英語のリスニングに不安がある人は試してみて!アメリカの映画館では、自分の座席で使える字幕装置が借りられるんです!

アメリカの映画館では個人で英語字幕を付けて観ることができます。本来は耳が聞こえない方のためのサービスですが、英語のリスニングに不安がある方にも役立ちます。今回は、日本ではあまり見かけることのない英語中級者の強い味方、映画館の字幕装置についてご紹介します。

 

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字幕装置(Closed Captioning Device)とは

 
 
 
 
 
 
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日本で字幕映画と言えば、上映中映画の画面のどこかに字幕が付けられていますが、アメリカでは映画に個人的に字幕を付けて観ることができる機械(Closed Captioning Device)があります。

アメリカ障害者法(Americans with Disabilities Act of 1990、ADA法)により、映画館は聴覚に障害のある方向けに字幕器を備えるよう義務付けられました。本来の目的とは違いますが、借りる際に聴覚が不自由な証拠を提示する必要はないので、映画の英語の聞き取りに自信がない方も借りることができます。

種類と使い方

 
 
 
 
 
 
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字幕装置は主に2種類、採用している映画館によって使い方が違います。

●字幕スタンド(Closed Captioning Stand):座席のカップホルダーに取り付けられるデバイスです。先端にLEDで字幕を映し出す部分があるので、自分の見やすい角度にポールを調整します。

●スマートグラス(Captioning Smart glasses):眼鏡型のデバイスで、機械とコードでつながっています。眼鏡のように顔にかけて使用します。字幕はレンズに映し出されるので、字幕のついたレンズを通して映画を見ます。※眼鏡の上にさらに装着するのは難しいので、視力の悪い方はコンタクトレンズを付けてから装着した方が良いでしょう。

どちらも窓口やチケットカウンターでスタッフに聞くと借りられます。借りる際は免許証やパスポートなどの身分証明書が必要で、提示したり使っている間預けることになります。機種によって電源を自分で入れる必要がありますが、電源が入っていれば映画が始まると字幕表示も自動的に始まります。字幕が出るタイミングもぴったりで、効果音や歌詞も表示されます。

テレビや日本で見る映画の字幕とは位置が違うので、慣れるまで映画の内容についていくのが遅れてしまうかもしれません。あまり視線を動かさずに映画と字幕が両方見ることのできるポジションにすると見やすいです。

注意点

 
 
 
 
 
 
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字幕装置を映画館で使う際の注意点です。

●利用したい映画館に用意されているかチェックする

字幕器を用意している映画館は増えていますが、まだすべての映画館に置かれているわけではありません。なるべく事前に利用したい映画館に字幕器があるか確認してから行きましょう。映画館のWEBサイトでは“CC”と表示されていることが多いです。

●時間に余裕をもっていく

職員が貸出手続きに不慣れだったりして、借りる際に10分ほど時間がかかることがあります。上映時間ギリギリではなく、少し余裕をもって映画館に行きましょう。

●充電されているか確認する

デバイス型の字幕器は、映画館側が充電をし忘れていることがあります。映画の途中で電源が切れてしまうのは防ぎようがありませんが、映画が始まる前から充電が切れそうだったら交換してもらいましょう。

●モラルを持って利用する

字幕装置は本来、聴覚障害者のためのものです。数に限りがありますので、あまり大人数のグループで押しかけて使わないようにしましょう。アメリカの映画館で字幕を付けて観る方法をご紹介しました。リスニングに不安があっても英語字幕があれば見れる、という英語初級~中級レベルの方におすすめです。アメリカでも映画を楽しめるのでぜひ利用してみてください。

 

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