夢のアメリカ留学、田舎と都会どっちがいいの?それぞれの現地留学生に聞いてみた!

ここで、都会への留学と田舎への留学を徹底比較していきたいと思います!都会に留学している学生さん、田舎に留学している学生さんにそれぞれインタビューをさせていただきました!
田舎への留学代表者

田舎の留学に関しては、本記事の筆者からご紹介させていただきます!
都会への留学代表者

続いて、都会の留学に関して今回インタビューさせていただいたのはこの方です!
今回は勉強、経済、娯楽、友達、食事の5つのカテゴリーについて比較していき、最終的に田舎と都会のアメリカ留学、一体どちらがオススメなのかを決めたいと思います!
勉強編 田舎VS都会
まず1回戦目、勉強面についての比較です!
筆者の田舎での留学生活(勉強編)

私の学部は経営学部なのでビジネスの学問を英語で勉強したいと思っていたのですが、最初の学期はAdvisorに英語中心の授業を取るように言われ、ビジネスのクラスは1つしか取れませんでした。しかし語学系の授業では、宿題は少し多いですが、大変な思いはしないです。
Lindsey Wilson Collegeには英語を第二言語とする人を対象としたESL(English as a Second Language)の授業があります。はじめのセメスターにはこれを履修することを勧められました。この授業は留学生活始めたての私にとってもそこまで難しいクラスではなく、ためになる単語や教養も学ぶことができて良いクラスでした。
私の大学はリベラルアーツ系なので、幅広い分野の科目を履修できます。Art classやMusic class、さらにはTheater classまであり本当に色々なことが学べます。ただ、その分専門性は少し薄いように思えます。先生が教えてくれるというよりも、先生が勉強の場、学びの場を与えてくれている、という感じの授業が多いように思えます。
塙さんの都会での留学生活(勉強編)

私の大学では月曜日から木曜日までしか授業がありません。1科目の授業時間は2時間と少し長めですが、1学期に最低で3科目履修すれば良いので、自由時間がたくさんあります。課題量は日本より多く大変なときもありますが、課題にかける時間も十分にあるので、自分でタイムマネジメントをすればこなせる量だと思います。
私は将来キャビンアテンダントになりたいと思ってホスピタリティを学びに来たのですが、ホテル業界についての勉強がほとんどなので、自分のやりたかった勉強とは少し違ったことが残念です。それでも学ぶことは多いので自分の英語力向上はもちろん、新たな世界を学ぶことに役立っています。学生はとても自由で、学食を持ってきて授業に遅刻してくる子を見たときはびっくりしましたが、授業中の飲食も可能でそれが成績に影響しないアメリカはオープンマインドだなと感じました。学生の発言数や先生からの質問数も多く、学生と教授が近い距離でコミュニケーションを取りながら授業を進められるのはいいなと感じています。
勉強編の結果
ということで、満足度で比べると、1回戦目の勝敗は引き分けです!
塙さんの大学はマイアミならではのホテル業界についての研究が充実しているのに対して、筆者の大学はリベラルアーツ系の幅広い学びができることがわかりました。
なので、何か専門的に学びたいことがある方は都会の留学が良いのではないでしょうか。都会の方が情報や優れた人材も集まりやすいので、勉強や研究がきっと捗るはずです。
一方で、英語で色んな分野に挑戦してみたい!という方は田舎の大学(リベラルアーツ)が向いているのではないでしょうか。初めてのことでも、生徒数が都会よりも少ないので教授の目も行き届きやすく、面倒を見てもらいやすいでしょう。
続いて2回戦目、経済面に関しての比較です!
経済編 田舎VS都会
筆者の田舎での留学生活(経済編)

交換留学生としてきているので、授業料は自分の通っている日本の大学に払うだけで大丈夫です。食費は大学のミールプランに入っていて、料金は1学期分で$3,000なのでまずまずといったところです。
また田舎であるため基本的に物価は日本よりも安いです。車で5分ほどの距離のところにWalmartがありますが、他のスーパーと比べると安いのでよく友達に連れて行ってもらっています。
自炊するときは友達と集まって作るので割り勘すると1食分は一人当たり$5ほどになるので節約できていると思います。都会と違いお金を使う場所があまりないので、通販を使いすぎない限り、お金を無駄遣いすることはありません。
塙さんの都会での留学生活(経済編)

