アメリカでは宗教の数だけホリデーの過ごし方がある?ユダヤ系アメリカ人やユダヤ教の祝日、「ハヌカ」について勉強しよう!

2018年は12月2日から!ユダヤ暦で定められるハヌカが始まる日

 
View this post on Instagram
 

A post shared by SherrieJosenhans (@wreathsurway) on

クリスマスと比較されることが多いハヌカですが、毎年12月25日に行なわれるわけではありません。25日と言っても、西暦ではなくユダヤ暦の25日です。さらに、ハヌカの場合は、25日を起点にその後の8日間続きます。ユダヤ教の人でない限り、パッとハヌカの時期を答えられる人は少ないことでしょう。たとえば「あれ?もうハヌカ過ぎたの?」という感じで、見逃してしまう日本人も多いかもしれません。

「メリークリスマス」はキリスト教、ユダヤ教のハヌカでは何と挨拶する?

 
View this post on Instagram
 

A post shared by 9th Letter Press (@9thletterpress) on

多くの日本人は宗教に対して無頓着、よくいえば大らかです。楽しければ何でもOK、宗教色の強いイベントも日本人独自の見解でどんどん取り入れます。しかし、よその国ではそうはきません。挨拶ひとつにしても、非常に気を遣います。とりあえず世論は一旦置いて、ハヌカを祝う際は「ハッピー・ハヌカ」を使ってみましょう。ハヌカを祝う場所では最適の挨拶です。ただし、無難な挨拶は「ハッピー・ホリデー」に変わりありません。

クリスマスのツリーに正月のしめ縄、ハヌカだったらコレを用意!

 
View this post on Instagram
 

A post shared by Lindsay (@ljaxxs) on

厳格なクリスチャンは、クリスマスが近づくとマリア様や赤ん坊のイエス・キリストなど、宗教と縁のある飾り付けをおこなうことがあります。ハヌカも同じで、ハヌキアと呼ばれるユダヤ教独特の装飾品が欠かせません。ハヌキアは、ハヌカまでの日数を表すロウソク立てる燭台のことです。中心の1本が種火の役割を果たし、左右に4本ずつ合計9本のロウソクを立てます。25日から1本ずつ(初日は種火+1本)火をともし、ハヌカ最終日にはすべてのロウソクに火がつくかたちです。

年末のごちそう太りはハヌカも避けて通れない?たっぷりの油料理で伝統を紡ぐ!

 
View this post on Instagram
 

A post shared by Cancos Tile Lyn-Merrick-Riv (@cancos_tile_lyn_merrick_riv) on

ハヌカは別名「光の祭り」と呼ばれています。光の祭りといっても、豪華できらびやかなイメージと結びつけないようにしましょう。ユダヤ教で語り継がれる奇跡のひとつ、1日分の聖油が8日間ともり続けたことに由来しています。伝承をハヌカに組み込むことによって、ユダヤ教の歴史を受け継いでいるのです。光=油というところも重要で、ハヌカには油を使ったスフガニヤ(Sufganiyot)やラトケス(Latke)といったイスラエル料理が楽しまれています。 ラトケスはじゃがいもを使ったポテトパンケーキの一種で、見た目はハッシュド・ポテトに近い形です。甘いものが好きな人は、ゼリー入りのドーナツ、高カロリーでくせになるスフガニヤを召し上がれ!さらに、メインにはユダヤ教の祝日のごちそう、ブリスケット(牛の肩バラ肉)も食卓に上がります。
 
View this post on Instagram
 

A post shared by Mal (@wrapchoseme) on

アメリカでは、多種多様な国や宗教を持つ人が集まっています。アメリカだから「メリー・クリスマス」と安易に考えていると、意図せず誰かを不快にさせてしまうかもしれません。アメリカはそういうところが非常にデリケートです。ともかく、ハヌカやクリスマス、アフリカ系のクワンザなど、12月はみんなが幸せになれる行事が揃っています。アメリカ中にあふれる、それぞれのお祝いムードを見つけてみてください。