東原さんのオーガスタ大学留学体験記②【アメスマ交換留学】

オーガスタ大学の風景

海外に留学する、と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?楽しそう?大変なことも多そう?実際に行ってきたことのある方のお話を聞いてみないとなかなかイメージしずらいところもあるかもしれません。そこでmAmericaでは、日本人留学生グループ、現役の交換留学生の皆さん、アメリカでSIM・スマホサービスを提供するアメスマさんにご協力いただき、各地から現地事情をお伝えしてもらう企画「アメスマ交換留学」をスタート致しました!

今回は現在、アメリカのジョージア州オーガスタにある、オーガスタ大学(Augusta University Vascular Biology Center )へ交換留学をしている東原さんに、オーガスタ大学(Augusta University Vascular Biology Center ) の様子や研究内容について、お話してもらいました。今後、アメリカ留学を目指す皆さんにとって、必見の内容です!

東原さんの留学体験記、第一回目の記事をご覧になっていない方は、「東原さんのオーガスタ大学留学体験記【アメスマ交換留学】」を先にお読みいただくことをオススメ致します。

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オーガスタ大学基本情報

オーガスタ大学の風景

・ロケーション

私の通うオーガスタ大学(Augusta University)は、ジョージア(Georgia)州オーガスタ(Augusta)のダウンタウンに位置しており、Forest Hills Campus、Health Sciences Campus、Riverfront Campus、Summerville Campusの4つのCampusに分かれています。Campus間はシャトルバスが運行しており、私も通学に利用しています。運転手さんは皆さんとてもFriendlyで、アメリカに来たばかりの頃、緊張でガチガチだった私はとても救われました。

 

・キャンパスの雰囲気、施設情報

オーガスタ大学のジム

私は、Health Sciences CampusにあるVascular Biology Centerに通っています。Vascular Biology Centerでは、心臓発作、脳卒中、糖尿病などの心血管疾患に関する世界最先端の研究が取り組まれています。Health Sciences CampusにはVascular Biology Center以外にも、がんに関する研究が行われているCancer Center、一般の方も利用することのできるWellness CenterやRobert B. Greenblatt, M.D. Libraryなどの施設があります。私はWellness Centerをよく利用しています。留学開始から2週間が経った頃、毎食の高カロリーメニューに体重増加の危機を感じたため、日々の運動不足とリフレッシュも兼ねて登録しました。ランニングマシーンやウエイトトレーニングマシーンなど、設備も充実しており、Wellness Centerに通うことが生活リズムを整えるのに役立っています。また、病院にはTerrace Diningが併設されており、ランチの際に私も時々利用しています。その他にも、McDonald’sやSUBWAY、Starbucksがキャンパス敷地内にあります。

 

・オーガスタ大学が得意な研究分野

オーガスタ大学の施設

Medical College of Georgia at Augusta University が得意とする研究分野は、心血管疾患とがんです。心血管疾患に関する研究はVascular Biology Centerで、がんに関する研究はCancer Centerで取り組まれています。特にVascular Biology Center は、NIH (National Institute of Health) Grantの取得数が全米でトップクラスになるなど、世界最先端を行く研究施設です。

 

・外国人留学生や日本人の数

オーガスタ大学のキャンパス

オーガスタ大学(Augusta University)には、世界各国から留学生が来ていますが、アジア人は約1%しかいません。そのアジア人もほとんどは中国からの留学生で、私が留学に来てから約3ヶ月が経ちましたが、日本人学生に出会ったことはまだ一度もありません。生活していくには英語を話さざるを得ない状況なので、むしろ英会話を勉強するにはとても良い環境だと思います。

 

・研究室情報

私は、Medical College of Georgia at Augusta University、Vascular Biology Centerの深井透教授と深井真寿子教授ご夫妻の研究室にお世話になっています。先生方は、虚血性心臓/四肢疾患の治療に必要な開発、創傷治癒、再生医療に重要な役割を果たす血管新生の分子メカニズムに焦点を当てて研究されています。お忙しい中にも関わらず、私の体調を気遣ってくださるなど、とても優しい先生方です。また、深井ラボのメンバーは、インドや中国など、世界各国から来られています。優しく、時には厳しく、いつも私を指導してくださっています。

 

