アメリカで妊娠糖尿病になってしまった!検査、食事療法やトラブルなど、国際結婚妻が実体験を語ります!
以前、別の記事で第3子を妊娠中と書いた筆者ですが、この度無事に第3子が生まれました。3度目の出産ということで多少の慣れはあったものの、実は今回、初めて妊娠糖尿病になりました。今回は筆者の実体験に基づき、アメリカでの妊娠糖尿病の検査や食事療法などについてご紹介したいと思います。
アメリカでは妊娠糖尿病検査をいつ行なうの?
クリニックへ定期的に検診に行くと、スタッフの方から言われると思いますが、大体妊娠24週から28週の間に検査を行なうのが一般的です。ちなみに筆者の場合、以前の妊娠の際には検査を27週頃で行ないましたが、今回は遅めの32週に入ってからでした。
アメリカでの妊娠糖尿病の判断基準
検査方法や診断基準は日本でも大体同じだと思いますが、血糖値がある一定の基準を超えている場合、妊娠糖尿病と診断されます。筆者の場合、一回目の血糖値の検査でかなり高い数値が出たため、再検査となりました。再検査と言われた際、自分は今まで糖尿病になったこともなければ、いたって平均体重のため、まさか自分が?と正直ビックリしました。
2回目の検査の際には、朝空腹状態での最初の血糖値検査、それからブドウ糖の甘いドリンクを飲んでから1時間毎に計4回、血液検査を行ないました。アメリカでは、ブドウ糖を飲む前が92mg/dL以下、ブドウ糖を飲んで1時間後に180mg/dL以下、2時間後に150mg/dL以下が平均値だと言われています。私の場合、今回はどれも数値が超えていたため、すぐに医師の紹介で妊娠糖尿病専門の医師のいるクリニックへ行くことになりました。
妊娠糖尿病患者向けの食事療法について
紹介されたクリニックでは、まず栄養士さんから食事療法や1日に摂取して良いカロリーについて色々指導されました。筆者の場合、身長156センチとアメリカ人と比べて小さいため、一日に1,800kcalまで。リストにはそれぞれの食べ物のカテゴリーから食べてよい食材が細かく記載されていて、それをもとに毎日食べるように言われました。
もちろん、チョコーレートやクッキーといった甘いものはすべて禁止。 また、日本では妊娠糖尿病でも炭水化物を摂取しても良いと聞いたことがありますが、筆者の担当の栄養士さんは、炭水化物の摂取を一切禁止と言ったため、ご飯、麺類、パン、すべて食べることが出来ず、野菜とたんぱく質を中心とした食生活になりました。
ちなみに、筆者は妊娠糖尿病になる前によく豆腐を食べていたのですが、豆腐もダメ。更にペスコベジタリアンのため、肉類を食べません。そのため、毎日サラダとサーモンの生活が1ヶ月以上続きました。正直、今でもサーモンを見ると、余り食べる気がしないです(苦笑)
食事制限のほかにも、毎日血糖値の検査を自分でしなければならず、検査キットで朝起きて1回、朝食2時間後に1回、昼食2時間後に1回、夕食2時間後に1回と計4回行ないました。その際の目標値が、朝食前が95mg/dL以下、朝食、昼食、夕食2時間後に120mg/dLとなっていて、最初の1週間はなかなか目標値に近付かないため辛かったですが、2週目くらいから食事制限の他によくエクササイズするようにすると、少しずつ血糖値が下がり始めました。
実は医師から食事制限をしても血糖値が下がらない場合はインスリンを打つ!と言われていたのですが、筆者は大の注射嫌い。何が何でも血糖値を下げたいという気持ちで必死だったのを覚えています(笑)
妊娠糖尿病になるとどんなリスクがあるの?筆者の場合…
妊娠糖尿病になると、お腹にいる赤ちゃんにも様々な影響を及ぼします。そのため、赤ちゃんの様子をみるために、毎週検診の際にエコー検査を行ないました。影響の一つに赤ちゃんが大きくなりやすいというのが挙げられるそうで、筆者の場合がまさにそうでした。
妊娠36週の時点で、エコー検査で赤ちゃんの推定体重が約3.2キロ。このままいくと出産予定日には4キロを越えるから出産の際に大変と医師から言われ、更に38週の検診の際には、羊水の量が減っているので赤ちゃんに良くないと、妊娠後期の時期にはネガティブなコメントばかり。結局、この検診日の夜に、医師の判断で急遽、陣痛促進剤を投与しての出産となりました。
正直、筆者自身、妊娠糖尿病と診断される前までは他人事のように考えていました。しかし、今回を機に食生活の改善や体力作りなどを真剣に考えるようになりました。妊娠糖尿病と診断されても、大半の場合は出産後に血糖値が正常に戻ります。なので、もし妊娠糖尿病と診断されても焦らずに、医師の診断に従って元気な赤ちゃんを産んでくださいね。