在米日本人妊婦が医師に聞かれてギョッ!とする「赤ちゃんの割礼」について、アメリカ新生児の包茎手術事情、それに対する駐在家族の実際の意見とは?

日本ではメジャーではありませんが、アメリカでは男の子に割礼(包茎手術)をさせることがあります。在米日本人としては、男の子を出産するときに「出生直後に割礼手術を受けるか」とたずねられて初めて意識する方が多いのではないでしょうか。今回は、男児の割礼についてメリットやデメリットをご紹介します。

アメリカにおける割礼(Circumcision)

 

 

 
 
 
 
 
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アメリカでは衛生上の理由で子どもに割礼を受けさせる人が多いです。ユダヤ教とイスラム教では旧約聖書に基づいた信仰の一環として行われていますが、アメリカ人の約8割はキリスト教徒なので、宗教的な理由は少数派となります。

包茎手術は19世紀から20世紀にかけて、衛生上のメリットが支持されて割礼が普及しました。しかし近年はメリットやリスクが見直され、男児の割礼は少し減っています。

割礼を受ける割合は人種によって異なり、白人と黒人は受ける人が多く、ヒスパニックは受けない傾向があります。

新生児の割礼

 

 

 
 
 
 
 
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アメリカでは出生直後の男の赤ちゃんに割礼を受けさせることができます。妊娠中に男の子だとわかったり、性別がわからなくても、出産後どうするのか医師から確認されたり、問診票やバースプランで意向を伝えます。

割礼のメリット

 

 

 
 
 
 
 
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包茎を予防できるためメリットとしては

●尿路感染(Urinary tract infection)のリスクが減らせる
●局部を清潔に保ちやすい
●将来、陰茎ガンや性病のリスクを減らせる

などがあげられますが、どれも医学的にはどうしても必要とはされていません。割礼によってかかるリスクが減らせる病気は、そもそもかかる可能性が低いものばかりです。

「代々やってきたから」という風習や宗教上の理由、将来の病気への不安から息子に包茎手術を受けさせる人が多いようです。

デメリットやリスク

 

 

 
 
 
 
 
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割礼を受けさせた場合のデメリットです。

●痛み、出血や炎症がある(特に手術直後)
●手術で使う麻酔事故の可能性がある
●手術による事故で局部にケガを負う可能性がある
●割礼を受ける赤ちゃん本人の意思を無視している

医学的には必要のない手術なので、手術関連のリスクが問題視される傾向があります。

日本人の親として考えること

 

 

 
 
 
 
 
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アメリカでは新生児のうちに受けてしまう手術ですが、日本では成長して必要があったら受けるのが主流です。この違いは日本人の親はどのように受け止めているのでしょうか。アメリカで出産する日本人ママやパパの考え方や意見の傾向をご紹介します。

●日本に帰国する時のことを考えると、将来周りが皆割礼していない人になるのでやらない。浮いてしまうかもしれない。
●将来包茎に困って、大きくなってから手術するかもしれないなら、新生児のうちにアメリカでやっておきたい。
●(国際結婚の場合)配偶者や親族が「当然やるもの」と教えてくれたので、受けるものと思っていた。
●(日本人パパの場合)自分がやっていないのでやらせたくない、どのように扱えばよいかわからない。

など、ご家族の経験から将来のリスク、帰国の予定の有無まで考えてから結論を出す方が多いようです。

 

 
 
 
 
 
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男の子の割礼についてご紹介しました。日本で妊娠出産するときは思いつきもしませんが、アメリカで男の子をむかえる場合、一度は考えさせられる問題です。親の意思で子どもの体に変化を加えることなので、息子さんに受けさせるかどうかはメリットやリスク、今後の環境などをよく考えてから決定するほうが良いでしょう。