バージニアで生活する日本人国際結婚妻のRさんの駐在体験記【Youは何をしにアメリカへ?】

日本ではまだ馴染みの無いオペア(Au Pair)として渡米し、現地でアメリカ人の旦那様と出会いわずか3ヶ月で運命の結婚を決めたRさん。今は自分の仕事もしながら家族と毎日の生活を思いっきり楽しんでいらっしゃいます。国際結婚ならではの悩みや生活スタイル、またなぜ短期留学だけで英語がペラペラになったのかも、インタビューで聞いちゃいました!

 

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アメリカに来ることになったきっかけ

大学時代ヨット部だったRさんは、アクセサリーにもヨットが。大学を卒業してからの夢は、保母さんになるか航空会社に入ることでした。最終的に航空会社にを選び、3年半ハードに働きました。地上スタッフとしてカウンターなどで接客(70%が海外の方)をしていたのですが、ハーフの子供を接客することも多くありました。そんな風に働くうちに、やっぱり私は子供が好きなんだな、と気づいたんです。さらに仕事中は80%英語だったのですが、英語力的にも本当にこれで良いのかと自問するようになって。英語を取得するには、現地に身を置いて働くのが1番だと思いました。留学ももうしたし、ワーキングホリデーも留学に似ているし、何か他に良い方法は無いかと探しました。

そんな中、留学系の雑誌で「オペア※」という職業を見つけました(※「オペア(Au Pair)」とはホームステイをしながら、そこに住んでいる子供のベビーシッターや保育をし、ホストファミリーから報酬をもらって生活する制度)。アメリカで生活でき、英語で仕事ができて、子供と触れ合えるなんて私にとって最高な選択肢!しかも、必要なお金は往復の航空券代と健康保険代の30万だけだったんです。奇跡だと思って、すぐにオペアになるための準備に取り掛かりました。

渡米前に何か特別に準備したことはある?

航空会社で働きながら、約1年オペアになるための準備をしました。オペアの申請に必要な車の免許取得(アメリカではマニュアル車も多いのでマニュアル&オートマ両方)、休みの日にはインターナショナルスクールでボランティアを200時間以上、ほぼ休み無しの毎日でした。その後J1ビザを取ったんです。英語の勉強としては、既にほぼ英語で接客の仕事をしてたので、大学生の頃からやってた歌のシャドーイングくらいだと思います。

英語はどのように上達したのですか?

英語は学生時代から大好きで勉強してました。でも高校生の時は、意味はわかっても喋れなかったので大学では英文科に入りました。そこでは帰国子女の友達も多く、本当に羨ましかったです。ゼミは英語の先生のクラスにしたし、大好きな歌のシャドーイング(即座の復唱)も行い英語漬けの毎日でした。大学卒業してから行った留学で、大分変わったと思います。英語が上手くなったのではなく、何かがパンッと弾けました(笑)

英語が共通語の中、周りのアジア人はそこまで上手いとは言えなかったけど、自分なりの英語を堂々と喋ってました。「あ、皆勉強しに来てるんだし、別に自分の英語で良いんだ!」と気づいて。恥ずかしがらなくても、英語で会話すれば良いんだなと思ってからは、急にワァー!っと喋れるようになった気がします。その留学中は日本人の友達を作らずに3ヶ月思いっきりエンジョイしました。私が思うに、英語はものまね!ネイティブの人の会話で聞いたフレーズを口に出してみて、そのテンポでそっくりそのまま言えるようにするんです。

あと、単語力を増やすことです。会話の中で出てきて分からなかった単語を調べて、ケータイのメモに書く。メモしたら次の日は昨日の復習から始めます。英検1級で出るような難しい単語ではなく、日常会話で使う単語やフレーズばかりですが、自分が知らなかったものを毎日必ず1個覚えると、1年で365ワード覚えられました。2個とか3個でも良いんですけど、あまり多いとキャパオーバーしてしまうので1日1個は必ず!という風にしてました。あとは、意味がわからないものは必ず理解するまで調べるか人に聞くことです。さっきも旦那さんと映画を観ていて、わからないフレーズはすぐに聞いたりしてました。

今はどんなお仕事をしてるの?

某有名日系旅行会社で、法人のお客様相手に予約・発券業務を担当しています。アメリカに進出している日系企業や、アメリカの企業を相手に出張の手配、航空券、レンタカー、ホテル予約など行います。実際やりとりするお客様は7割アメリカ人、3割日本人といった割合でしょうか。遅延や欠航があれば即座に対応し、細かい要望にも電話越しに対応します。相手はビジネスマンなので急いでいることが多く要望も多いので、ストレスも溜まります(笑)。他州のオフィスとの電話会議もあります。現在は、引っ越しが理由で在宅勤務を行っています。

アメリカに来て1番大変だったことは?