私は交換留学なのでマイアミの大学に授業料は払っていません。ミールプラン付きの寮で生活をしているので、渡米前に合計150万弱払いましたが、アメリカに来てから自分で何か生活費を払うことはありません。学食で食べる場合は事前に加入してあるミールプランのお陰で無料です。学内のカフェでもミールプランを使うことができますが、学生証がプリペイドカードになっているので、それで払うこともできます。
また、スーパーマーケットが近くにいくつかあり、自分の食べたいものも買えます。物価は日本とあまり変わりません。車がないとあまりいろんなところには行けないので、毎回Uberを使っていたらお財布に厳しいと思います。私はいつも友達が運転してくれるので助かっています。たまにガソリン代を払ってあげることもあります。
経済編の結果
2回戦目の経済面では、5対4で田舎サイドの勝利です!やはり基本的な物価は都会に比べて田舎の方が安いようですね。しかし都会でも友達に車を出してもらうなどすれば交通費は節約できそうです。(頼りすぎるのも良くないですが…。)また、都会か田舎にかかわらず、ミールプランは主流なようです。回数券と自炊を交互にしているという人の話も聞きます。料理が得意な方なら自炊が一番節約できそうな気がします。
続いて、3回戦目は娯楽面についての比較です!
娯楽編 田舎VS都会
筆者の田舎での留学生活(娯楽編)

学校にはジムやStudent Union Building(通称SUB)という施設があり、プールに入ったりビリヤードをしたりして遊ぶことができますが、それ以外に娯楽はあまりありません。徒歩圏内でもおしゃれなお店は何軒かありますが、都会と比べたら圧倒的に少ないと思います。やはり車がないとショッピングモールなどがある都市部にはいけないと思います。
友達やホストファミリーが誘ってくれたりしないと遠出する機会がないのでショッピングなどが好きな人は退屈してしまうかもしれません。一時期私も娯楽が少なすぎて少し病んでしまった時期もありました(笑)
しかし学校側も学生が退屈しないようにイベントを毎日のように企画してくれたり、自分たちで部屋を貸し切ってホームパーティーも開いたりと工夫して楽しんでいます。
塙さんの都会での留学生活(娯楽編)

学校近くの娯楽は歩いて行ける範囲だと様々なレストラン、フローズンヨーグルト、スターバックス、洋服屋さんなどもあり充実しています。海辺も少し頑張れば歩いて行けると思います。近場でも全部揃いますが、やはり車がないとちゃんとした遊び場には行けないですね。
マイアミは観光地でもあるので、沢山のビーチをはじめ、アメリカで3番目に大きなショッピングモールやキューバを少し感じられるリトルハバナ、ウォールアートがそこらじゅうにある街など行くところが沢山あります。American Airline Arenaという東京ドームのようなアリーナもあるのでコンサートに行くこともできます。アリアナグランデなど有名人も来ます。普段このアリーナでは全米バスケットボールのNBAのゲームが行われ、マイアミヒートというチームのホームでもあります。
娯楽編の結果
3回戦目、娯楽面では都会サイドの勝利です!この点では大きく違いますね。都会は徒歩圏内でも娯楽が充実しているのに対し、田舎は車がないと娯楽施設には行くことが難しいようです。遊び好きな人には田舎留学は辛いものになるかもしれないですね。
続いて、4回戦目は友達面についての比較です!
友達編 田舎VS都会
筆者の田舎での留学生活(友達編)
基本的に親切な人が多いです。それに加えて私の大学にはInternational Student Programsという制度があって、留学生が現地の生活に馴染めるように様々なイベントを開催してくれます。はじめの時期はGreen Liver Lakeというところに行ってみんなで水遊びをしたり、Halloweenの頃にはMovie nightを企画してくれたりしました。
他の大学に通っている人たちの話を聞くと、最初のオリエンテーションはあっても留学生向けのイベントは少ないようなので、その点では私たちは恵まれているなと思いました。
またLexingtonという都市部でJapanese Festivalが開催された時、現地の友達が誘ってくれたのですが、その人は往復で5時間くらい運転してくれました。本当に優しいと思います。思っていたより日本の文化は田舎でも有名なので、日本に興味のある人が多く、よく話しかけてくれます
塙さんの都会での留学生活(友達編)
友達はみんなフレンドリーで優しいです。私の大学にはアジア人が少ないどころか日本人は多分私1人だけなので、日本に興味のある子は話かけてくれます。“日本人”からの知識は貴重で、授業内で日本の文化を紹介することや、他の授業で日本の食事マナーについてのプレゼンテーションを控えているクラスメイトがいたので手伝ってあげるなど、ネットからの情報を正すこともありました。
マイアミは地元から来ている人は少なく、アメリカ国内だけでなく、カリブ海の島々をはじめ他の国から来た子が多いです。また、歴史上の関係でマイアミ自体キューバからの移民が多いので、ヒスパニック系の人が多いです。街にも英語とスペイン語と2つの表記が多く、学生にも英語とスペイン語を話す生徒がたくさんいます。アメリカだけでなく、他の国の文化も学べるので楽しいです。
友達編の結果
4回戦目、友人面では引き分けです!二人とも良縁に恵まれたこともあって、アメリカ人は親切な人が多いと感じることが多いようです。また、都会でも田舎でも、日本の文化に興味を持っている人がたくさんいるようです。都会の方が冷たい人が多いのかな?と思っていましたが、都会でも田舎でもみんな変わらず優しいことがわかります。
最後に5回戦目、食事面についてです!
食事編 田舎VS都会
筆者の田舎での留学生活(食事編)

