アメリカの最新スポーツジム事情、肥満大国は、実は美ボディだらけのエクササイズ大国だった!

ワークアウト・ウェアで颯爽と街を歩くアメリカ人。肥満大国とも言われますが、その反面ジム通いを日課にする人はとても多く、後ろ姿では年齢がわからないくらいの美ボディな老若男女もたくさんいます。出張先ですらホテルのジムを利用するほど、エクササイズが日課のアメリカ人も多いです。今回はそんなアメリカの最新ジム事情についてご紹介していきます。

 

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まずはジム用語を学ぼう

日本ではフィットネスクラブやスポーツジムと呼ばれるアメリカの「Gym(ジム)」。ジムで自発的に運動することを「Workout(ワークアウト)」と言い、「Personal Training(パーソナル・トレーニング)」や「Weight Training(ウェイト・トレーニング)」などで使われるトレーニングは、逆に鍛錬・指導の意味合いが強くなります。

また、インストラクターがよく使う用語に、「Warmup(ウォームアップ:準備運動)」、「Core(コア:体幹)」、「Crunch(クランチ:上体を半分だけおこす腹筋運動)」、「Sit Up(シットアップ:腹筋運動)」、「Inhale Exhale(インヘール:息を吸う、エクスヘール:吐く)」、「Push Up(プッシュアップ:腕立て伏せ)」などがあり、これらの単語を押さえておくとクラスを取るときにも便利なので、覚えておきましょう。

バリエーションに富んだアメリカのジム

適度な運動でキレイになりたい、ムキムキな筋肉をつけたい、体脂肪を落としてウェイトコントロールしたい、さらにはブランド品を身に付けるような感覚で高級ジムに行くなど、目的は人によって様々です。

そんな多様なニーズに対応すべく、市営やチェーン店(大手では24 Hour Fitness《24アワー・フィットネス》、 Equinox《エキノックス》など)、非営利団体のYMCA、超高級ジム、ヨガ、クロスフィット、ウェイトリフティング専門のジムなど種類も豊富で、その数の多さに驚くほど街のあちこちにジムを見かけます。

気になるジムのお値段

日本のジムと同様に会員制のところが多く、入会金と月会費が発生します。お値段は場所や設備によってピンキリですが、年会費70ドル程度の市営ジムから月額何百ドルもする高級ジムまであります。

例えば、筆者が通うカリフォルニア州ベイエリアのジムは月額75ドルですが、同じチェーン店であれば、エリア全体に散らばるジムをいつでもどこでも使える仕組みになっています。この他に、ドロップイン(Drop In)と言って、一回ごとクラスに参加する度に料金を支払う手軽なシステムのジムもあります。

お値段が違うと何が違うの?

富裕層は高級ジムに通うというステイタスまであるアメリカ。お値段が違うとインストラクターやパーソナルトレーニングの質、トレーニング機器の種類、ロッカールームの豪華さ、アメニティやタオルの質、サウナ・プールの有無、託児所の有無、さらには、通う人の身なりまで違ってきます。

しかし、比較的安価なジムでも大抵は一見してでは全体を見回せないほどの広さを誇り、置いてあるマシンの種類やその数、またクラスの充実ぶりに圧倒されます。筆者が現在通うジムはアメリカでも中間層が通う至って平均的なジムですが、広々としたマシンルームにはトレッドミル(Treadmill=ランニングマシン)が15台、その他にも何十種類ものマシンがずらりと並びます。

また、グループレッスン用の複数のスタジオでは、インストラクターによるクラスが朝6時半から夜9時半まで1日あたり約30クラスも用意されており、ヨガ、ズンバ、BODYPUMP(ボディパンプ)、CXWORX(シーエクスワークス)、ピラティス、ダンス、サイクリング、ステップ、その他にも名前だけでは想像もつかないクラスまであり、新しいエクササイズに挑戦したくなること間違いなしです。

一見すると緊張感が漂い、ものすごいワークアウトについていけないのではないかとためらいがちですが、他人のことはあまり気にしないアメリカ人。インストラクターも初めての人には特に丁寧に優しく教えてくれます。マシンの使い方が分からない時や困ったときには、スタッフや周りの人にどんどん聞いてみましょう。そして自分のペースで、自分なりのエクササイズを楽しんでみてください!

 

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