留学先での授業、研究情報

・受けている授業に関する情報

オーガスタ大学での講義の様子

私は研究留学生としてオーガスタ大学(Augusta University)に来ているので、授業は受けていません。月曜日から金曜日の9:00~17:00までの間、深井透教授と深井真寿子教授の共同運営のラボで研究に取り組んでいます。研究以外にも、月曜日の朝は、Vascular Biology Centerの各研究室の教授、助教授、助手、ポスドクの先生方、Graduate Schoolの学生が集まるMetabolic Meetingと深井ラボのMeeting、水曜日の昼は、外部から先生を招いて行われるSeminar、金曜日の朝は、Vascular Biology CenterのポスドクとGraduate Schoolの学生が他の研究者の一流の論文を紹介するJournal Clubに参加しています。慣れない英語にさらに専門用語が加わり、詳細についていくのは難しいのですが、皆さん発表に慣れていらっしゃる方たちばかりなので、プレゼンテーションやスライド作成など、勉強させていただいています。また、発表の後にはQuestion Timeが設けられているのですが、さすがアメリカ!質問が止まりません。皆さんとても積極的なので、私もいつかは、これらの議論に参加できたらと思います。アメリカでは日本と違い、周りの様子を見たり、気を遣う必要がないので、とてもストレスフリーです。

 

・参加している研究室に関する情報

オーガスタ大学の研究室の様子

私は、Medical College of Georgia at Augusta University のVascular Biology Centerに属する、深井ラボ(深井透教授と深井真寿子教授の共同運営)で、「血管新生におけるエクソソームの役割」をテーマに研究に取り組んでいます。

エクソソームとは、細胞から放出される直径30~100 nmほどの細胞外小胞の一種です。さまざまなタンパク質やメッセンジャーRNAを含んでおり、細胞間、組織間同士の情報伝達物質として働いています。がん細胞がエクソソームを放出することや、疾患に関係する異常蛋白がエクソソームによって放出されることなどが最近の研究でわかっており、エクソソームの働きを研究することで、様々な疾患の原因を究明し、治療に応用できると考えられています。

様々な役割を持つエクソソームですが、私はその中でも特に、運動によって骨格筋から放出されるエクソソームの血管新生促進作用について研究しています。

私たちは、筋トレやランニングなど、継続的に運動をすることで骨格筋の機能を促進することができますが、その際に骨格筋細胞に必要な酸素供給量も増加するので、それを補うために骨格筋にある血管内皮細胞で血管新生が起こります。この血管新生を促進するために、骨格筋由来のエクソソームが関わっていると考えられているのですが、ナノレベルで起こっている反応であるということもあり、詳しい分子機構はまだ明らかになっていません。私は、エクソソームに含まれるどのたんぱく質が、血管内皮細胞の血管新生を促進しているのかを調べるため、研究に取り組んでいます。

エクソソームは非常に小さいため、肉眼で見ることはできません。そのため、培養した骨格筋未分化および分化細胞からエクソソームを回収する過程があるのですが、正確に回収できているのか全くわかりません。もしどこかで実験手技にミスがあったとしても、最後に結果が出るまで気づくことができないので、正確な結果が出るかドキドキしながら実験しています。私が実験を行っているのはこの研究の一部分なのですが、一連の実験が終わるのには、トータルで約2~3週間ほどかかります。もしどこかでミスがあれば、実験は全て無効になってしまいます。私がこうして研究に取り組むことができているのは、深井先生方をはじめ、サンプルを用意して下さっているラボのメンバーの方々や、夜な夜なケージの中の車輪で走り続けてくれているマウス達の協力があってこそです。感謝の気持ちを忘れず、1回1回ベストな結果が出せるよう、緊張感をもって実験に取り組もうと日々心掛けています。

また、エクソソームは非常に小さいため、普通の遠心分離機で集めることはできません。そのため、分離の際にはナノサイズの物質も取り出すことのできる大掛かりな機材を使用します。Vascular Biology Centerには、このような実験機器がとても充実しています。さすがアメリカの研究室です。その迫力に圧倒されるとともに、世界最先端の施設で研究させていただいているのだということを常に心に留めて、実験に励んでいます。

私の留学も折り返し地点に差し掛かりました。最初は長いと思っていた5か月間でしたが、あっという間に過ぎてしまいそうです。悔いの無いよう、残り2か月も頑張ります。

まとめ

オーガスタ大学の風景

いかがでしたでしょうか?バイオロジーに関する専門的な内容でチャレンジングなアメリカ留学生活を過ごす東原さんですが、日本人が少ない環境で英語と研究の両方に没頭している様子が印象的でした。オーガスタ大学で研究活動をする東原さんですが、その様子は引き続き、このmAmerica(まめりか)で共有していただきます。次回の投稿もお楽しみに!

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