学校にはカフェテリアがあるのでよくそこでご飯を食べています。基本的にビュッフェスタイルで自分の好きなメニューを好きなだけ取れます。アメリカでおなじみのメニューが多く、マッシュポテトやラザニアが私のお気に入りです。毎日ローテーションのような形でメニューが変わるのであまり飽きることはありません。
キッチンがある寮もあるのでみんなで集まってクッキングパーティーをすることもあります。スーパーマーケットは、徒歩圏内ではFamily Dollar やDollar General、車で5分以内のところにWalmartがあるので食材調達はそこで済ませます。徒歩圏内にはマクドナルド、タコベル、Chinese Restaurantなどがありますが少し遠いです。他国の料理を食べたくなった時、やはり車がないと厳しいと思います。
塙さんの都会での留学生活(食事編)

学校の学食について話したいと思います。ビュッフェ形式で、スタッフに頼んで盛り付けてもらうスタイルです。自分の好きなものを自分で取るスペースもあります。朝昼夜とメニューがいつも変わるので飽きることがなく、いつも美味しいです。私のお気に入りはサラダバーです。サラダの具材やドレッシングが少し変わるので毎回同じになることもないし、自分でカスタマイズできるのがいいところです。スタッフに頼むといつもドレッシングを大量に入れられるのが少し不満ですが。
パスタやチャーハンなどその場で具材を選んで調理してくれるもとても美味しいですが、全体的にスタッフはのんびり動いていてどんなに長い列ができていても急がないので空いている時間に行くのがオススメです。ヴィーガン料理のコーナーやカスタマイズして作ってくれるスムージーもお気に入りです。デザートも充実していて、毎回違う種類の美味しそうなケーキが何種類か並んでいるのでついつい手に取ってしまいます。
外食も、日本でも馴染み深いアメリカンチェーン店やヒスパニック移民が経営しているレストランなどたくさんあって、行って見たいお店がたくさんあります。日本食や中華料理屋もあります。
食事編の結果
食事面は僅差で都会サイドの勝利です!どちらの大学もカフェテリアはビュッフェ形式のようです。自分の好きなものを食べられるのが良いところですね。都会の大学は人数が多い分、人気メニューに列ができてしまうのが難点ですね。ですが都会の方が多種多様なメニューがありそうな印象です!ヴィーガン料理のコーナーがあるなんて珍しいですね!(ヴィーガン料理とは、動物性食品を一切扱っていない料理のことです。肉、魚に加えて、乳製品や卵も食べられないのでベジタリアンよりも厳しいです。)
ただカフェテリアの食事に飽きてしまった時、都会の方が徒歩圏内にレストランがあるので気晴らしはできると思います。
田舎と都会、勝利したのは…

ここまで5つの項目で比較してきましたが、いかがでしたか?満足度で見た勝敗の結果がこちらです!
都会2勝、田舎1勝、2引き分けということで、総合的には都会サイドの勝利となりました!!
一番大きく差をつけられたのは娯楽面ですね。都会は徒歩圏内でも娯楽が充実しているのに対し、田舎は車がないと娯楽施設には行くことが難しいようです。その分、経済面ではお金を使う機会が田舎の方が圧倒的に少ないと思います。また田舎には公共交通機関がまったくない場合もあります。ちなみに私の地域はありません。なので、移動手段は徒歩か車しかないです。(友人に冗談でセグウェイでも買ったらどうかと言われましたが車の免許を持っていないので本気で購入を考えてしまいました…。)
終わりに
最後になりますが、今回の勝負では都会留学の方が良い!という結果になりましたが、筆者としては、都会と田舎のどちらがいいのかはその人次第だと思います。実際に田舎に留学をしてみて思うことは、元が東京暮らしなのでこの生活は不便だと思うこともありますが、その分田舎でしか体験できない経験(教会に行ったり友達とスポーツを楽しんだり川遊びをしたりなどなど)をしていると思います。またわざわざその土地に観光に行くことはほぼないので一生に一度の経験になることは間違いないと確信しています。
この記事を読んでみて、自分はアメリカに留学に行って何がしたいのか、どちらの生活が向いているのか考えてみてください!