アメリカの日本人駐在妻必見!子供の学校入学や移民手続きの際に必要な予防接種はちゃんと揃っていますか?

3歳までに必要な定期予防接種

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出産した後にその病院で、または子供の検診でクリニックへ行くと、大体予防接種リストというものがもらえます。アメリカには日本のような母子手帳のようなものが無いため、生まれたらいつ予防接種をするのか、またいつ接種したかを自分で記録していく必要があります。 まず、赤ちゃんが生まれてすぐに、B型肝炎(Hepatitis B)の予防接種があります。日本でB型肝炎の予防接種ってあまり聞きませんよね?アメリカではタトゥーをしている人や注射器を使ったドラッグ常用者が多いため、日本以上にB型肝炎の予防のために慎重になりがちです。特に母子感染などのことを考慮して、赤ちゃんが生まれてすぐすすめられるのがこの接種になります。 2ヶ月を過ぎた頃になると、ジフテリア(Diphtheria)、破傷風(tetanus)、百日咳(Pertussis)、肺炎球菌(Pneumococcal)、ポリオ(Polio)、9ヶ月を過ぎた頃に、髄膜炎(Meningococcal)、A型肝炎(Hepatitis A)、そして1歳を過ぎた頃には、はしか(Measles)、風疹(Mumps)、おたふく風邪(Rubella)、水痘(Chicken Pox)の接種が可能になります。 このほかにも、インフルエンザの予防接種などを勧められる場合もあります。詳しくはアメリカ合衆国保健福祉省のサイトをご覧下さい。また、今回紹介する予防接種や時期はあくまで目安なので、必ずこの時期に決められたものを接種しなければいけないというわけではありませんが、出来る限り推奨されている時に行かれることをオススメします。

学校での予防接種の確認書類

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アメリカの学校では、子供達が入学する際に予防接種をしたかどうかの確認書類が必要となります。大半の子供達は、クリニックなどで決められた予防接種を受けているので予防接種をしたという確認書類を提出しますが、中には特例もあります。 特例というのは、一般的に宗教上の理由で予防接種を受けないということで、子供の虐待というわけではありません。また、アメリカの学校で予防接種をしないことを推薦していないわけでもないので注意してください。 実は筆者自身もアメリカの大学へ入学する際に、この特例書類を提出しました。筆者の場合、今まで日本でもアメリカでもB型肝炎の予防接種をしたことがなく、特に今後も普段の生活においてB型肝炎になるリスクが無かったことから、大学の確認書類のためにわざわざ接種するつもりもありませんでした。そのため、大学の事務所のスタッフに事情を話して、この特例書類を提出して免除となりました。相談すれば免除になるというのも何だかアメリカらしいですが、これは学校関連に限り可能だと思います。また、予防接種によっては免除ができないものもあるので、心配な方は学校側へ一度確認することをおすすめします。

移民局での予防接種の確認書類

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移民ビザ(グリーンカード)で渡米する場合には、アメリカの移民局への予防接種の確認書類が必要になります。これは学校関連と違って特例が無いため、全員確認書類の提出が必要になります。筆者がビザの手続きをしたのは10年ほど前なので、当時必要とされていた予防接種と今とは少し違うかもしれませんが、アメリカで3歳までに必要とされている予防接種の多くは、現在の移民者向けの予防接種のリストにも入っていると思います。詳しくは、米国市民権・移民業務局のサイトをご覧下さい。 子供が小さいうちは、予防接種をさせるのも結構大変ですよね?また、親心ながら、予防接種をしてもらっている間に泣いている我が子を見ると、可哀想に感じることもあると思います。しかし、予防接種は生活をきちんと送るためにはとても大切なので、心を鬼にして必要分接種させるのが良いでしょう。 今回ご紹介したのは筆者の実体験であり、みなさんの担当の医師から言われる内容と異なるかもしれません。あくまで本記事での情報は参考情報としてご覧いただき、自分の通うクリニックで、医師のアドバイスにきちんと耳を傾けるようにしてください。直前で慌てないように、必要な予防注射とそれを証明する書類が揃っているかどうか、日頃からしっかりとチェックしておきましょう!