お年玉もなければ、ご祝儀もなし!?日本の風習より出費を抑えられる、アメリカの冠婚葬祭に欠かせない参加者側のプレゼント事情とは?

現金やのし袋は必要なし?冠婚葬祭には形のあるものが贈られやすい

 
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アメリカの冠婚葬祭では、「現金」より「品物」を贈る文化があります。そのため、「現金」を使用した「ご祝儀」、特に「香典」という概念がほぼありません。まったくないというわけではないのですが、あくまで「品物」やギフトカードがメインで、「現金」の立ち位置は微妙です。 日本ではお札の枚数やのし袋の書き方など、現金を包む際に気をつけなくてはならない様々な作法があります。しかし、アメリカの冠婚葬祭で贈り物をする場合、とんでもなく非常識でない限りは寛大に受入れてもらえることでしょう。

アメリカのお葬式はアットホーム率が高し!メッセージカードや食べものを自宅へ送ろう

 
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アメリカでお葬式に参列する際は、香典の相場を考えたり現金を用意したりする必要はありません。まずは、メッセージカードの手配をしましょう。日本の場合は、故人の親族や親しかった人、さらに葬儀に参列できないときに供養花や電報を贈ります。香典を持参して葬儀に参列しており、知人ほどの関係性であれば、同時に供養花や電報を贈るという人は少ないでしょう。 しかし、アメリカでは主にSympathy Card(シンパシー・カード)で気持ちを伝え、花の辞退や宗教上の問題がない限りは供養花を贈ります。その際、Sympathy Cardと一緒に現金や小切手を添える場合もあるようです。

遠い親戚や取引先の子ども、よく知らないあの子にも「お祝い金」よりリボンをかけたプレゼント!

 
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親戚や知り合いの子どもが入学・卒業した際も、アメリカでは品物のプレゼントを贈る傾向にあります。コレが意外と大変な作業で、その子の趣味や年齢に見合ったものを選ばないといけません。小学生には学校で使えるスクラップ・ブックやリュック、中・高校生向けにデジカメやスピーカー、大学卒業時にはひとり暮らしに必要な家電製品など、彼らの生活に欠かせない品物を贈ります。 ポチ袋を渡して「おめでとう、これで好きな物を買いなさい」といった、簡単で絶大に喜ばれる日本の風習が懐かしく思えることでしょう。しかしながら、最近ではアメリカでも大手量販店のギフトカードなどで済ませる人が増えています。

参列者が貰える引き出物リストではなく、新郎新婦用!ウェディング・レジストリとは?

 
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品物をプレゼントするということは、種類が重複することや好みでない可能性も高まります。せっかくのお祝い事、それなら「現金」が最強じゃない?と思うかもしれません。しかし、お祝い事の代表格であるアメリカの結婚式などには、便利なシステムが用意されています。それが日本の「ご祝儀」にあたる、「ギフト・レジストリ」、ウェディング・レジストリです。 あらかじめ新郎新婦が欲しいものを実店舗やオンラインショップに登録(レジスター)しており、それを親戚や友人に知らせてリストの中からプレゼントしてもらいます。贈る側は悩む必要もなく、貰う側もハズレなしというまさにWin-Win状態!
 
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ちなみに、日本では贈り物の際にレシートを一緒に送りませんが、アメリカではギフト・レシートを同梱することが定番です。これは、不具合があった場合の交換用というだけでなく、「気に入らなければ、ほかのものと交換してね!」という意味があります。ギフト・レシートに値段は記載されていないので、実際に返品・交換されない限りギフトの値段は相手には分かりません。いずれにせよ、冠婚葬祭のおりに相手の感情に寄り添うことは同じです。しきたりはそこそこに、相手を思いやりながら贈り物を選んでみてください。