オペアの仕事でシカゴにいた時に、ホストファザーと住むことが1番大変でした。彼はpassive agressive(パッシブ・アグレッシブ)だったんです。passive agressiveは遠回しに嫌味を言う人という意味の形容詞ですね。例えば、私はどんなに遅くなっても夜は必ずお風呂に入ってたのですが、彼はそれが理解できないみたいでチクチク嫌味を言われました。文化の違いが原因だとも思うんですけど、他人と暮らしていくのは本当に大変だなと思いましたね。それでもホストファザーは雇用主でお金を頂いてる立場だったので、辛かったです。ホストマザーとそのお子様とは楽しく過ごせていました!

反対に良かったことは?日本の友達に自慢できるようなことはある?

誰にでもフレンドリーな所でしょうか。例えば通りすがりの人に気軽に挨拶する文化は素敵だと思います。犬を連れていると、100人中99人が話しかけてきてくれます(笑)。犬を大切にする文化も好きですね。以前、飼ってる犬が大通りで脱走してしまった時に、皆車を止めてくれて。クッキーを使って名前を呼んだり、自分の犬のリードを出してきて捕まえてくれようとしてくれました!結局何台もの車で囲ってくれたおかげで、無事助けることができました。あとはゴミの分別が簡単な所です。リサイクルとそれ以外の2種類で、何でも捨てられます。日本だと燃える、燃えないは勿論、電池、缶、ビン、電池、粗大ゴミは別途お金が必要だったり…すごく面倒くさいですよね(笑)。環境には良いんだろうか?と思いながらも家事をする上ではとても助かります。

アメリカでの生活全般について教えてください。

平日は仕事をし、ご飯は基本的にお家で食べます。休日はアクティブデーとリラックスデーを作っています。

平日の過ごし方

休日(アクティブデー)の過ごし方

休日(リラックスデー)の過ごし方

旦那様に変えてもらいたいことはある?愚痴をぶっちゃけて!

家の気温がいつも寒すぎることかな?(笑)日本人の友達が来る時は、必ず長袖を持参してもらいます。後、食べた後の食器はすぐ片付けてほしいです。うちはソファーでゆっくりしながらご飯を食べるんですが、大体食べ終わると眠くなって「明日やるよ!」と言って片付けません…寝る前にお風呂にも入って欲しいけど。彼は必ず朝シャワー派で、これは文化の違いだから改善は厳しいとわかっています(笑)

交友関係について、周りにはどんなお友達がいて、どうやってお友達を作ってる?

平日の日中は私も旦那も仕事をしていて、夜は家でゆっくり過ごすことが多いのであまり友達と出かけることは無いかもしれません。土日もファミリーで過ごしますし。あったとしても、旦那と一緒に友達ファミリーと出かけます。旦那がベストフレンドでベストハズバンドです。それは彼も同じだと思います(照)

友達と行くような、オススメのお店はある?(カフェ、レストラン、バーなど)

 

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ダウンタウンのルーフトップバー「Grain」です。海沿いのヒルトンホテルの最上階にあるので、夜は目の前の海を見ながらお酒が飲めるし、ライトアップされていてとても雰囲気が素敵です。

 

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後は、閑静な住宅地にひっそりとあるコーヒーショップ「Cure Coffeehouse and Brasserie」です。壁にはアート作品が飾ってあり、のんびりお喋りできます。ココナッツやヘーゼルナッツ、キャラメルなど使ったラテも美味しいですね。

旦那さまとのデートスポットは?

最近だと「Handsome Biscuit」です!ハンバーガーなんだけど、バンズ部分がビスケット(スコーンみたいな感じ)になっています。本当に美味しい!旦那とハマっていて良く行きます。その後ビーチにお散歩に行くのんびりコースが多いですね。

 

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これからアメリカでやってみたいことは?

バージニアのノーフォークには至るところに人魚のオブジェが。何か資格を取れたらいいなと思ってます。アメリカで資格を持っていると本当にお得です。例えば私が興味のある教育系だとアシスタントティーチャーは資格がなくても出来ますが、資格があると先生として教えられて貰えるお金も全然違います。あとヨガのインストラクターも考えましたね。元からヨガ大好きですし、英語でヨガのインストラクターの資格をアメリカで持っていれば、日本に帰ったとしても重宝するだろうなと思います。

いかがでしたでしょうか?自分でやりたいことを見つけ、充実した人生を過ごしているRさんの姿に逞しさすら感じた筆者でありました。ただ一方でアメリカ人と国際結婚をすると当然ながらアメリカが生活拠点になるため、やはり親の急なアクシデントの際に日本にすぐに帰れないということが心配だったそうです。それでも親御さんが元気な今はアメリカに沢山遊びに来て貰っているようで、親御さんもアメリカ人の旦那様とコミュニケーション取れるように英会話を習い始めたそうです。Rさんとその周りの方が前向きに頑張ってる様子が微笑ましく、これからもアメリカで充実した人生を過ごしていく様子が目に浮かびました。

 

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