてください。

いかがでしたでしょうか?金額やルールに関しては地域によっても異なってくるので、必ずご自身でも調べてみてください。車が必要になる場面が多いアメリカ生活で気持ち良く免許が取れるよう、今回ご紹介した内容が読者に皆様のお役に立てば幸いです。

 

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