岸本さんのカリフォルニア州立工科大学留学体験記②【アメスマ交換留学】

カリフォルニア州立工科大学に留学する岸本さん 海外に留学する、と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?楽しそう?大変なことも多そう?実際に行ってきたことのある方のお話を聞いてみないとなかなかイメージしずらいところもあるかもしれません。そこでmAmericaでは、日本人留学生グループ、現役の交換留学生の皆さん、アメリカでSIM・スマホサービスを提供するアメスマさんにご協力いただき、各地から現地事情をお伝えしてもらう企画「アメスマ交換留学」をお届けしております。

今回は現在、アメリカのカリフォルニア州サンルイスオビスポ、カリフォルニア州立工科大学(California State Polytechnic University, San Luis Obispo 、略してCal Poly)へ交換留学をしている岸本さんに、カリフォルニア州立工科大学の様子や研究内容について、お話してもらいました。今後、アメリカ留学を目指す皆さんにとって、必見の内容です!

岸本さんの留学体験記、第一回目の記事をご覧になっていない方は、「岸本さんのカリフォルニア州立工科大学留学体験記①【アメスマ交換留学】」を先にお読みいただくことをオススメ致します。

(本記事は、「3か月以上アメリカに滞在される留学生や駐在の奥様必見、業界最安値$39.99で電話SNSし放題の携帯通信サービスを全米で展開するアメスマ」、「アメリカ旅行や出張に最適!5日間から2,480円で利用可能なアメリカのSIMカードを販売するアメシム」、の提供でお届けしています。)

 

留学、駐在家族向けスマホ・SIMサービスのアメスマ

カリフォルニア州立工科大学基本情報

カリフォルニア州立工科大学キャンパスの風景

・ ロケーション

カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)はカリフォルニア州の中央海岸にあるサンルイスオビスポという場所にあります。サンルイスオビスポはロサンゼルスとサンフランシスコのほぼ真ん中に位置しています。ロサンゼルスからのアクセス方法はいろいろあり、飛行機で約1時間、車で約3~4時間、またはロサンゼルスのUnion StationからAmtrakの電車に乗って約5時間半かかります。サンルイスオビスポは人口約47,000人のこじんまりとした都市です。

 

・気候

夏は乾燥していて湿度が低いため体がべたつくこともなく、日本とは比較にならないほど爽やかに日中過ごすことができます。平均気温は約27℃でロサンゼルスなどの大都市に比べると比較的涼しく過ごしやすいです。カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)の学生の話によると、冬は雨や雪が降り、春になると山々が緑にあふれ色とりどりの花も咲くようです。日本と西海岸の地域であるサンルイスオビスポは夏と冬の湿度が正反対であり、日本に比べ住みやすい環境だと個人的に思います。

 

・キャンパス

カリフォルニア州立工科大学の図書館

私がカリフォルニア州立工科大学(Cal Poly) 交換留学に来ている期間はちょうど夏休みの期間のためほとんど生徒がいない状態です。カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)現地の学生に聞いたところ、通常はキャンパス内に沢山の生徒がいるようです。自然が豊かでたくさんの木々が植えてあり、また芝生もありそこで遊んでいる学生もいました。キャンパス内にある放牧場では羊や馬などが飼育されています。

 

・ 大学内施設

カリフォルニア州立工科大学のキャンパスで食べられるサンドイッチ

カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)キャンパス内にはカフェテリア、SUBWAY、スターバックス、スーパーマーケットのようなところもあり、好きなところで昼食を食べることができます。また、カフェテリアに関しては朝の7:30頃から開いており朝早くきた学生が朝食を食べられるようになっています。図書館には中庭があり、そこではミーティングをしている人たちもいました。その他にも、スポーツジム、プールなどの運動施設やスタジアム、劇場、放牧場などもあります。最後に私の好きな場所ですが、カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)にはポリー・キャニオンという広い土地がありそこでは建築学の生徒が毎年数日間住み込みで設計した建築物を製作しているようです。それらの作品が点々としているところをハイキングできます。広大な土地でまだ使われていない場所がたくさんあり、実学教育がモットーの伝統校として、今後もたくさんの作品が生まれていくと思うととてもワクワクします。他にも広大な土地があり農学部のための放牧場などもあり、全敷地の広さは東京ドーム877個分もあるようです。

