日本人がちょっと憧れちゃうアメリカの青春のシンボル「プロム」、ティーンが待ち焦がれるキラキラしたその体験とは?

アメリカの高校生は、日本に比べると早く大人の仲間入りをすると言っても良いかもしれません。卒業前に行われるプロムというイベントでは、タキシードやロングドレスに身をまとい、大人顔負けにダンスパーティーを楽しむのがアメリカの高校生の文化です。今回は筆者が高校でのボランティアで経験した、中西部郊外でのプロムについてご紹介します。

 

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プロムの時期は、大学入試のまっただ中!?

プロムにはシニア(高4)とジュニア(高3)が参加でき、5月の卒業式に先立って4月中旬ごろに開催されます。シニアでまだ進学先が決まっていない生徒もいますが、楽しさ先取りとばかりに、思う存分青春を楽しんでいます。他校の生徒も同伴者として登録すれば参加することができます。

タキシードにブートニア、ドレスにコサージュ

育ち盛りの男の子は街のレンタルショップでタキシードを借りますが、女の子のドレスは意外に安いので購入する学生が多いです。男の子はタキシードの襟につける花飾りBoutonniere(ブートニア)の色合いを、デート相手のドレスや腕につけるコサージュの色に合わせたりして粋なお洒落を楽しみます。

プロム前の写真撮影で想い出を

プロム当日の午後には、街のあちこちでドレスアップをしたペアやグループを見かけます。デート相手や友達グループと一緒に思い思いの場所で写真を撮った後、夕方にはそれぞれ好みのレストランやスポーツ・バーへ行き、食事のひとときを楽しみます。野外の写真撮影には保護者が付いて回り、子どもの晴れ姿を撮りまくっています。

プロム会場に到着!

いよいよプロム会場へ。大人顔負けに着飾った服装でデートをして、湖のそばのロマンチックなプロム会場へと車を飛ばします。そこには保護者ボランティアが飾りつけをし、飲み物やデザート、オードブルを準備して待っています。会場は夜の8時から11時までダンスパーティで盛り上がります。

さすがにお酒は飲めないので炭酸飲料やジュースを飲み、デート相手と踊ったりグループでワイワイ騒いだり湖の夜風に当たりながら、青春のひとときを思いっきり楽しく過ごしています。

プロム後のパーティがまたすごい!

プロムが終わった後、カジュアルなパーティーが学校の体育館で開催されます。生徒はドレスやタキシードを脱ぎTシャツやショーツやジーンズに着がえて、真夜中の12:30までにチェックインします。そこで朝の5時までポスト・プロムのパーティが繰り広げられます。ここにも保護者ボランティアが工夫を凝らした飾りつけや飲食類やゲームコーナーがあり、生徒は童心に戻って遊びまくります。

例えば、チェスのコーナーあり、ヘナタトゥーを入れるコーナーあり、本物のマジシャンがトリックを見せてくれるマジックのコーナーあり、クイズコーナーあり、空気で膨らませた巨大な遊具あり、バトミントンあり、バスケットボールあり、ロック・クライミングありといった具合です。もちろん山ほどのお菓子や飲み物も用意されていて、お腹を空かせた生徒たちは飲み食いしながら明け方まで遊び回ります。

途中で抜け出すには事前に保護者の許可書が必要ですが、ほとんどの生徒は朝の5時まで遊び倒しています! このように楽しいプロムの日を、学生たちはずいぶん前からワクワクしながら待っています。デート相手探しも楽しみの一つで、男女平等ですから女の子が男の子を誘ったり、早い者勝ちだったり駆け引きがあったりします。相手が見つからなければ同性でペアになっても大丈夫!プロムは高校生たちにとっては卒業前の超ビックイベントです。もし皆さんのお子様がプロムに参加する機会があったら、子供と一緒にアメリカの青春文化を親子一緒に楽しんでくださいね!

 

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