アメリカで「女性のあの日」はどう表現されている?やんわりと伝えるデリケート英語ご紹介!
毎月やってくる「あの日」、いつもと違って気分や体調がすぐれない人も多いことでしょう。「顔色悪いけど、大丈夫?」なんて心配されたら、正直に生理であることを打ち明けてしまったほうが手っ取り早いかもしれません。ただし、あまりにストレートに「生理」という言葉を使ってしまうと、周囲からガサツな女性と勘違いされてしまうことも!今回は、やんわりと伝える、アメリカでよく耳にする「生理」の遠回しな表現を紹介します。
I’m on my period(アイム・オン・マイ・ピリオド)
まず、基本のストレートな言い方です。そのまま、「生理中です」を表します。特に公共の場では、「I’m on my period」を使わないようにしましょう(医療機関を除く)。英語としては正しいですが、周囲の人がざわつきます。親しい仲間内で使うのはOKです。ただし、男友達には配慮が必要かもしれません。
It’s that time of the month(イッツ・ザット・タイム・オブ・ザ・マンス)
遠回しに生理を伝える際、高い頻度で用いられる表現がコチラです。日本でいうところの「あの日」に当ります。アクティビティへのお誘いを断る場合などは、「It’s that time of the month」で事情を説明しましょう。「あぁ、月1のやつね」くらいの調子で流してもらえるはずです。
I’m on the rag(アイム・オン・ザ・ラグ)
Rag(布きれ)って何よ?思春期の男の子たちは意味不明かもしれません。Ragは生理用品のこと、ナプキンを表すスラングです。ナプキンのない時代は布を使っていたため、昔の名残でRag=ナプキン=生理と連想して生理を意味する表現になったといわれています。
Aunt Flo is visiting(アント・フロー)
とりあえず辞書を引きたくなる、受験英語が得意な人でも理解しがたい表現です。むしろ、普通に「フローおばさん」の話と受け取ってしまうかもしれません。FloはFlow(流れる、わき出るの意味)と女性の名前Flo(rence)を引っ掛けた表現です。嫌われ者のフローおばさんの名前、アメリカでは耳にすることが多いでしょう。
Mr. T is here(ミスター・T)
皆さんはミスター・Tをご存知ですか?ある一定の年齢以上の方には言わずと知れた、『特攻野郎Aチーム』の軍曹役の人です。その型破りなキャラからアメリカ人に今でも大人気な彼ですが、その人気が功を奏して?彼の名を使った言い回しが存在します。ちなみに、ここでの「T」は「Tampon」の頭文字。「ミスター・T参上!」このフレーズを声に出して言うたびに、なんだか彼のあのルックスとほっこりした笑顔が脳裏に浮かび、生理中のイライラも吹き飛んでしまいます。
It’s Shark week(シャーク・ウィーク)
『シャーク・ウィーク』とは、ディスカバリーチャンネルの人気番組の名前ですが、このフレーズは生理の時に海に入るとサメを引き寄せるという噂から派生したのかもしれません。もしくは、イライラしてサメのように凶暴化するから注意!といいたいのでしょうか。ともかく、深く考えすぎてはいけません。生理中の女性の近くでは「サメに注意」の看板のごとく、軽率な行動が命取りになるということです。
I’m surfing the crimson tide/wave(クリムゾン・タイド/ウェーブ)
ちょっと大げさですが、確かに納得できる言い回しです。直訳すると、深紅の波(潮)の中サーフィンをしてますという意味。真っ赤な波が打ち寄せるイメージは、男性からするとホラーに思えることでしょう。むしろ、恐がらせるためにワザと使ってみてもいいかもしれません。特に生理痛が重い人は、このくらい強めの表現で不調を訴えてみましょう。
I’ve been flying the Japanese flag(ジャパニーズ・フラッグ)
最後に、日本人ならやっぱこれでしょ?という言い回しをご紹介。具体的な説明はここではいたしませんが、アメリカ人女性が月1で日の丸を掲げてるなんて事実、初耳だった人も多いのでは? アメリカには、日本以上に「生理」を表す言葉がたくさんあります。もはや限られた人だけでしか通じないスラングも少なくありません。アメリカ人はハッキリ物を言うと思われがちですが、意外と古風でデリケートな面も持ち合わせています。「女の子日」なんて恥じらいつつも、食事時に生理用品のCMがバンバン流れる日本の風潮を知ったら驚愕してしまうかも!?