 

・ 休みの過ごし方

カリフォルニア州立工科大学近くにあるポリーキャニオン

サンルイスオビスポには高い山が3つあり、ハイキングが盛んで多くの人が休日や仕事終わりの夕方にハイキングをしています。3つの山を1日で登るという“チャレンジ”があります。それが達成されたときFirestoneというお店でサンドイッチを食べるというものがあります。この“チャレンジ”としてではなくても、多くの人たちが日ごろからハイキングを楽しんでおり、皆、健康的な生活をしているように思います。私自身も3日に分けてですが、この3つの山に登り、最後の山を登り終えた後、サンドイッチを食べました。ボリューミーでとてもおいしかったです。

 

留学先での授業、研究情報

アメリカの地上局アンテナ

私が交換留学をしているカリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)での研究室の名前はCubeSat Laboratoryと言います。この研究室ではCubeSatと呼ばれる超小型人工衛星を開発し宇宙空間に打ち上げ、その衛星から宇宙空間での衛星のセンサデータや衛星が撮影した地球の写真などのデータを得ています。

 

・研究テーマ

私は宇宙空間にある人工衛星が地上と通信を行うときの地上側の局である、地上局の開発を行っています。従来、衛星と通信をするときにはアナログ回路で構成された無線機を使用しています。信号を送受信する際にその信号の周波数帯や信号処理の方式が異なる場合、この無線機を交換し適切な周波数帯、信号処理が出来る無線機を使用する必要があります。つまり、周波数帯や方式が異なる人工衛星と通信を行いたい場合、それに合った無線機を購入し交換する必要があるのです。

しかし、それぞれの方式のために別の無線機があると必要経費も高くなりまた、交換の手間がかかります。そこで、マイクロプロセッサのソフトウェアによって信号処理が可能な無線機(SDR: Software Defined Radio)を大学の地上局に組み込むことが出来れば、ハードウェア部分を変更せずとも周波数帯、信号処理方式の異なる人工衛星に対応できると考えました。この“SDRの学習”が留学中の研究テーマです。

 

・実習の内容

この研究は研究室の夏休みのプロジェクトとして行っています。カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)でもまだSDRの本格的な実装には至っておらず、地道に本を読みインターネット上の資料からヒントを得ながらの学習となりました。SDRのプログラムとしてGNU RadioのGRC (gnuradio-companion)というグラフィカルプログラミングツールを使用しています。それは、Cal Polyで既に開発環境が整ってありSDRを学習するうえで一番の近道であると考えたからです。今現在、人工衛星からの変調された信号のSDRを使っての復調を試みています。

 

・研究室での様子

カリフォルニア州立工科大学のカフェテリアで食事をする岸本さん

カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)には留学生がほとんどおらず、現地の学生が大半となっています。研究室では、日本人の私が一人で研究室に残ることは許されておらず、必ず1人以上アメリカ市民の学生がいる必要があります。また、いくつかの施設でもアメリカ市民でなければ入ることが出来ないところもあり、現地の学生が優位な状況であると思いました。

また、日本で私が所属する九州工業大学の研究室のように学生の個人の机がある訳ではなく、皆が一つの大きな作業机を囲って座り各々の研究を行っていました。このような環境では、他の学生に聞きたいことがあるとき、議論するときにすぐその場で行うことができ、オープンな環境になっていると感じました。

まとめ

カリフォルニア州立工科大学近くのキャニオン

いかがでしたでしょうか?アメリカと日本の生活スタイルの違いを肌で実感しつつ、人工衛星に関する専門的な内容でチャレンジングなアメリカ留学生活を過ごす岸本さんですが、アメリカのほうが過ごしやすいと感じるほど現地に馴染んでいる姿が印象的でした。サンルイスオビスポのカリフォルニア州立工科大学(California State Polytechnic University, San Luis Obispo 、略してCal Poly)で研究活動をする岸本さんですが、その様子は引き続き、このmAmerica(まめりか)で共有していただきます。次回の投稿もお楽しみに!

 

留学、駐在家族向けスマホ・SIMサービスのアメスマ