アメリカで母乳育児指導やサポートはどうなってるの?新米ママが日米の違いで悩むポイントをまとめてみました!

日本でもアメリカでも、母乳育児を選択される方は多いのではないのでしょうか。日本とアメリカではスタートの時点から少しずつ違うところがあります。今回は日本とアメリカで1人ずつ出産し、二人とも母乳で育てた筆者の経験を通して、アメリカでの母乳育児指導やサポートについてご紹介します。

 

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アメリカで母乳育児派のママは増加中!

 

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昔、アメリカでは医師や企業が推奨していたこともあり、母乳よりもミルクで育てる人の方が多かったそうです。しかし、近年母乳の効果が見直され、政府や医師は母乳育児を推奨しています。その結果、人種による差が多少あるそうですが、最近は多くのママが母乳育児を選択しています。

参考URL: https://www.cdc.gov/breastfeeding/resources/us-breastfeeding-rates.html

産後すぐの母乳育児指導・サポートにおける日米の違い

 

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出産するとすぐに始まる母乳育児。指導やサポートに関して日米の違いをまとめました。

母乳育児の専門家ラクテーションコンサルタント(Lactation consultant)がいる

日本では母乳育児についても助産師さんが教えてくれますが、アメリカではラクテーションコンサルタントという母乳育児の専門家が指導してくれます。病院では出産する際、母乳か人工乳か希望を聞かれるので、母乳育児を選択すると、産後授乳指導を受けられます。ここでの指導は赤ちゃんの抱き方や飲ませる時間、間隔など、教えてもらえることは日本での授乳指導と同じです。

退院後も、授乳時の痛みや赤ちゃんの体重の増えないなど授乳関連の悩みがあればラクテーションコンサルタントに相談することができます。コンサルタントは出産した病院に常駐していたり、産婦人科(OB/GYN)や小児科で紹介してもらえます。

産後乳房が張りすぎても母乳マッサージはしない

 

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産後2~3日目で母乳の分泌が盛んになり始める時、胸が熱をもって痛くなってしまうママさんも多いですよね。日本ではその時期まだ入院中なので、産院の助産師さんに母乳マッサージをしてもらえますが、自然分娩で1~2泊が主流のアメリカではそのようなサービスは受けられません。

自分で冷やしたり、適度に搾乳することを勧められます。 筆者の経験としては、母乳マッサージは一時的に楽になるけれど、分泌が落ち着くまで辛いのは日米どちらでも同じだと思いました。母乳マッサージもやりすぎると過剰分泌が治まらないので、乳房のクーリングと軽い搾乳で紛らわせつつ落ち着くのを待つアメリカのやり方は合理的かもしれません。

母乳育児を選択したら病院で勝手にミルクを足してはもらえない

産後初日から母乳が十分出てくるまでは数日のタイムラグがある人もいますが、もちろんその数日間は母乳だけでは赤ちゃんの空腹は満たされません。その場合、日本では助産師や新生児室のスタッフが判断して粉ミルクを勧めてくれたり、病院によってはママの休憩中に飲ませておいてくれますが、アメリカではそのようにしてもらえないこともあります。

アメリカでは「赤ちゃんに母乳をあげたい」という母親の意思を尊重するので、母乳では足りていないようだからといって、病院側が勝手に赤ちゃんにミルクをあげることはありません。もし、母乳育児に挑戦したいけど、赤ちゃんを空腹にさせてしまうのは嫌だという時は「母乳で育てたいけど、最初母乳の分泌が足りてなかったら人工乳をあげたい」と母親側から病院に伝えた方が安心です。

母乳に関する食事指導がない

 

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日本では「乳腺が詰まるから甘いものや脂っこいものなど高カロリーなものを避けるように。母乳が不味くならないように和食を摂るように」と迷信のような食事指導をされることがあります。

しかしアメリカでは母乳に関して細かく食事を制限されることはありません。また、食事も元々高カロリーなものが多く、日本ほど授乳期の食事に神経質ではありません。

母乳育児に関するサポートや治療が保険でカバーされる

母乳不足、乳首の裂傷や乳腺炎など、特に始めたての母乳育児にはトラブルがつきものです。 日本ではこうした母乳育児関係の悩みやトラブルは母乳外来で相談できますが、乳腺炎など医師による治療が必要な病気以外のものは保険適用外です。

一方、アメリカでは前述のラクテーションコンサルタント含め、母乳育児に必要なサポートや診療は保険でカバーされるので、健康保険に入っていれば日本よりも気軽に相談することができます。また、高価な電動搾乳機も無料でもらうことができるので、母乳が分泌されすぎてしまった時や赤ちゃんを預ける時にとても便利です。

 

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アメリカで母乳育児をする際に受けられる指導やサポートについてご紹介しました。日本とシステムが違う部分もあり戸惑ってしまわれるかもしれませんが、保険に入っていれば充実したサポートが受けられるので、ぜひ利用してみてください。

 

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